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○南風競わずなんぷうきそわず🔗⭐🔉
○南風競わずなんぷうきそわず
[左伝襄公18年]南方の国の勢いが振るわないことをいう。日本では南朝の不振にいう。一般に、勢いの振るわないこと。
⇒なん‐ぷう【南風】
なんぶ‐うしおい‐うた【南部牛追い唄】‥オヒ‥
岩手県の民謡。仙北街道などの牛方の道中歌。
→南部牛追唄
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐うま【南部馬】
南部地方から産する日本馬。体が大きく強健。
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐おり【南部織】
南部地方に産する紬つむぎ・縮緬ちりめん類の織物。
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐がま【南部釜】
南部産の釜。延宝(1673〜1681)年間、京都の釜師小泉仁左衛門清行が盛岡に移り、黒木山の鉄、北上川の砂鉄で鋳造し始めたと称するもの。
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐ごよみ【南部暦】
もと南部などで作った、文字が読めなくてもわかるように、すべて絵で月日・農事の季候をかいた一枚暦。例えば正月には注連縄しめなわ、5月には早苗取をかいたが、絵で音を表しただけの謎解きめいた表現もある。絵暦。南部絵暦。盲暦。
南部暦
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐じま【南部縞】
縞の絹織物の一つ。もと甲斐国に産したが、のち南部氏が陸中南部に転じてから、その地で産出。
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐せん【南武線】
多摩川沿いに川崎・立川を結ぶJR線。支線を含み全長39.6キロメートル。
なんぶ‐ちゅうへい【南部忠平】
陸上競技選手。北海道生れ。早大卒。走幅跳で1931年世界記録を樹立し、32年ロサンゼルス‐オリンピック大会の三段跳で第1位。(1904〜1997)
⇒なんぶ【南部】
なん‐ぶつ【難物】
手にあまる事物。また、扱いにくい人。にがて。「彼は名うての―だ」
なんぶ‐つむぎ【南部紬】
南部地方から産出する紬織物。
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐てつびん【南部鉄瓶】
江戸時代以来盛岡地方で作られる鉄瓶。古来優良のものとして賞用。
⇒なんぶ【南部】
なんぶ‐ぬり【南部塗】
南部地方に産する漆器の総称。椀が多く著名で、南部椀・秀衡椀・正法寺椀・浄法寺椀などと呼ばれる。
⇒なんぶ【南部】
なんぷ‐びょう【軟腐病】‥ビヤウ
植物の病害。症状として、植物の組織が腐敗し異臭を発するものの総称。細菌・菌類の寄生による。ハクサイの軟腐病など。
なんぶ‐ふじ【南部富士】
岩手山の別称。
⇒なんぶ【南部】
ナン‐プラー【nam plaa タイ】
(ナンは水、プラーは魚の意)タイ料理に用いる魚醤油。
なん‐ぶん【難文】
むずかしくてわかりにくい文章。
なん‐ぶんがく【軟文学】
主に恋愛・情事を主題とした文学作品。
なんへい【南平】
(Nanping)中国福建省北部、閩江びんこう上流の都市。軽工業が発達。人口48万9千(2000)。
なん‐べい【南米】
南亜米利加アメリカの略称。↔北米
なん‐べん【何遍】
いくたび。なんど。
なん‐べん【軟便】
やわらかな大便。
なん‐ぼ
〔副〕
(ナニホドの転)
①程度・数量が限定しがたいさま。不明であるさま。どれほど。いくら。浮世風呂4「此茄子なすは―する」
②(多く「―…ても」「―…でも」の形で)許容の度合を超えているさま。いかに。いくら。夏目漱石、吾輩は猫である「―何でも、余まり乱暴ですは」。「―言っても」
なんぽ【南浦】
⇒ナムポ
なん‐ぼう【男房】‥バウ
局つぼねを賜って禁中に仕える男子。特に蔵人くろうどの称。保元物語(金刀比羅本)「御所中の女房・―…皆涙を流し」↔女房
なん‐ぼう
〔副〕
(→)「なんぼ」に同じ。
⇒なんぼう‐でも
なん‐ぽう【南方】‥パウ
みなみの方。
⇒なんぽう‐しんどう【南方振動】
なんぽう‐しんどう【南方振動】‥パウ‥
熱帯の西部太平洋と東部太平洋の地上気圧が、3〜7年の周期でシーソーのように交互に上下変動する現象。
⇒なん‐ぽう【南方】
なんぼう‐でも
どうしても。狂言、貰聟「いやいや―いなすことはならぬ」
⇒なん‐ぼう
なんぼうろく【南方録】‥バウ‥
茶道書。南坊宗啓著。7巻。千利休の高弟宗啓が、利休から親しく見聞し習得した茶の湯の心得を記したものとして、立花実山が編集した書。茶道の聖書といわれる。
→文献資料[南方録]
なん‐ぼく【南北】
南と北。
⇒なんぼく‐きょうどうせんげん【南北共同宣言】
⇒なんぼく‐せんそう【南北戦争】
⇒なんぼく‐ちょう【南北朝】
⇒なんぼくちょう‐じだい【南北朝時代】
⇒なんぼくちょうじだい‐ぶんがく【南北朝時代文学】
⇒なんぼくちょう‐せいじゅん‐もんだい【南北朝正閏問題】
⇒なんぼく‐もんだい【南北問題】
なんぼく‐きょうどうせんげん【南北共同宣言】
2000年6月15日ピョンヤンを訪問した韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日国防委員長との間で合意された宣言。連邦制または連合制による平和統一、経済・文化面での南北協力などを謳う。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぼく‐せんそう【南北戦争】‥サウ
(the Civil War)アメリカ合衆国の南北両地域間に起こった内戦。19世紀前半、奴隷制大農園が基盤の南部と産業社会への途上の北部とが併存していたが、西部の新領土への奴隷制拡大をめぐり対立が深化。1860年共和党のリンカーンが大統領に当選すると南部諸州が翌年合衆国から離脱、アメリカ連合(南部連合)を結成して北軍を攻撃。以後65年に南軍が降伏するまで戦乱は4年間続く。北部の勝利で合衆国の統一が維持され、奴隷制廃止も達成された。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぼく‐ちょう【南北朝】‥テウ
南朝と北朝。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぼくちょう‐じだい【南北朝時代】‥テウ‥
①中国で、439年北魏が華北を統一、江南の宋と対立してから、589年隋が陳を滅ぼすまでの時代。すなわち、漢人の南朝と鮮卑族の北朝が南北に対立した約150年間の称。
南北朝時代
[南朝]
宋
南斉
梁
陳
[北朝]
魏
東魏
西魏
北斉
北周
②1336年(延元1・建武3)後醍醐天皇が大和国吉野に入ってより、92年(元中9・明徳3)後亀山天皇が京都に帰るまでの57年間。南朝(大覚寺統)と北朝(持明院統)とが対立抗争した。それ以前の建武政権期を含めていうことも多い。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぼくちょうじだい‐ぶんがく【南北朝時代文学】‥テウ‥
南北朝時代2に行われた文学。王朝以来の公家・女房の文学はほぼ終りを告げ、次の室町時代に栄える芸能・文学が急成長した。連歌・謡曲・狂言のほか、五山僧の漢詩文(五山文学)も興り、また「太平記」「曾我物語」「義経記」などの原型も成った。和歌は「風雅和歌集」に沈潜的な傾向が見られ、南朝の「新葉和歌集」「神皇正統記」なども重要。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぼくちょう‐せいじゅん‐もんだい【南北朝正閏問題】‥テウ‥
1911年(明治44)に起きた学問の自由への圧迫事件。国定教科書「尋常小学日本歴史」の南北朝並立の記述が南朝正統論の立場から議会で非難され、教科書は使用中止・改訂、教科書編修官喜田きた貞吉は休職とされた。その後敗戦まで教科書では吉野時代と称した。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぼく‐もんだい【南北問題】
主に北半球に属する先進工業諸国と、それより南に位置する発展途上諸国との間の経済発展水準の格差に由来する政治的・経済的問題の包括的呼称。1959年英国ロイズ銀行頭取フランクス(O. S. Franks1905〜1992)が初めて使った語。
⇒なん‐ぼく【南北】
なんぽ‐しょうみょう【南浦紹明】‥セウミヤウ
(紹明はジョウミン・ジョウミョウとも)鎌倉中期の臨済宗の僧。駿河の人。建長寺の蘭渓道隆らんけいどうりゅうに師事し、1259年(正元1)入宋、帰国後、各地で禅宗を弘めた。諡号しごうは円通大応国師。著「大応国師語録」など。(1235〜1308)
なんぽ‐ぶんし【南浦文之】
江戸初期の禅僧。名は玄昌。日向の人。竜源寺・大竜寺などに住す。桂庵玄樹の訓点を改良した文之点を創始。著「南浦文集」など。(1555〜1620)
なんまいだ
「なむあみだぶつ」の転。
なん‐マンガンこう【軟マンガン鉱】‥クワウ
二酸化マンガンから成り、繊維状・土状のくろずんだ鉄色で軟らかい鉱物。半金属光沢。製鉄・陶器・ガラスの着色などに使用。
なん‐みん【難民】
戦争・天災などのため困難に陥った人民。特に、戦禍、政治的混乱や迫害を避けて故国や居住地外に出た人。亡命者と同義にも用いるが、比較的まとまった集団をいうことが多い。「―救済」
⇒なんみん‐キャンプ【難民キャンプ】
⇒なんみん‐じょうやく【難民条約】
なんみん‐キャンプ【難民キャンプ】
難民を一時的に収容する施設。
⇒なん‐みん【難民】
なんみん‐じょうやく【難民条約】‥デウ‥
本国の庇護を欠く難民の権利保護を規定した条約。1954年発効。迫害のおそれのある地域への追放・送還も禁止する。難民の地位に関する条約。
⇒なん‐みん【難民】
なん‐め
「なんじめ(汝奴)」の略。相手を卑しめていう語。狂言、生捕鈴木「なに鈴木三郎重家とは、―が事か」
なん‐めい【南溟】
[荘子逍遥遊]南の方にある大海。
なん‐めり
(指定の助動詞の終止形ナリに推量の助動詞メリの付いたナリメリの音便)…であるようだ。→なめり
なん‐めん【南面】
①南方に向くこと。また、南向き。
②(昔、中国で君主は南に面して座したことから)君主の位に即くこと。天子となって国内を治めること。
⇒なんめん‐の‐くらい【南面の位】
⇒なんめん‐の‐とく【南面の徳】
なんめん‐の‐くらい【南面の位】‥クラヰ
君主の位。
⇒なん‐めん【南面】
なんめん‐の‐とく【南面の徳】
君主としての徳。太平記3「朕再び―を治めて」
⇒なん‐めん【南面】
なん‐もん【難問】
①解答するのがむずかしい問い。「―奇問」
②解決を要するが、処理しにくい事柄。「―にぶつかる」
③難詰して返答を迫ること。
なん‐やく【難役】
むずかしい役目・役割。「―に挑む」
なん‐よう【南洋】‥ヤウ
①太平洋中、赤道の南北に沿う海洋および島々。
②清末、沿海諸省のうち浙江省以南の区域の称。↔北洋。
⇒なんよう‐ぐんとう【南洋群島】
⇒なんよう‐すぎ【南洋杉】
⇒なんよう‐だいじん【南洋大臣】
⇒なんよう‐ちょう【南洋庁】
⇒なんよう‐にほんまち【南洋日本町】
なんよう【南陽】‥ヤウ
山形県南東部、米沢盆地の北部にある市。ブドウ・リンゴを産する。塩化物泉の赤湯温泉がある。人口3万5千。
なんよう‐ぐんとう【南洋群島】‥ヤウ‥タウ
ミクロネシアに対する日本での呼称。第一次大戦後、日本の委任統治領となり、日本から多数の植民者が移住。第二次大戦後、アメリカの信託統治領を経て、多くの島は独立。→ミクロネシア。
⇒なん‐よう【南洋】
なんよう‐すぎ【南洋杉】‥ヤウ‥
ナンヨウスギ科アラウカリア属の針葉樹。ニュー‐カレドニア・オーストラリア・南米に数種ある。高さ60メートル、葉は細長く三角状で密生。材は軽く、重要な建築・器具材。チリーマツ・シマナンヨウスギ(ノーフォーク松)は日本で観賞用に栽植。
⇒なん‐よう【南洋】
なんよう‐だいじん【南洋大臣】‥ヤウ‥
清の官名。両江総督(江蘇・安徽・江西3省を統轄)の兼務で、上海・長江一帯、福建地方の外国との通商事務を総理し、南洋水師(海軍)を統督。南洋通商大臣。
⇒なん‐よう【南洋】
なんよう‐ちょう【南洋庁】‥ヤウチヤウ
もと日本の南洋委任統治領を統轄した役所。1922年(大正11)パラオ諸島のコロール島に置かれ、各地に支庁があった。
⇒なん‐よう【南洋】
なんよう‐にほんまち【南洋日本町】‥ヤウ‥
17世紀、南洋方面にできた日本人町。→日本人町
⇒なん‐よう【南洋】
なん‐ら【何等】
〔副〕
(ナニラの音便)
①どういう。どのような。「たとえ―の工夫をこらしてもうまくいくまい」
②(打消を伴う)少しも。何とも。「―差支えはない」
⇒なんら‐か【何らか】
なんら‐か【何らか】
なにか。いくらか。「―の返事があるはずだ」
⇒なん‐ら【何等】
なんりゅう‐こう【南竜公】
徳川頼宣の諡号しごう。
なん‐りょ【南呂】
①〔音〕中国の音名の一つ。中国の十二律の下から10番目の音。日本の十二律の盤渉ばんしきに当たる。→十二律(表)。
②陰暦8月の異称。
なん‐りょう【南涼】‥リヤウ
五胡十六国の一つ。鮮卑の禿髪烏孤とくはつうこが建てる。西秦に滅ぼされた。(397〜414)
なん‐りょう【南鐐】‥レウ
①美しい銀。良質の銀。軟挺。
②銀の異称。
③江戸時代の貨幣で、二朱判銀のこと。
なんれい‐さんみゃく【南嶺山脈】
(Nanling Shanmai)中国南部、広東・広西・湖南・江西にまたがる、標高1000メートル前後の五つの山地の総称。長江水系と珠江水系との分水嶺で、華中と華南の境界をなす。
なん‐ろ【難路】
行くのに困難な路。けわしいみち。「―にさしかかる」
なん‐ろう【軟鑞】‥ラフ
鉛よりも融点の低い鑞(セ氏450度以下)。その主なものは半田はんだ。錫・銅合金。
なん‐ろん【難論】
①困難な議論。むずかしい議論。
②論じて相手の誤りや不正を非難すること。論難。
なんわ‐ほくりょ【南倭北虜】
(→)北虜南倭ほくりょなんわに同じ。


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