○歌にばかり歌う_{うたにばかりうたう} いつも口にしていながら実行しないことにいう。 ⇒うた【歌】 うた‐ぬし【歌主】 歌の作者。土佐日記「この―まだまからずといひて立ちぬ」 うた‐ねんぶつ【歌念仏】 江戸初期、伏鉦_ふせがねを打ち鳴らし、念仏に節をつけて種々の歌や文句を歌った門付_かどづけ芸の一種。 歌念仏 うた‐の‐いえ【歌の家】_‥イヘ 鎌倉時代以後、歌道を家業とした家。歌道家。最も重要なのは宮廷や摂関家の師範をもつとめた御子左家_{みこひだりけ}で、藤原俊成、その子定家、孫為家と相継ぎ、為家の子の為氏は二条家を、為教は京極家を、為相は冷泉家を起こした。ほかに六条藤家_{ろくじょうとうけ}・飛鳥井家など。うたどころ。 うた‐の‐かみ【雅楽頭】 雅楽寮_{うたりょう}の長官。 うた‐の‐つかさ【雅楽寮】 ⇒ががくりょう。宇津保物語祭使「―の楽の近く聞ゆるかな」 うた‐の‐なかやま【歌の中山】 京都市東山の清水寺の奥（南東）、清閑寺近くの小径。また、清閑寺の俗称。 うたのほん【歌の本】 (Buch der Lieder ドイツ)ハイネの抒情詩集。1827年刊。「歌の翼に」「詩人の恋」「ローレライ」など、作曲されたものが多い。 うた‐の‐むしろ【歌の筵】 歌会・歌合の席。うたむしろ。 うた‐の‐やまい【歌の病】_‥ヤマヒ 和歌の修辞的欠陥の称。詩学の八病の影響によるもので、四病・七病・八病などという。歌病_かへい。