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はや・い【早い・速い・疾い・捷い】🔗🔉

はや・い早い・速い・疾い・捷い】 〔形〕[文]はや・し(ク) ①すみやかである。速力が大である。万葉集17「婦負めい川の―・き瀬ごとに篝かがりさし八十伴の男は鵜川たちけり」。竹取物語「―・き風吹きて世界暗がりて」。「足が―・い」 ②ある動作を完了するのに要する時間が短い。万葉集5「残りたる雪に交れる梅の花―・くな散りそ雪は消ぬとも」。「仕事の―・い人」 ③夜があけて間もない。時間的に初めの方である。万葉集12「朝鴉―・くな鳴きそわが背子の朝明の姿見れば悲しも」。「朝―・く家を出る」 ④年月が短い。平家物語(延慶本)「此の君の御位余りに―・し、いかがわたらせ給はんずらん」 ⑤時間的に前である。先である。「僕は彼より1年―・く生まれた」 ⑥まだその時期でない。「あきらめるには―・い」 ⑦短い時間ですむ。手っとりばやい。「本人に会った方が話が―・い」 ⑧香りが鋭い。きつい。源氏物語梅枝「梅花花やかに今めかしう、すこし―・き心しらひを添へて」 ⑨(連用形を副詞的に用いて) ㋐まえから。かねて。以前。むかし。古事記「然るに宇遅能和紀郎子は―・く崩りましき」。古今和歌集「―・くぞ人を思ひそめてし」。源氏物語浮舟「―・うほのかに見し人の行くへも知らずなりにしが」 ㋑その時にはもう。すでに。とっくに。大和物語「男は―・う忘れにけり」。「5歳にして―・く父を失う」「―・くも1周遅れてしまった」 ㋒(「はやう」の形で、驚きの意をこめて)なんと。たしかに。もともと。源氏物語蓬生「見し心地する木立かなとおぼすは―・う此の宮なりけり」 ⑩(「…(する)が―・いか」の形で)…するやいなや。…すると即座に。「聞くが―・いかとび出した」 ◇1・2は、ふつう「速」を使い、また「疾」「捷」も使う。他は「早」を使う。 ⇒早い話が

広辞苑 ページ 16067 での早い単語。