まさ‐か
[一]〔名〕
①目前の時。まのあたり。目のまえ。現在。現実。万葉集
14「将来
おくをな兼ねそ―し善かば」
②物事が目の前に迫っていること。緊急。浮世草子、忠孝永代記「これ血気の勇にして、しかも―の役に立たず」。「―の場合」
[二]〔副〕
①(下に打消・反語などの語を伴って予期しない仮定を表す)よもや。いくらなんでも。歌舞伎、幼稚子敵討
おさなごのかたきうち「是でなければ―人は斬れぬ」。「―負けるとは思わなかった」
②まさしく。本当に。はっきりと。南総里見八犬伝
75「深さ六七尺に過ぎざれば、なきがら―に見えてけり」
⇒まさかの時