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ます🔗🔉

ます 〔助動〕 (マヰラスルからマラスル・マルスル・マッスル・マスル・マスという変化を経た語。「います」から転じた「ます」や「申す」から転じた語形と混合。古くは未然形に「まさ」、命令形に「ませい」があった。特殊なサ変・四段の両活用があり、両者が混同して現在の活用となった。[活用]ませ・ましょ/まし/ます・(まする)/ます・(まする)/(ますれ)/ませ・まし)動詞・助動詞の連用形に付いて、謙譲・丁寧を表す。現在、終止・連体形の「まする」、仮定形の「ますれ」に「ば」の付いた形は、あらたまった挨拶や書簡など用いる場が限られ、仮定には一般に「ましたら」を用いる。命令形は「いらっしゃいませ(まし)」「なさいませ(まし)」「くださいませ(まし)」などのように尊敬・謙譲を表す語とともに用いられる。 ①謙譲を表す。狂言、煎じ物「此間ござつたおしうの所へいてよびましてこい」 ②聞き手・読み手に対する丁寧な気持を表す。狂言、蛭子えびす大黒殿「弥いよいよ信仰申したうござります」。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「火になりともあてましたい」。洒落本、青楼女庭訓「どちらにしても身の破滅となりまする」。人情本、花筐「二個ふたりの身が落着きませば」。「承りますれば」「そろそろ出かけましょう」

広辞苑 ページ 18491 でのます単語。