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○真楫繁貫くまかじしじぬく🔗⭐🔉
○真楫繁貫くまかじしじぬく
(「しじ」はぎっしり一杯に、「ぬく」はつらぬき通す意)楫を数多くとりつける。万葉集15「大船に真楫繁貫き海原を漕ぎ出て渡る月人壮子おとこ」
⇒ま‐かじ【真楫】
まかしょ
①江戸で寒参りを代行すると称する願人坊主。江戸中期〜後期、白木綿の行衣ぎょうい・手甲てっこう・脚絆きゃはんのいでたちで、小さな紙札をまきながら、「まかしょまかしょ」と叫んで歩いた。
②歌舞伎舞踊。長唄。本名題「寒行雪姿見かんぎょうゆきのすがたみ」。1の姿を舞踊化したもの。1820年(文政3)初演。2世桜田治助作詞、2世杵屋佐吉作曲。
ま‐がしら【目頭】
目の端の鼻に近い方。めがしら。↔まなじり
マガジン【magazine】
①雑誌。
②写真フィルム・映画フィルムを収める容器。カメラ内で、フィルムを引き出し、また巻き戻せるようにしたもの。→パトローネ。
⇒マガジン‐ラック【magazine rack】
マガジン‐ラック【magazine rack】
雑誌・新聞入れ。
⇒マガジン【magazine】
まか・す【引す】
〔他下二〕
田・池などに水を引く。徒然草「亀山殿の御池に、大井川の水を―・せられんとて」
まか・す【任す・委す】
[一]〔他五〕
(→)「まかせる」に同じ。
[二]〔他下二〕
⇒まかせる(下一)
まか・す【負かす】
〔他五〕
相手を負けさせる。
ま‐かず【間数】
間まの数。部屋の数。室の数。
まか・ず【罷出】マカヅ
〔自下二〕
(マカリイヅの約。マカンズとも発音)
①貴人の前などから退出する。宇津保物語俊蔭「片時―・でさせず召し使はせたまふ」
②「出かける」「行く」の謙譲語。源氏物語若紫「この頃患ふ事侍るにより、かく京にも―・でねば」
まかせ【任せ】
〔接尾〕
体言に付いて、そのもののなすがままになる、ゆだねる意を表す。「風―」「力―」「あなた―」
ま‐かぜ【魔風】
悪魔が吹かせ、人を誘う風。ものおそろしい風。まふう。
まかぜこいかぜ【魔風恋風】‥コヒ‥
小説。小杉天外作。1903年(明治36)読売新聞に連載。女学生萩原初野と、その友夏本芳江の許嫁夏本東吾との悲恋を描く。女学生小説の代表として一世を風靡。
まか・せる【任せる・委せる】
〔他下一〕[文]まか・す(下二)
(マク(任)・マカル(罷)と同源)挙動のすべてを相手にゆだねる意。
①そのもののするがままにしておく。放置する。土佐日記「天気のことかぢ取りの心に―・せつ」。徒然草「くちに―・せていひちらすは」。「なりゆきに―・せる」
②相手のするままになる。さからわずゆだねる。源氏物語竹河「生き死にを君に―・する我身とならば」。平家物語7「運天道に―・せて身を国家に投ぐ」。「病気のことは医者に―・せた」「波に身を―・せる」
③他の人に代行してもらう。委任する。「家計を妻の手に―・せる」
④下襲したがさねの裾きょなどを後ろに流れ引くままにする。枕草子11「うしろを―・せて御前の方に向ひて立てるを」
⑤従う。源氏物語少女「憚る所なく、例あらむに―・せてなだむる事なくきびしう行へと仰せ給へば」。平家物語1「此の由を社家より内裏へ奏聞しければ唯法に―・せて追出せよと宣旨を下さる」
マガダ【Magadha・摩掲陀・摩伽陀】
古代、インドのガンジス川中流域にあった国。およそ現在のビハール州南部に当たる。前6世紀頃から栄え、ビンビサーラ(頻婆娑羅びんばしゃら)王およびその子アジャータシャトル(阿闍世あじゃせ)王が国の基礎を固めた。仏教・ジャイナ教が興った地でもある。後にマウリヤ王朝が創立され、アショーカ王はこの国を中心とするインド統一帝国を建設。→マウリヤ朝
まか‐たち【侍婢・侍女】
貴人に付き添う女。こしもと。古事記上「豊玉毘売の従婢まかたち」
まが‐たま【曲玉・勾玉】
古代の装身・祭祀用の玉。C字形で、端に近く紐を通す孔がある。多くは翡翠ひすい・瑪瑙めのう・碧玉を材料とし、また、純金・水晶・琥珀こはく・ガラス・粘土などを用いた。長さ1センチメートル未満の小さいものから5センチメートル以上のものもある。形状は縄文時代の動物の犬歯に孔をうがったものから出たといい、首や襟の装飾とし、また、副葬品としても用いられた。朝鮮半島にもあり、王冠を飾る。まがりたま。古事記上「八尺やさかの勾璁まがたまの五百津いおつの美須麻流みすまるの珠を纏まき持ちて」
曲玉
マカダミア‐ナッツ【macadamia nuts】
ヤマモガシ科の常緑高木マカダミアの実。オーストラリア原産。殻の中の仁は脂肪に富み、塩煎りして食用。現在は、オーストラリアのほかハワイなどでも栽培。
マカダム‐ローラー【macadam roller】
車輪の代りに3軸のローラーがついた、路盤を締め固める機械。道路基盤になる砕石(マカダム)層やアスファルト舗装の最初の締め固めに用いる。この工法を発明したスコットランドの土木技師マカダム(J. L. McAdam1756〜1836)の名に因む。
ま‐か・つ【目勝つ】
〔自四〕
人を圧倒するように見据える。おもかつ。神代紀下「皆―・ちて相問ふこと得ず」
まかつ‐きゅう【磨羯宮】
(Capricornus ラテン)黄道十二宮の第10宮。紀元前2世紀には山羊やぎ座に相当していたが、現在では大部分は射手いて座中にある。毎年、冬至から1月20日頃まで太陽はこの宮にある。
マカッサル【Makassar】
インドネシア、セレベス(スラウェシ)島の南西端部にある港湾都市。木材・香料・獣皮などを輸出。人口115万1千(2003)。旧称ウジュン‐パンダン。
⇒マカッサル‐かいきょう【マカッサル海峡】
マカッサル‐かいきょう【マカッサル海峡】‥ケフ
ボルネオ(カリマンタン)島とセレベス(スラウェシ)島の間の広い海峡。長さ720キロメートル、幅105キロメートル。生物地理学上のウォーレス線が通る。
⇒マカッサル【Makassar】
まが‐つ‐ひ【禍霊】
(「まがつひ」は災害・凶事を起こす霊力の意)「まがつひのかみ」の略。
⇒まがつひ‐の‐かみ【禍津日神】
まがつひ‐の‐かみ【禍津日神】
災害・凶事・汚穢おわいの神。伊弉諾尊いざなぎのみことのみそぎの時、黄泉よみの国の汚れから化生したという。古事記上「八十やそ―、次に大―」↔直日神なおびのかみ
⇒まが‐つ‐ひ【禍霊】
まかで‐おんじょう【退出音声・罷出音声】‥ジヤウ
雅楽の退場音楽。諸員の退場する時に奏する音楽と、曲中の構成部分として舞人の退場する時に奏する音楽とがあり、今はふつう後者の意。久米舞などにある。↔参入まいり音声
ま‐かな【真鉋】
(マは接頭語)かんな。
⇒まかな‐もち【真鉋持ち】
ま‐がな【真仮名・真仮字】
漢字を日本語の音を表す文字として用いたもの。すなわち万葉仮名。
まかない【賄い】マカナヒ
①とりはからうこと。ととのえること。宇津保物語楼上下「師の君日暮るるめり。御―せられよ」
②食事などを調えて供すること。また、その人。まかないかた。「社員寮の―をしている」
③世話・給仕をすること。また、その人。源氏物語夕顔「取りつぐ御―うちあはず」
④とりつくろうこと。まにあわせ。世間胸算用3「諸事を春の事とてのばし、当分の―ばかりにくれければ」
⑤出費。梅暦「一切わたしらが―で手取りに渡した二十両」
⇒まかない‐かた【賄方】
⇒まかない‐ぎんみやく【賄吟味役】
⇒まかない‐つき【賄い付】
⇒まかない‐べや【賄い部屋】
まかない‐かた【賄方】マカナヒ‥
①食事のまかないを担当する人。
②江戸幕府の職名。賄頭の下に、膳所および奥・表台所へ魚・野菜その他の食料品を供給することに従事した役。
⇒まかない【賄い】
まかない‐ぎんみやく【賄吟味役】マカナヒ‥
江戸幕府で、賄方から出す食品を点検する職。
⇒まかない【賄い】
まかない‐ご【まかない子】マカナヒ‥
飛騨白川村では戸主以外は通い婚が行われていたが、その中で父親のはっきりしない私生児をいう。
まかない‐つき【賄い付】マカナヒ‥
下宿などで、食事付を条件とすること。
⇒まかない【賄い】
まかない‐べや【賄い部屋】マカナヒ‥
多人数の宿舎の食事をととのえる部屋。
⇒まかない【賄い】
まかな・う【賄う】マカナフ
〔他五〕
①ととのえて供する。源氏物語柏木「御硯など―・ひて責めきこゆれば」
②食事をととのえて出す。源氏物語夕霧「物聞し召さずと聞き給ひて、とかう手づから―・ひ直しなどし給へど」。「3食とも下宿で―・ってくれる」
③とりはからう。処置する。やりくりする。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「都の事ども取り―・ひ」
④(費用・物資などを)供給する。調達する。好色二代男「諸事を内より―・ふ事」。「寄付で会費を―・う」
ま‐かな・し【真悲し・真愛し】
〔形シク〕
まことに悲しい。切ないほどにいとしい。万葉集14「おきていかば妹ば―・し」
まがな‐すきがな【間がな隙がな】
ひまさえあれば。絶えず。つねに。浄瑠璃、心中宵庚申「―女夫めおとこつてり、おれが知らいでおこかいの」
まかな‐もち【真鉋持ち】
〔枕〕
鉋かんなを持って削る意から、「ゆげ(弓削)」にかかる。万葉集7「―弓削ゆげの河原の埋れ木の」
⇒ま‐かな【真鉋】

広辞苑 ページ 18402 での【○真楫繁貫く】単語。