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つれな・い🔗🔉

つれな・い 〔形〕[文]つれな・し(ク) (連れ無しの意。二つの物事の間に何のつながりもないさまをいう) ①(働きかけに対して)何の反応もない。無関心である。万葉集10「吾はもの思ふ―・きものを」 ②相手が無情でこちらの気持にこたえてくれない。薄情である。すげない。古今和歌集「風ふけば峰にわかるる白雲のたえて―・き君が心か」。日葡辞書「ヒトニツレナウアタル」。「―・い返事が返ってきた」 ③(事態に対して)何気ない様子である。さりげない。枕草子223「上は―・くて草生ひ茂りたるを、…下はえならざりける水の」。源氏物語須磨「濁りなき心にまかせて―・く過ぐし侍らむもいと憚り多く」 ④何の変りもない。枕草子87「さて雪の山―・くて年もかへりぬ」。源氏物語紅葉賀「この月はさりともと宮人も待ち聞え、うちにもさる御心まうけどもあるに―・くてたちぬ」 ⑤ままならぬ寿命にいう。源氏物語桐壺「かかる御消息にて見奉る、かへすがへす―・き命にも侍るかな」 ⑥道義的に鈍感なのをいう。厚顔無恥である。平家物語8「恥ある者は討死し、―・き者は落ちぞゆく」

広辞苑 ページ 13307 でのつれな・い単語。