複数辞典一括検索+

○花より団子はなよりだんご🔗🔉

○花より団子はなよりだんご ①風流を解さないこと。 ②名よりも実利を尊ぶこと。 ⇒はな【花・華】 ば‐ならし場馴らし】 場所に慣れさせること。また、物事に熟練させること。日葡辞書「バナラシニヲドル」 は‐ならび歯並び】 歯の並びぐあい。歯並み。「―が悪い」 はなり放り】 (「うないはなり」の略)少女の、結ばないで垂らしておく髪。また、その少女。ふりわけがみ。万葉集7「少女らが―の髪をゆふの山」 はなり‐そ離磯】 陸から遠く海上に突きでた磯。はなれそ。万葉集20「むらじが磯の―の」 はな・る離る・放る】 〔自下二〕 ⇒はなれる(下一) はなれ離れ・放れ】 ①はなれること。 ②(「…ばなれ」の形で)離れていくこと。また、大そうかけ離れていること。「乳―」「しろうと―」「浮世―した生活」 ③俳諧で、句中の取合とりあわせ3がしっくりしないこと。 ④(→)「離れ座敷」(→)「離れ家」2の略。 ⇒はなれ‐いお【離れ庵】 ⇒はなれ‐いし【離れ石】 ⇒はなれ‐いわ【離れ岩】 ⇒はなれ‐う【放れ鵜】 ⇒はなれ‐うま【放れ馬】 ⇒はなれ‐きょうげん【離狂言・放狂言】 ⇒はなれ‐こじま【離れ小島】 ⇒はなれ‐ごま【放れ駒】 ⇒はなれ‐ざしき【離れ座敷】 ⇒はなれ‐ざる【離れ猿】 ⇒はなれ‐じま【離れ島】 ⇒はなれ‐す【離れ洲】 ⇒はなれ‐そ【離磯】 ⇒はなれ‐ばなれ【離れ離れ】 ⇒はなれ‐まつ【離れ松】 ⇒はなれ‐もの【離れ物】 ⇒はなれ‐や【離れ家】 ⇒はなれ‐わざ【離れ業・離れ技】 ば‐なれ場馴れ】 経験をつんで、場所・場面に馴れていること。「―した態度」 はなれ‐いお離れ庵‥イホ 人里を離れた所にあるいおり。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐いし離れ石】 孤立した石。庭園などで、他の石と離しておいた石。頼政集「いとはるるわがみぎはには―の」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐いわ離れ岩‥イハ 湖や海中に孤立している岩。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐う放れ鵜】 綱を放れた鵜。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐うま放れ馬】 つないである綱からとけはなれて走る馬。はなれごま。太平記26「―の有けるに打乗て」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐ぎたな・し離れ穢し】 〔形ク〕 ①未練が多くて離れにくい。 ②金離れがわるい。しわい。 はなれ‐きょうげん離狂言・放狂言‥キヤウ‥ 二幕続き・三幕続きなどの続つづき狂言に対して、一番ずつが関連なく演じられる簡単な歌舞伎狂言。初期の歌舞伎に行われ、寛文(1661〜1673)ごろ続狂言に進化した。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐こじま離れ小島】 陸地から遠く離れた小島。はなれおじま。万葉集7「玉の浦の―の夢いめにし見ゆる」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐ごま放れ駒】 ①(→)「はなれうま」に同じ。 ②(「離れ駒」と書く)将棋で、味方の駒と連絡のない駒。浮き駒。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐ざしき離れ座敷】 母屋から離れた座敷。はなれ。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐ざる離れ猿】 群れを離れて単独で行動する猿。独り猿。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐じま離れ島】 陸から遠く離れている島。孤島。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐す離れ洲】 陸から遠く離れている洲。夫木和歌抄26「汐がれのひかたの浦の―に」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐そ離磯⇒はなりそ。万葉集15「―に立てるむろの木」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐ばなれ離れ離れ】 まとまっていたものが、互いのつながりがなく離れること。ちりぢり。ばらばら。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐まつ離れ松】 離れて孤立した松。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐もの離れ物】 ①仲間から分かれ離れたもの。のけもの。 ②普通とは異なったもの。特別のもの。その時の運・不運によるもの。浄瑠璃、平家女護島「産の道は―」 ③鎧よろいの胴と付属の備品の色とが異なること。また、その鎧。 ④離れるべきもの。「合せ物は―」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はなれ‐や離れ家】 ①人里から離れてある家。ひとつや。 ②母屋から離れてある家。はなれ。 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はな・れる離れる・放れる】 〔自下一〕[文]はな・る(下二) (古く四段に活用し万葉集にウナヰハナリ(放髪)・ハナリソ(離磯)などの例がある) ①くっついていたものが解けて分かれる。古事記「大和へに西風にし吹き上げて雲―・れ退き居りとも」 ②遠ざかった位置にある。へだたった所にいる。万葉集15「しましくもひとりありうるものにあれや島のむろの木―・れてあるらむ」。大鏡道長「都―・れたる所なればと優にこそあまりにおよすげたれ」。「大陸から遠く―・れた島」 ③へだたる。距離をおく。遠ざかる。万葉集20「たたみけめ牟良自むらじが磯の離磯はなりその母を―・れて行くが悲しさ」。日葡辞書「スヲハナルル」。「弦を―・れた矢」「二人の気持が―・れる」 ④関係がなくなる。超越する。かけはなれる。源氏物語賢木「後の世の事をのみ思すに、たのもしく、むつかしかりしこと―・れておぼさる」。古今著聞集2「すみやかに凡夫の振舞に―・れたらん事を示し給へ」。「利害を―・れた行為」 ⑤縁が切れる。離縁する。拾遺和歌集雑秋「ものねたみしける男―・れ侍りて後に、菊のうつろひて侍りけるを遣はすとて」。「―・れがたい仲」 ⑥除外した状態になる。源氏物語若菜下「琴の音を―・れては、なに事をか、もの調へ知るしるべとはせむ」 ⑦《放》拘束された状態などから解放される。のがれる。徒然草「官人章兼が牛―・れて庁のうちへ入りて」。「鎖から―・れた犬」 ⑧官職を解かれる。免官になる。仕事をやめる。公忠集「延喜の御時五位蔵人なりけるを、御譲位にあひて―・れけれど、朱雀院御上承平八年十一月にかへりなりて」。「職を―・れた」 ⑨戸格子などが開かれた状態になる。狭衣物語2「格子を探り給へば、―・れたる所もありけり。風の紛れに、おしあげて見給へば」 ば‐な・れる場馴れる】 〔自下一〕 経験をつんで、場所や物事に馴れる。日葡辞書「バナレタヒト」 はなれ‐わざ離れ業・離れ技】 なみよりも一際すぐれたわざ。思い切った大胆なふるまい。奇抜な技芸。「―を演ずる」 ⇒はなれ【離れ・放れ】 はな‐ろうそく花蝋燭‥ラフ‥ 花模様をえがいた絵ろうそく。会津ろうそくの類。 はなわハナハ 山のさしでた所。また、小高い所。重之集「たけくまの―に立てる松だにも」 はなわハナハ 姓氏の一つ。 ⇒はなわ‐ほきいち【塙保己一】 はな‐わ花輪・花環】 生花または造花を輪の形に造り、表彰または慶弔の意をあらわすために捧げるもの。 はな‐わ鼻輪】 牛の鼻にとおす輪。はながい。 はなわ‐ほきいち塙保己一ハナハ‥ 江戸後期の国学者。旧姓、荻野。家号、温故堂。武蔵児玉の人。7歳で失明、15歳の時に江戸に出て雨富検校須賀一すがいち(本姓、塙)に入門。のち賀茂真淵らに国学を学ぶ。優れた記憶力により和漢の学に通暁。検校・総検校となる。幕府保護の下に和学講談所を建て、門下に碩学輩出。「群書類従」を編集、さらに「続群書類従」纂修に着手。編著「武家名目抄」「蛍蠅抄」など。(1746〜1821) ⇒はなわ【塙】 はな‐わらび花蕨・陰地蕨】 ハナヤスリ科の多年生シダで、フユノハナワラビを指すが、ナツノハナワラビ・オオハナワラビなどを含む総称としてもいう。高さ約30センチメートル。地下茎から羽状に裂けた1葉を出す。別に多数の胞子嚢が円錐状をなした1穂を生じ、これを花と見たてた。

広辞苑 ページ 15996 での○花より団子単語。