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○倶に天を戴かずともにてんをいただかず🔗🔉

○倶に天を戴かずともにてんをいただかず (「不倶戴天ふぐたいてん」の訓読)相手を殺すか相手に殺されるか、一緒にはこの世に生きていない。どうしても生かしておけない深いうらみをいう。 ⇒とも‐に【共に・倶に】 とも‐ぬの共布(→)「ともぎれ」に同じ。 とも‐ね共音】 共に声を立てること。共に鳴く声。南総里見八犬伝36「稚児おさなごも、―立てぞ泣叫ぶ」 とも‐ね共寝】 共に一つ寝床に寝ること。同衾どうきんとも‐ね鞆音】 弓を射る時に、弦が鞆にふれて鳴る響。永久百首「春さればかた矢たばさみ―うち」 ともの友野】 姓氏の一つ。 ⇒ともの‐かしゅう【友野霞舟】 とも‐の‐うら鞆ノ浦】 広島県福山市南部にある海岸。仙酔せんすい島・弁天べんてん島などの島々を含む景勝地。 とも‐の‐お伴の緒・伴の男‥ヲ 一定の職業で朝廷に仕える人。特に、男子。万葉集7「靫ゆき懸くる―」 ともの‐かしゅう友野霞舟‥シウ 江戸後期の漢詩人。江戸の人。野村篁園に学び、昌平黌しょうへいこう教授や甲府徽典館きてんかんの学頭を歴任。昌平黌の関係者たちと詩社を結び、幕末詩壇の一角を形成。編著「朝詩薈きちょうしわい」「霞舟先生詩集」など。(1791〜1849) ⇒ともの【友野】 とも‐の‐べ伴部】 部下の兵士ら。万葉集6「山のそき野のそき見よと―を班あかちつかはし」 ども‐の‐またへい吃の又平】 近松門左衛門作の浄瑠璃「傾城反魂香けいせいはんごんこう」とその改作「名筆傾城鑑」(吉田冠子ら合作。1752年初演)に登場する絵師。手水鉢に自画像を描くと念力が徹して墨痕が石の裏へ透る。土佐将監しょうげんはその筆力に感じて土佐光起の名を与える。岩佐又兵衛がモデルという。吃又どもまたとも‐の‐みやつこ伴造・友造】 大和政権に奉仕した品部しなべの統率者。朝廷付近に住む品部を統率して出仕する家柄は、一般に造みやつこの姓かばねを持つ。 とも‐の‐みやつこ伴部・伴御奴⇒ともべ。拾遺和歌集雑春「殿守の―心あらば」 とも‐の‐よしお伴善男‥ヲ 平安初期の貴族。弁舌に優れ、大納言となって権勢を振るう。左大臣源信まことと争い、866年(貞観8)応天門放火の犯人として捕らえられ、伊豆に流罪。(809〜868) ⇒とも【伴】 とも‐ばこ共箱】 箱に納めた書画骨董こっとうで、作者自身が記した箱書はこがきがその箱の蓋の表か裏に作品と共にあること。また、その箱。作品が本物である証拠として重視される。 とも‐ばたらき共働き】 (「共稼ぎ」の語感を嫌って出来た語)(→)「共稼ぎ」に同じ。 ともばやし伴林】 姓氏の一つ。 ⇒ともばやし‐みつひら【伴林光平】 とも‐ばやし供ばやし】 (トモハヤシとも)お供。日本永代蔵1「―・能・舟遊びにも召し連れられ」 ともばやし‐みつひら伴林光平】 (誤ってバンバヤシとも)幕末の志士・国学者・歌人。河内の人。国学を加納諸平・伴信友に学ぶ。天誅組に加わり捕らえられ斬罪。著「南山踏雲録」「野山のなげき」など(1813〜1864) ⇒ともばやし【伴林】 ともばら (→)「ばら肉」に同じ。中ばらと外ばらとを合わせていう。→牛肉(図) とも‐ばら供腹(→)追腹おいばらに同じ。 とも‐ばん供番】 供をする番に当たること。また、その人。 とも‐びき友引】 暦注の六輝の一つ。相引で勝負なしという日。朝晩は吉、昼は凶とする。俗信で、友を引くとして、この日葬式を営むことを忌む。友引日。 とも‐びと供人】 ともの人。従者。皇極紀(岩崎本)平安中期点「従者トモ人ともひら‐しんのう具平親王‥ワウ 村上天皇の皇子。通称は六条宮・千種ちくさ殿・後中書王。二品中務卿に任。慶滋保胤よししげのやすたねに師事、詩歌・音律に長じ、陰陽道おんようどう・医術にも通じた。著「弘決外典鈔ぐけつげてんしょう」など。(964〜1009) とも‐ぶた共蓋】 水指・釜などで、蓋と容器とが同質のもの。また、その蓋。 とも‐ぶね友船・伴船】 ①つれだって行く船。本船に伴って行く船。新撰六帖3「―は筑紫も伊勢も漕ぎあひのおなじとまりに浮き寝をぞする」 ②同じ船に共に乗ること。相乗りの船。 とも‐ぶれ供触れ】 貴人が通る前に、供の者が前触れをすること。転じて、行くことを前もって知らせること。 とも‐へ艫舳】 舟の、ともとへさき。 とも‐べ伴部】 律令制の官庁の下級役人の一種。品部しなべ・雑戸ざっこを指揮・管理する。主殿寮とのもりょうの殿部とのもり・とのべなど各種あり、多く世襲的に特定の仕事を行なった。下役人。とものみやつこ。はんぶ。 とも‐べ品部⇒しなべ とも‐べや供部屋】 供人の詰めている部屋。 とも‐ぼし氐宿】 〔天〕二十八宿の一つ。天秤座てんびんざの首星を含む東部。氐ていとも‐ほしょう友補償‥シヤウ 国際関係・資源減少等のため操業していた漁船の一部を減船せざるをえない時に、減船の対象となった船主に対する廃業補償金の全部または一部を、残った同業者が負担し合うこと。 ども‐また吃又】 「吃どもの又平」の略称。また、その登場する巻の略称。 とも‐まち供待】 ①供として来て門口などで主人の帰りを待っていること。また、その人。 ②来客の供人などを待たせておくために門口に設けた休息所。 とも‐まつ‐ゆき友待つ雪】 次の雪の降るまで消えずに残っている雪。源氏物語若菜上「―のほのかに残れる上に」 とも‐まわり供回り‥マハリ 供人のむれ。供の人々。供勢。 とも‐め‐わらわ従女‥ワラハ 采女うねめに従って召し使われる女。孝徳紀「采女…従丁ともよほろ一人、―二人」 と‐もも外股】 股の外側。そともも。〈日葡辞書〉 とも‐やぐら艫櫓】 船のとも(船尾)の方に設けた櫓。 ともやっこ供奴】 歌舞伎舞踊。長唄。七変化の「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」の一部。2世瀬川如皐作詞。10代杵屋六左衛門作曲。1828年(文政11)2代中村芝翫しかん(4代中村歌右衛門)初演。郭通いの供をする奴の舞踊。芝翫奴とも。 とも‐よほろ従丁】 采女うねめに従って召し使われる男。→従女ともめわらわ ともらい弔いトモラヒ トムライの転。 ともら・う弔ふトモラフ 〔他四〕 トムラウの転。 どもり吃り】 どもること。また、その人。→吃音きつおん ど‐もり土盛り】 工事などで、他所から土を運んできて、盛り上げること。地盛り。 ど‐もり度盛り】 温度計などの度数を示す目盛り。 とも・る点る・灯る】 〔自五〕 灯火がつく。とぼる。狂言、子盗人「火が―・つてある」 ども・る吃る】 〔自五〕 ものをなめらかに言えず、つかえたり、声が出にくかったりする。〈文明本節用集〉 ド‐モルガンAugustus de Morgan】 イギリスの数学者。インド生れ。ロンドン大学教授。ロンドン数学会を創立。確率論・論理学に業績を残す。(1806〜1871) ⇒ド‐モルガン‐の‐ほうそく【ドモルガンの法則】 ド‐モルガン‐の‐ほうそくドモルガンの法則‥ハフ‥ 〔数〕二つの集合について、の和集合(または積集合)の補集合は、それぞれの補集合の積集合(または和集合)に等しいという法則。すなわち (ABAB, (ABAB ⇒ド‐モルガン【Augustus de Morgan】 とも‐ろ艫艪・艫櫓】 4梃以上の艪を備えた和船で、最もとも(船尾)に近い艪。また、その漕ぎ手。 ともん図們】 (Tumen)中国吉林省の東部、図們江(豆満江)西岸の都市。長図鉄道・牡図鉄道の終点で、朝鮮との国境貿易の門戸。人口13万2千(2000)。 と‐もん都門】 都の入口。転じて、都の内。みやこ。 どもん土門】 姓氏の一つ。 ⇒どもん‐けん【土門拳】 どもん‐けん土門拳】 写真家。酒田市生れ。報道写真集「従軍看護婦」「筑豊のこどもたち」、日本文化の美を追求した「古寺巡礼」「室生寺」など。(1909〜1990) 土門拳 撮影:田村 茂 ⇒どもん【土門】 と‐や鳥屋】 ①鳥を飼っておく小屋。鳥小屋。肥前風土記「―をこの郷に造り、くさぐさの鳥を取り集めて養ひなつけて」 ②(その間、鳥屋籠りするからいう)鷹の羽毛が夏の末に抜けかわること。 ③(鷹の羽毛が抜け落ちるのにたとえて)遊女が梅毒にかかり、毛が抜けて薄くなること。また、遊女の患う梅毒にいう。傾城禁短気「―をせざる中は、本色の遊女とせず」 ④歌舞伎劇場で、役者が花道から舞台へ出る前に小憩する部屋。揚幕の後ろにある。 ⑤旅回りの役者や芸人などが、客入りが悪くて宿屋に閉じこもっていること。 ⇒鳥屋に就く と‐や (トは格助詞、ヤは係助詞。「とやいふ」の略で、文末に用いる) ①…とかいうことだ。今昔物語集1「帰り去りにけりとなむ語り伝へたる―」 ②…というのか。浄瑠璃、苅萱桑門筑紫蠊「なに、父上は行方も知れず、この山におはせぬ―」 どや (隠語。「やど」の倒語)宿屋。簡易旅館。「―街」 とや‐いり鳥屋入り(→)「とやごもり」に同じ。 とや‐がえ・る鳥屋返る‥ガヘル 〔自四〕 鳥屋にいる鷹の羽毛が抜けかわる。とかえる。後拾遺和歌集「―・る白斑の鷹のこゐをなみ」 と‐や‐かく 〔副〕 (「兎や角」と当て字)かれこれと。なんのかのと。とやこう。好色一代男2「―ひまのいるこそおかし」。「他人に―言われる筋合はない」 ⇒とやかく‐や‐と とやかく‐や‐と ああしようかこうしようかと。なんのかのと。とやこうやと。源氏物語「―おぼしあつかひきこえさせ給へるさま」 ⇒と‐や‐かく とや‐がけ鳥屋掛け】 鳥屋を掛けつくること。また、その鳥屋。 ど‐やき土焼】 つちやき。すやき。 どや・く 〔自四〕 大声で騒ぐ。わめく。どなる。好色五人女3「その女無常の起る程―・きて笑ひける」 どや‐くや 混雑するさま。どさくさ。 ⇒どやくや‐まぎれ【どやくや紛れ】 どやくや‐まぎれどやくや紛れ】 混雑にまぎれること。どさくさまぎれ。浄瑠璃、傾城反魂香「どつと笑ひの―尽きせぬ妹背となり給ふ」 ⇒どや‐くや と‐や‐こう‥カウ 〔副〕 (トヤカクの音便)かれこれと。いろいろと。 ⇒とやこう‐や‐と とやこう‐や‐と‥カウ‥ (→)「とやかくやと」に同じ。 ⇒と‐や‐こう とや‐ごもり鳥屋籠り】 鷹が夏の末に羽毛の抜けかわる間、鳥屋にこもっていること。とやいり。とやぶみ。 どやし‐つ・けるどやし付ける】 〔他下一〕 ①強く打つ。なぐりつける。「景気づけに背中を―・ける」 ②強く叱る。どなりつける。 どや・す 〔他五〕 ①打つ。なぐる。東海道中膝栗毛5「ヱヽけたいなやつじや。のうてん―・いてこまそかい」 ②どなりつける。「上司に―・される」 とや‐だか鳥屋鷹】 鳥屋籠りをする鷹。 とや‐だし鳥屋出し】 鳥屋籠りした鷹を鳥屋から出すこと。夫木和歌抄18「暮れぬともはつ―のはし鷹をひとよりいかが合はせざるべき」 ど‐やつ何奴】 〔代〕 (不定称)どのやつ。なにやつ。どいつ。 とや‐で鳥屋出】 鷹が羽毛の抜けかわった後、鳥屋から出ること。夫木和歌抄27「いかにせむ―の鷹のあふこともまれなる恋にかかりそめては」 どや‐どや 大勢の人が一団となって騒がしく出入りするさま。「―と出て行く」

広辞苑 ページ 14302 での○倶に天を戴かず単語。