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まる【丸・円】🔗🔉

まる丸・円】 [一]〔名〕 (マロの転) ①まるい形。球形。また、円形。平治物語「紫すそごの鎧に、菊の―を黄に返したるすそ金物をぞ打つたりける」 ②城郭の内部。「本―」「二の―」 ③正しいこと。間違っていないこと。また、それを表す○印。「―をもらう」 ④金銭の隠語。 ⑤上方で、スッポンの異称。浮世風呂2「―とは何だヱ。御当地でいふすつぽんぢやがな」 ⑥鷹狩の用語で、鶴の胆。 ⑦句点。また、半濁音符。 ⑧日本紙を数えるのにいう語。半紙は6締しめ、美濃紙は4締、奉書紙は10束、杉原紙は8束を1丸とする。 ⑨欠けたところのないこと。完全。浮世風呂2「年明といふものは借金が多くて―の裸で出ますさうだから」。「―のまま」 [二]〔接頭〕 ①全きこと。欠けないこと。すべて、そのままのさま。「―もうけ」「―洗い」 ②数が満ちること。「―1年」 [三]〔接尾〕 ①「麻呂」の転。人名の下に付ける語。「牛若―」 ②名刀の名の下に付ける語。「蜘蛛切―」 ③鎧の名の下に付ける語。「筒―」 ④笛・箏そうなど楽器の名の下に付ける語。「富士―」 ⑤船舶の名の下に付ける語。「氷川―」 ◇「円」は、[一]1で平面的な形(円形)の場合に使う。

広辞苑 ページ 18653 での単語。