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なず・む【泥む】ナヅム🔗⭐🔉
なず・む【泥む】ナヅム
〔自五〕
①行きなやむ。はかばかしく進まない。とどこおる。万葉集3「雪消の道を―・み来けるかも」。日葡辞書「コマナヅム」。「暮れ―・む」
②離れずにからみつく。万葉集7「わが黒髪に降り―・む天の露霜」。源氏物語横笛「まことにこの君―・みて泣きむつかりあかし給ひつ」
③なやみ苦しむ。気分が晴れない。万葉集10「ますらをの心は無しに秋萩の恋のみにやも―・みてありなむ」
④拘泥こうでいする。こだわる。徒然草「死を軽くして少しも―・まざる方の潔く覚えて」。「旧習に―・む」
⑤かかずらわって、その事に苦心をする。日葡辞書「ゼン(善)ニナヅム」「ク(句)ニナヅム」
⑥執着する。思いつめる。惚れる。色道大鏡「―・む、思ひ入りて執着する心なり。心、外にあらずして一すぢに傾く貌さまなり」
広辞苑 ページ 14643 での【泥む】単語。