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うす・い【薄い・淡い】🔗🔉

うす・い薄い・淡い】 〔形〕[文]うす・し(ク) ①《薄》厚みが少ない。万葉集6「吾背子が着る衣きぬ―・し佐保風はいたくな吹きそ家に至るまで」。「―・いふとん」「皮を―・くむく」 ②物の密度・濃度が少ない。 ㋐液体・霧などの密度(濃度)が少ない。風雅和歌集「霧―・き秋の日影の山の端にほのぼの見ゆるかりの一つら」。「コーヒーを―・くいれる」 ㋑物の色合いで、その色けが少ない。あわい。古今和歌集「さほ山のははその色は―・けれど秋は深くもなりにけるかな」。「―・い墨」 ㋒まばらである。炭俵「平地の寺の―・き藪垣」(芭蕉)。「髪が―・い」 ㋓物の味(からさ・あまさ)が濃くない。淡泊だ。「―・い醤油しょうゆ」 ③物事の程度が強く(深く・烈しく)ない。量が少ない。 ㋐(愛情・交際・関心などが)深くない。万葉集20「薄氷うすらびの―・き心をわが思はなくに」。「馴染みが―・い」「情が―・い」 ㋑浅い。軽微だ。徒然草「この世の濁りも―・く、仏道をつとむる心もまめやかならざらん」。「―・く化粧する」 ㋒光が強くない。あわい。風雅和歌集「鳴く声も高き梢のせみのはの―・き日影にあきぞちかづく」 ㋓弱い。つたない。浄瑠璃、曾我扇八景「運の―・い御人や」。駿台雑話「武の心がけ―・き故に候」 ㋔乏しい。貧しい。狂言、伯母が酒「私の在所は、―・う広い所でござるが」 ㋕利益・効果・可能性などが少ない。「もうけが―・い」「合格の見込みは―・い」

広辞苑 ページ 1769 での薄い単語。