複数辞典一括検索+

○退けば他人のけばたにん🔗🔉

○退けば他人のけばたにん 夫婦も離婚すれば他人同士で、何の関り合いもなくなるということ。 ⇒の・く【退く】 のけ‐ふ・す仰け臥す】 〔自四〕 あおむけに横たわる。沙石集9「昼寝して―・し」 のけ‐みち除け道】 分散(倒産)の時、債権者からの差押えを免れるよう、物をとりかくしておく手段。好色二代男「入口には番きびしく、諸道具の―も絶えて」 のけ‐もの除け者】 仲間に加えられない者。仲間はずれ。「―にされる」 のけ‐もの除け物】 とりのぞいたもの。 の・ける退ける・除ける】 〔他下一〕[文]の・く(下二) ①他の場所へ行かせる。しりぞかせる。源氏物語「よき女房車多くて、雑々ぞうぞうの人なきひまを思ひさだめて、皆さし―・けさする中に」 ②物を他の場所へ移す。除く。徒然草「いらなくふるまひて木の葉をかき―・けたれど、つやつや物も見えず」。「不良品を―・ける」 ③逃がす。浄瑠璃、博多小女郎波枕「そんな事気遣ひせず早う町を―・けましたい」 ④別に取っておく。取り分ける。残しておく。洒落本、古契三娼「榎堂で取れたなまこ―・けて置いておまする程の真実に、外心はなかりき」 ⑤仲間はずれにする。 ⑥(動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に続いて)「あえて…する」「…てしまう」の意を表す。狂言、宗論「これはいかな、取違へて―・けた」。浄瑠璃、心中重井筒「いつそ言うて―・けうか」。「即座にやって―・ける」 のこ】 「のこぎり」の略。「糸―」 のこ能古・能許】 福岡県北西部、博多湾中央の島。今、福岡市に編入。海を隔てた唐泊(韓停)とともに、泊舟の地であった所。残のこの島。万葉集15「からとまり―の浦浪立たぬ日は」 のごい‐いた拭い板ノゴヒ‥ (→)「ぬぐいいた」に同じ。 のごい‐ぬの拭い布ノゴヒ‥ てぬぐい。〈伊呂波字類抄〉 のごい‐の拭箆ノゴヒ‥ 白箆しらのを透漆すきうるしでうすく塗ったもの。 のご・う拭ふノゴフ 〔他四〕 (→)「ぬぐう」に同じ。万葉集20「涙を―・ひ咽むせひつつ」 の‐ごき野扱き】 稲を家に運ばず、田で穂をこいて籾もみにすること。 のこ‐ぎり】 木材・石材・金属・氷などを切るのに用いる工具。薄い鋼板の縁に多くの歯をつくり、その全体に焼入れをして硬い刃とする。木理もくめに沿って切るものを縦挽鋸たてびきのこ、木理と直角に切るものを横挽鋸よこびきのこ、両者の中間で斜め方向に切るものを散目鋸ばらめのこという。手に持って使用する手鋸、機械による機械鋸がある。「のこ」と略す。 鋸 両刃鋸 提供:竹中大工道具館 前挽(1) 提供:竹中大工道具館 前挽(2) 提供:竹中大工道具館 大切 提供:竹中大工道具館 大鋸(1) 提供:竹中大工道具館 大鋸(2) 提供:竹中大工道具館 横挽鋸(引切鋸) 提供:竹中大工道具館 穴挽両刃鋸 提供:竹中大工道具館 胴付鋸 提供:竹中大工道具館 ⇒のこぎり‐あきない【鋸商い】 ⇒のこぎり‐がま【鋸鎌】 ⇒のこぎり‐くず【鋸屑】 ⇒のこぎり‐ざめ【鋸鮫】 ⇒のこぎり‐そう【鋸草】 ⇒のこぎり‐ば【鋸歯】 ⇒のこぎり‐ばば【鋸婆】 ⇒のこぎり‐ばん【鋸盤】 ⇒のこぎり‐びき【鋸挽】 ⇒のこぎり‐やね【鋸屋根】 のこぎり‐あきない鋸商い‥アキナヒ (鋸は押すと引くとを交互にするからいう)商売上の駆引きを巧みにして、進んでも退いてもともに利を得るあきない。また、その商人。転じて、両方の相手から利を得ること。日本永代蔵4「さす手引く手に油断なく、―にして」 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐がま鋸鎌】 刃に鋸歯のある鎌。稲の刈取りに用いる。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐くず鋸屑‥クヅ 鋸でひき切る時に生ずる屑。のこくず。おがくず。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐ざめ鋸鮫】 ノコギリザメ科の海産の軟骨魚。体は背部暗灰色、腹部白色。全長約1.5メートル。吻ふんは特異な形に伸びて平たく、縁に一列の鋭い歯がならび、中央下面には一対の長いひげがある。かまぼこの原料。ダイギリザメ。 のこぎりざめ ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐そう鋸草‥サウ キク科の多年草。山地に自生するが、観賞用にも栽培。高さ80センチメートル内外。全体に軟毛があり、葉の縁は細かく深裂。夏、白色の小頭状花を開く。淡紫色・紅紫色もある。同属のセイヨウノコギリソウ・キバナノコギリソウの両種は、園芸上、属名のアキレアと通称、観賞用に栽培。羽衣草。〈[季]夏〉 のこぎりそう ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐ば鋸歯】 鋸の歯。また、鋸の歯に似た刻みのあるもの。きょし。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐ばば鋸婆】 (双方から利を取るからいう)「すあいおんな」のこと。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐ばん鋸盤】 鋸を動力で動かし、金属や木材を切断する機械。弓鋸盤ゆみのこばん・円鋸盤まるのこばん・帯鋸盤おびのこばんなどの種類がある。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐びき鋸挽】 鋸で首をひき切る刑罰で、最も残虐な極刑。戦国時代に行われたことが多く、江戸時代には主殺しの罪人に科した。両肩に傷つけ、その血を鉄鋸・竹鋸に塗って2日間晒さらし、通行人に随意にその首を挽かせ、引回しの上、磔はりつけに処した。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐やね鋸屋根】 鋸歯状の屋根。垂直部分で採光ができ、工場などに用いる。 ⇒のこ‐ぎり【鋸】 のこぎり‐やま鋸山】 千葉県南西部、房総丘陵西端に位置する山。標高329メートル。浦賀水道に臨み、鋸歯状の岩峰が連なる。 のこ‐くず鋸屑‥クヅ のこぎりくず。 の‐ごころ野心】 ①鷹などが野を慕って人になつかないこと。定家鷹三百首「荒鷹や―もなくやがて見ゆらむ」 ②野遊びをしたいと思う心。毛吹草6「花のころは―つかぬ人もなし」 の‐ごしらえ野拵え‥ゴシラヘ (近畿・四国地方で)墓穴掘り。 のこ・す残す・遺す】 〔他五〕 主たるものが去ったあと、それと関連のある現象・物事をあとにとどめておく意。 ①残るようにする。なくさないように取っておく。万葉集15「吾背子が帰り来まさむ時のため命―・さむ忘れたまふな」。源氏物語桐壺「ただかの御形見にとて、かかる用もやと―・し給へりける御装束一領、御髪上の調度めくもの添へ給ふ」。「昔の面影を―・す」 ②もとの所に留まらせる。立ち去ったあとに留めおく。古今和歌集「散りぬとも香をだに―・せ梅の花恋しき時の思ひ出にせん」。「幼い子を―・して死ぬ」「証拠を―・す」「記録を―・す」「放課後―・された」 ③後世に伝える。万葉集18「ときじくのかくの木の実をかしこくも―・したまへれ」。源氏物語梅枝「古への上なききはの御手どもの、世に名を―・し給へるたぐひのも、いと多くさぶらふ」 ④手をつけず、そのままにしておく。宇津保物語俊蔭「父が弾く手、一つ―・さず習ひとりつ」。枕草子143「その詞を、ただまかせて―・し給へ」 ⑤余す。「今年もあと二日を―・すのみ」 ⑥相撲で、相手の攻めをこらえて踏みこたえる。 ◇「遺」は、3で使うことが多い。 のこっ‐た残った】 (土俵に余地があって、まだ勝負がついていないの意)相撲で、立ち上がった力士が技を掛け合っているとき、行司ぎょうじが発する掛け声。「はっけよい―、―」 のこ‐のこ 危険な場所に不用意に出かけたり、出ては具合が悪い場面にのんきに現れたりするさま。「遅れて―現れる」 ⇒のこのこ‐さいさい のこのこ‐さいさい 「のこのこ」を強調していう語。 ⇒のこ‐のこ のこ‐ば鋸歯】 のこぎりの歯。 の‐ごま野駒】 ①野飼いの馬。野馬のうま。 ②スズメ目ツグミ科の鳥。小形で、上面灰褐色で下面は淡色。雄ののどは深紅色。日本では北海道で繁殖、秋、東南アジアに渡る。喉紅鳥または「日の丸」と称して珍重する。 のごみ‐つちにんぎょう能古見土人形‥ギヤウ 佐賀県鹿島市能古見で作られる土人形。 のこ‐め鋸目】 のこぎりの歯。 のごめ‐へんノ米偏・釆偏】 漢字の偏の一つ。「釈」「釉」などの偏の「釆」の称。 の‐ごや野小屋】 ①野にある小屋。 ②自宅の謙譲語。 ③天井があって屋根裏の見えない小屋組。 のこら‐ず残らず】 〔副〕 ことごとく。すべて。「出された御馳走を―食べた」「ひとり―合格した」 のこり残り】 のこること。また、のこったもの。あまり。 ⇒のこり‐が【残り香】 ⇒のこり‐がく【残楽】 ⇒のこり‐かす【残り滓】 ⇒のこり‐ぎく【残菊】 ⇒のこり‐きん【残り金】 ⇒のこり‐ぐさ【残草】 ⇒のこり‐しね【残稲】 ⇒のこり‐ずくな【残り少な】 ⇒のこり‐だか【残り高】 ⇒のこり‐づゆ【残り梅雨】 ⇒のこり‐なく【残り無く】 ⇒のこり‐の‐きく【残りの菊】 ⇒のこり‐の‐つき【残りの月】 ⇒のこり‐の‐とし【残りの年】 ⇒のこり‐の‐みち【残りの道】 ⇒のこり‐の‐よわい【残りの齢】 ⇒のこり‐び【残り火】 ⇒のこり‐もの【残り物】 ⇒のこり‐ゆ【残り湯】 ⇒残り物に福あり のこり‐おお・い残り多い‥オホイ 〔形〕[文]のこりおほ・し(ク) 心残りが多い。残念である。なごりおしい。枕草子136「けふは―・かる心地なむする」。「―・い別れ」 のこり‐おし・い残り惜しい‥ヲシイ 〔形〕[文]のこりを・し(シク) 心が残って惜しい。「―・い気持」 のこり‐が残り香】 その人がいなくなったあとまで残っているにおい。 ⇒のこり【残り】 のこり‐がく残楽】 雅楽の管絃の演奏で、楽曲反復の間に、次第に楽器の種類と数とを減じ、箏を活躍させる特殊な演出法。 ⇒のこり【残り】 のこり‐かす残り滓】 事を終えたあとに残った不要なもの。「油をしぼった―」 ⇒のこり【残り】 のこり‐ぎく残菊】 襲かさねの色目。表は黄、裏は薄青または白。 ⇒のこり【残り】 のこり‐きん残り金】 残った金。ざんきん。 ⇒のこり【残り】 のこり‐ぐさ残草】 寒菊の異称。 ⇒のこり【残り】 のこり‐しね残稲】 穀を舂いて後、まだ皮がとれずに残る粒。米の中にまだ籾もみのまま残っているもの。あら。 ⇒のこり【残り】 のこり‐ずくな残り少な】 残りが少ないこと。「今年も―になった」 ⇒のこり【残り】 のこり‐だか残り高】 差引高。ざんだか。 ⇒のこり【残り】 のこり‐づゆ残り梅雨】 梅雨明けのあとの、まだ梅雨であるかのようなぐずついた天気。 ⇒のこり【残り】 のこり‐なく残り無く】 ことごとく。すべて。残らず。 ⇒のこり【残り】 のこり‐の‐きく残りの菊】 菊の節句すぎまで咲き残っている菊。ざんぎく。栄華物語殿上花見「くまなく照らす月影は―を見よとなるべし」 ⇒のこり【残り】 のこり‐の‐つき残りの月】 明け方なお空に残っている月。のこんの月。ざんげつ。 ⇒のこり【残り】 のこり‐の‐とし残りの年】 高齢になってから死ぬまでの年。老いさき短い年齢。ざんねん。 ⇒のこり【残り】 のこり‐の‐みち残りの道】 行き残した道。行く先の道のり。前途。 ⇒のこり【残り】 のこり‐の‐よわい残りの齢‥ヨハヒ (→)「のこりのとし」に同じ。 ⇒のこり【残り】 のこり‐び残り火】 燃え残った火。 ⇒のこり【残り】 のこり‐もの残り物】 残っている物。ざんぶつ。 ⇒のこり【残り】

広辞苑 ページ 15383 での○退けば他人単語。