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○疑いを挟むうたがいをはさむ🔗🔉

○疑いを挟むうたがいをはさむ ある事柄について疑いの気持をもつ。疑いをさしはさむ。「―余地がない」 ⇒うたがい【疑い】 うたが・う疑うウタガフ 〔他五〕 ①ありのままや言われたままを信じず、不審に思う。間違いではないかと思う。宇津保物語初秋「そらごとをのたまふにこそ。さらば―・ひきこえむ」。「わが目を―・う」「もはや―・う余地はない」 ②物事を悪い方に推察する。あやしむ。古今和歌集「こと心もやあると―・ひて」。源氏物語御法「御物のけと―・ひ給ひて」。「彼が犯人かと―・う」 ③…ではなかろうかと思う。菅家文草2「鳥のさへづりはかへりて簧しょうのふえの舌にあるかと嫌うたがふ」 うた‐がき歌垣】 ①上代、男女が山や市いちなどに集まって互いに歌を詠みかわし舞踏して遊んだ行事。一種の求婚方式で性的解放が行われた。かがい。古事記「―に立ちて…美人の手を取りき」 ②男女相唱和する一種の歌舞。宮廷に入り踏歌を合流して儀式化する。続日本紀30「男女二百三十人―に供奉す。…男女相並び、行を分ちて徐ろに進む。歌ひて曰く」 うたか‐ぐさ升麻】 トリアシショウマの古称。〈本草和名〉 うた‐がしら歌頭】 歌舞・音楽の時、第1に発声する者。続日本紀18「踏歌の―」 うたかた泡沫】 水の上に浮かぶ泡あわ。多く、はかなく消えやすいことのたとえに使う。みなわ。方丈記「よどみに浮ぶ―はかつ消えかつ結びて」。「―の恋」 ⇒うたかた‐びと【泡沫人】 うた‐かた唄方】 長唄など、唄と三味線を分業とする音楽で、唄を専門とする者。唄うたい。↔三味線方 うたがた 〔副〕 (平安時代以後、「うたかた」と混同して清音にも) ①きっと。かならず。万葉集15「はなれそに立てるむろの木―も久しき時を過ぎにけるかも」 ②(下に打消・推量の語を伴って)決して。かりそめにも。源氏物語真木柱「ながめする軒のしづくに袖ぬれて―人をしのばざらめや」 うたかた‐びと泡沫人】 人の生命のはかなく消えやすいことを水の泡にたとえていう語。 ⇒うたかた【泡沫】 うた‐がたり歌語り】 和歌についての話。和歌を中心にした物語。源氏物語賢木「すきずきしき―なども」 うた‐がま・し歌がまし】 〔形シク〕 ひとかどの歌らしい。枕草子99「さすがに―・しうわれはと思へるさまに」 うだ‐がみ宇陀紙】 奈良県吉野郡国栖くずに産する厚手のコウゾ製和紙。宇陀の紙商が大坂市場に宇陀紙の名で出荷したもの。表装の裏打ちに用いる。 宇陀紙 撮影:関戸 勇 うた‐がら歌柄】 和歌の品格。 うた‐ガルタ歌加留多】 カルタ遊びの一種。小さい紙札に、小倉百人一首などの和歌の全句を書いたものを読み札、下の句だけ書いたものを取り札とし、取り札をまき、読み札を読むに従って取り札を取り、その札の数の多少により勝負を決する。江戸初期に始まり、多く正月の遊びとする。〈[季]新年〉 うたがわ歌川‥ガハ 姓氏の一つ。 ⇒うたがわ‐くにさだ【歌川国貞】 ⇒うたがわ‐くによし【歌川国芳】 ⇒うたがわ‐とよくに【歌川豊国】 ⇒うたがわ‐とよはる【歌川豊春】 ⇒うたがわ‐とよひろ【歌川豊広】 ⇒うたがわ‐は【歌川派】 ⇒うたがわ‐ひろしげ【歌川広重】 うだがわ宇田川‥ガハ 姓氏の一つ。玄随に始まる蘭医の名家。 ⇒うだがわ‐げんしん【宇田川玄真】 ⇒うだがわ‐げんずい【宇田川玄随】 ⇒うだがわ‐しんさい【宇田川榛斎】 ⇒うだがわ‐ようあん【宇田川榕庵】 うたがわ‐くにさだ歌川国貞‥ガハ‥ 浮世絵師。号は一雄斎・五渡亭・香蝶楼。初世豊国の高弟。後、師名を継いで2世豊国と自称したが実は3世。国貞時代に、「偐紫にせむらさき田舎源氏」の挿絵をはじめ多くの傑作を残した。(1786〜1864) →文献資料[偐紫田舎源氏] ⇒うたがわ【歌川】 うたがわ‐くによし歌川国芳‥ガハ‥ 浮世絵師。号は一勇斎・朝桜楼。初世歌川豊国の門人。武者絵・風景画・戯画に長じた。月岡芳年・落合芳幾・河鍋暁斎きょうさいなど門人多数。(1797〜1861) ⇒うたがわ【歌川】 うだがわ‐げんしん宇田川玄真‥ガハ‥ ⇒うだがわしんさい⇒うだがわ【宇田川】 うだがわ‐げんずい宇田川玄随‥ガハ‥ 江戸中期の蘭医。号は槐園。津山藩医。桂川甫周・大槻玄沢らに蘭学を学び、オランダの内科書「西説内科撰要」を翻訳・出版、日本の内科学を開く。(1755〜1797) ⇒うだがわ【宇田川】 うたがわし・い疑わしいウタガハシイ 〔形〕[文]うたがは・し(シク) ①本当かどうかわからない。「事実かどうか―・い」 ②おぼつかない。不確実だ。「成功は―・い」 ③あやしい。不審である。「―・い人物が浮かび上がる」 ⇒疑わしきは罰せず

広辞苑 ページ 1802 での○疑いを挟む単語。