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○色は思案の外いろはしあんのほか🔗⭐🔉
○色は思案の外いろはしあんのほか
男女の恋は常識では判断できず、とかく分別をこえやすい。「恋は思案の外」とも。
⇒いろ【色】
いろは‐じゅん【いろは順】
いろは歌の順序に配列すること。また、その順序。
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろはじるいしょう【色葉字類抄】‥セウ
辞書。2巻または3巻。橘忠兼編。天養(1144〜1145)〜治承(1177〜1181)年間成る。平安末期の国語を頭音により「いろは」別にし、それぞれをさらに天象より名字に至る21部門に分けて、表記すべき漢字とその用法とを記す。鎌倉初期にこれを増補した10巻本が「伊呂波字類抄」。
いろはしんすけ【いろは新助】
歌舞伎脚本「鐘鳴今朝噂かねがなるけさのうわさ」の通称。3幕。竹田治蔵作の世話物。1761年(宝暦11)初演。刀屋新助が旧主のための刀の詮議に、恋仲の遊女いろはがからむ。
いろは‐たとえ【いろは喩】‥タトヘ
(→)「いろは短歌」に同じ。
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろは‐たんか【いろは短歌】
「いろは」47字と「京」の字の1字ずつを頭に置いた教訓譬喩ひゆの諺ことわざや歌。「い」の「祈る身は邪よこしまならぬ願ひこそ神もあはれとうけ給ふらん」「一寸先は闇」の類。いろはうた。いろはたとえ。
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろは‐ぢゃや【いろは茶屋】
①江戸谷中やなか感応寺前にあった水茶屋。後には私娼をおき、岡場所となった。
②大坂道頓堀にあった水茶屋、後に芝居茶屋。48軒あったのでこの名がある。
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろは‐づけ【いろは付け】
番号をいろは順につけること。日本永代蔵1「―の引出しに」
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろ‐ばなし【色話】
色事に関する話。情話。痴話。
いろは‐ぶね【いろは船】
同形の大船を「いろは」別にして、帆柱・艫ともなどに記したもの。浄瑠璃、暦「―四十八番並べたる」
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろはぶんこ【いろは文庫】
人情本。18編54冊。為永春水作。浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」に取材した赤穂義士外伝。1836年(天保7)初編出版、72年(明治5)完結。5編以下は2世為永春水の作。
いろは‐もみじ【以呂波楓】‥モミヂ
カエデの葉が掌状に5〜7裂したもの。
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろは‐れんが【伊呂波連歌】
「いろは」47字を順番に1字ずつ句の頭において作る連歌。いろは冠字連歌。
⇒い‐ろ‐は【以呂波・伊呂波】
いろ‐びと【色人】
①美しくなまめかしい人。謡曲、羽衣「その名も月の―は」
②色道を解する人。遊里に遊ぶ粋人。また遊女をいう。好色一代男4「―ばかり集まりて」
いろ‐ぶか・し【色深し】
〔形ク〕
①色が濃い。また、美しい。万葉集20「―・く背なが衣は染めましを」
②容貌が美しい。御伽草子、物くさ太郎「都の人は情ありて、いかなる人をもきらはず、―・き御人も、互に夫妻とたのみたのまるるならひなり」
③色情が深い。恨之介「その比ころ都に隠れもなく、―・き男どもあり」
いろ‐ふし【色節】
①晴れがましいこと。光栄。宇津保物語藤原君「けふの―にて、けしからぬいと多かり」
②色調。光彩。徒然草「よろづのものの綺羅、飾り、―も」
いろ‐ぶみ【色文】
恋文。けそうぶみ。誹風柳多留6「―を人中で書く勤めの身」
いろ‐ぶんかい【色分解】
カラー印刷などで、もとの色を再現するため、原画をシアン・黄・マゼンタの3色、または黒を加えた4色の成分に分けて3種ないし4種の画像を作ること。カラーテレビなどでは青・緑・赤の3色に分解する。
いろ‐ぼうしょ【色奉書】
色をつけた奉書紙。福井県越前市の名産。
いろ‐まきえ【色蒔絵】‥ヱ
金銀粉と同様に、朱・石黄・青漆粉などの色粉を用いた蒔絵。色粉蒔絵。
いろ‐まち【色町・色街】
遊女屋や芸者屋が集まり、遊興のために人々の集まるところ。色里。遊郭。花柳街。田山花袋、髪「其の停留場の附近には、かれの曾かつて往来した狭斜いろまちがあつた」
いろ‐み【色見】
①(「魚見」とも書く。「いろ」は「うを」の方言)魚の群れて来るのを見張ること。また、その人。うおみ。
②窯かまの中の陶磁器の焼き加減をみるための試験標本。焼成品と同質の材料で、ゼーゲル錐すいの一種。
いろ‐み【色身】
色めいた身ぶり。すき者のようなこなし。滑稽本、旧観帖「越後は―な男ゆゑ」
いろみ‐ぐさ【色見草】
もみじの異名。蔵玉集「秋もはやしぐるるころの―散らまく惜しき山風ぞ吹く」
いろみ‐じょうご【色み上戸】‥ジヤウ‥
(→)「赤み上戸」に同じ。狂言、富士松「―の顔の赤いが、それ程をかしいか」
いろ‐みなと【色湊】
色里のある船つき場。傾城色三味線「播磨潟室の―は」
いろ‐みほん【色見本】
紙・布地・塗料などで、種々の色を集めて見本としたもの。「―帳」
いろ‐むじ【色無地】‥ヂ
黒以外の色一色で染めた和服地。また、その着物。家紋をつけて礼服にすることが多い。
いろ‐むら【色斑】
染色や工芸で、色の調子や濃淡に不揃いが生じていること。また、その箇所。
いろ‐め【色目】
①色のぐあい。「―が分からない」
②衣服の色合いの名目。
③種類の名目。品目。
④思いをひそかに知らせる目つき。また、色めかしい目つき。秋波。「―をつかう」
⑤様子。そぶり。好色五人女4「いよいよ思ひ極めて舌喰ひ切る―の時」
いろ‐めか・し【色めかし】
〔形シク〕
色好みらしい。色気があるようだ。源氏物語紅葉賀「―・しうなよび給へるを」
いろ‐めか・す【色めかす】
〔他下二〕
なまめかしく飾る。人目をひくように飾る。栄華物語木綿四手「桟敷を造り―・せ給はばこそは」
いろ‐めがね【色眼鏡】
①色つきガラスを用いた眼鏡。
②転じて、先入見や感情に支配された見方。「人を―で見る」
いろめき‐た・つ【色めき立つ】
〔自五〕
興奮・緊張の様子がみなぎる。色めく。「すわとばかりに―・つ」
いろ‐め・く【色めく】
〔自五〕
①目に見えて色がはっきりしてくる。時節になって色づく。花やかになる。謡曲、羽衣「げに花かづら―・くは春のしるしかや」
②異性に対して関心があるように見える。また、そのようにふるまう。源氏物語末摘花「あまり―・いたりとおぼして」
③興奮・緊張した様子があらわれる。感情が露あらわにでる。太平記8「互ひに人を楯に成して、その陰にかくれんと、―・きける気色を見て」。「事故の知らせに一同が―・く」
④軍勢に敗色があらわれる。太平記8「すはや、敵は―・きたるは」
いろも【同母妹】
(イロは接頭語)(兄弟からみて)同母の姉また妹。古事記上「其の―高比売命」↔いろせ
広辞苑 ページ 1498 での【○色は思案の外】単語。