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いん‐きょ【隠居】🔗🔉

いん‐きょ隠居】 ①世事を捨てて閑居すること。致仕。職をやめるなど世間から身を引いて気ままに暮らすこと。今昔物語集13「只―を好む心のみ有り」 ②家長が官職を辞しまたは家督を譲って隠退すること。また、その人、その住居。戸主が自己の自由意志によってその家督相続人に家督を承継させて戸主権を放棄することで、中世の武家法以来の伝統的な法制であるが、1947年廃止。 ③江戸時代の公家・武家の刑の一種。地位を退かせて家禄をその子孫に譲らせること。 ④江戸小伝馬町の牢内で囚人の顔役の称。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「行きやア―と立てられて、見舞の初穂を喰ふ株だが」 ⑤当主の現存の親の称。また、老人の称。 ⇒いんきょ‐さしひかえ【隠居差控】 ⇒いんきょ‐ばんとう【隠居番頭】 ⇒いんきょ‐ぶん【隠居分】 ⇒いんきょ‐りょう【隠居領】

広辞苑 ページ 1544 での隠居単語。