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はか‐せ【博士】🔗🔉

はか‐せ博士】 ①学問またはその道に広く通じた人。ものしり。学者。源氏物語帚木「物さだめの―になりて」。「お天気―」 ②律令時代の官名。大学寮に紀伝(文章もんじょう)・明経みょうぎょう・明法みょうぼう・算・音・書、陰陽寮おんようりょうに陰陽・暦・天文・漏刻ろうこく、典薬寮に医・女医にょい・針・按摩・呪禁じゅごんなどの博士があって、それぞれ学業を教授し、学生の課試などをつかさどった。 ③明治初年、大学生の教授、国史の修撰、洋書の翻訳、疾病の治療をつかさどった奏任官。 ④学位としての博士はくしの俗称。 ⑤声明しょうみょう・催馬楽・朗詠などで用いられる線形の譜。詞章の左(または右)に直線・折線・曲線を連ねた記号を墨で書き入れ、その角度・長短・形状により旋律を表す。早歌そうか・謡曲などで用いる記号は線がごく短く胡麻粒のように見えるので、胡麻点という。節博士ふしはかせ。墨譜ぼくふ。転じて、手本。規準。風姿花伝「風情を―にて音曲をする為手しては」 ⇒はかせ‐の‐みょうぶ【博士の命婦】

広辞苑 ページ 15626 での博士単語。