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○晦日に月が出るみそかにつきがでる🔗🔉

○晦日に月が出るみそかにつきがでる あり得ないことのたとえ。俗謡「女郎の誠と玉子の四角、あれば晦日に月も出る」による。誹風柳多留33「ひよく塚晦日に月の出た処」 ⇒みそ‐か【三十日・晦日】 みそか‐ぬすびと密盗人】 人の知らぬ間をうかがってそっと盗みをする人。こそどろ。枕草子124「―の、さるべきものの隈々にゐて見るらむをば」 ⇒みそか【密】 みぞ‐がね溝金】 敷居の溝に取り付ける細長い薄鉄。 みそか‐ばらい三十日払い・晦日払い‥バラヒ 金銭の支払いを月の末日にすること。 ⇒みそ‐か【三十日・晦日】 みそか‐びと密人】 みそかごとをする人。みそかおとこ。宇津保物語国譲中「―のやうにてぞ聞え給ふ」 ⇒みそか【密】 みそか‐ほうし密法師‥ホフ‥ みそかごとをする法師。古今著聞集16「ある宮ばらの女房―を持ちて」 ⇒みそか【密】 みそか‐め密女】 他人の夫と通じる女。姦婦。 ⇒みそか【密】 みそ‐がゆ味噌粥】 味噌汁で煮た粥。 みぞ‐がわ溝川‥ガハ 常に水が流れている溝。永久百首「夕立にをちの―まさりつつふらぬ里まで流れきにけり」 みぞ‐かんな溝鉋】 鉋の一種。鑿のみ状の刃に幅の狭い台をつけ、敷居・鴨居などの溝を掘り削るのに用いる。 みそぎ】 (ミソソギ(身滌)の約か) ①身に罪または穢れのある時や重大な神事などに従う前に、川や海で身を洗い清めること。万葉集4「飛鳥の川に―しに行く」 ②禊祓みそぎはらえの略。〈[季]夏〉 ⇒みそぎ‐がわ【禊川】 ⇒みそぎ‐きょう【禊教】 ⇒みそぎ‐はらえ【禊祓】 みそ‐ぎ御衣木】 神仏の像を造るのに用いる木。桧・白檀びゃくだん・栴檀せんだん・朴ほおの類。 みそぎ‐がわ禊川‥ガハ みそぎをする川。〈[季]夏〉。源氏物語「たち出で給へりし―の荒かりし瀬に」 ⇒みそぎ【禊】 みそぎ‐きょう禊教‥ケウ 教派神道の一つ。1840年(天保11)井上正鉄まさかね(1790〜1849)が唱えた吐菩加美とおかみ神道に始まる。天照大神を祀り、禊祓を修める。94年(明治27)門人により教団となる。 ⇒みそぎ【禊】 みそぎ‐はらえ禊祓‥ハラヘ (→)大祓おおはらえに同じ。 ⇒みそぎ【禊】 みそ・ぐ禊ぐ】 〔自四〕 みそぎをする。身を浄める。万葉集3「あまのかはらにいで立ちて―・ぎてましを」 みそ‐くさ・い味噌臭い】 〔形〕 ①味噌のにおいがする。 ②あまりにその道の人らしいいやみがある。 みそ‐くそ味噌糞】 ①「味噌も糞も一緒」に同じ。→味噌(成句)。 ②(→)「くそみそ」に同じ。 みぞぐち溝口】 姓氏の一つ。 ⇒みぞぐち‐けんじ【溝口健二】 ⇒みぞぐち‐りゅう【溝口流】 みぞぐち‐けんじ溝口健二】 映画監督。東京生れ。「滝の白糸」「祇園の姉妹」で地位を築き、第二次大戦後、「西鶴一代女」「雨月物語」などで国際的にも知られた。(1898〜1956) 溝口健二 提供:毎日新聞社 ⇒みぞぐち【溝口】 みぞぐち‐りゅう溝口流‥リウ 書道の御家おいえ流の一派。溝口千谷(1696〜1760)を祖とするもの。 ⇒みぞぐち【溝口】 みそ‐ぐら味噌蔵】 味噌を貯蔵しておくための土蔵。 みそ‐け味噌気】 自慢の気味。誹風柳多留「日和見の―で傘を下げて出る」 み‐そこ網底】 (アミソコの約)漁網の一つ。張網の袋の部分。魚袋なぶくろ。魚溜り。檻おろみぞ‐ごい溝五位‥ヰ サギの一種。大きさ・形はゴイサギに似る。背面は暗栗色で、細かい黒褐紋がある。夏鳥で、本州中部以南で繁殖。陰湿な森林中で単独生活をし、主に夜間に活動。ヒノクチマモリ。ウスメ。 ミゾゴイ 撮影:小宮輝之 みそ‐こうじ味噌麹‥カウジ 味噌の製造に用いる麹。米・大麦・大豆でつくる。 みそ‐こし味噌漉し】 曲物まげものの底に竹の簀を張り、または細く削った竹で篩ふるいのように編んだもの。主として味噌汁を漉して滓かすを取り去るのに用いる。また、小さなざるに柄のついたものもあり、味噌汁に直接味噌を溶き入れるのに用いる。味噌漉し笊ざる。〈日葡辞書〉 み‐そこない見損い‥ソコナヒ 見そこなうこと。見あやまり。 み‐そこな・う見損なう‥ソコナフ 〔他五〕 ①見あやまる。見まちがう。見損じる。醒睡笑「五十ばかりの者をば六十余りと―・うて笑はるるを」 ②評価をあやまる。「彼女を―・った」 ③見る機会をのがす。見はずす。「忙しくて今月の芝居は―・った」 みそこなわ・す見そこなはすミソコナハス 〔他四〕 (尊敬の意の「見す」の連用形「見し」と「行はす」との複合語)(→)「みそなわす」に同じ。万葉集1「天皇、昔日むかしより猶し存のこれる物を―・し」 みそさざい鷦鷯】 スズメ目ミソサザイ科の鳥。非常に小さく、翼長約5センチメートル。背面は焦茶色。腹面は淡色で所々に細かい黒褐色の横斑がある。山間の水辺に多く、動きは敏捷で、昆虫類を捕食する。一夫多妻。鳴き声が良い。〈[季]冬〉 みそさざい ミソサザイ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター みそさんざい鷦鷯】 (ミゾサンザイとも) ⇒みそさざい。〈日葡辞書〉 みそ‐じ三十・三十路‥ヂ (ジは接尾語。古くはミソチ) ①さんじゅう。みそ。 ②30歳。 ⇒みそじ‐ひと‐もじ【三十一文字】 み‐そしき未組織】 まだ組織されていないこと。 ⇒みそしき‐ろうどうしゃ【未組織労働者】 みそしき‐ろうどうしゃ未組織労働者‥ラウ‥ 労働組合に加入していない労働者。↔組織労働者 ⇒み‐そしき【未組織】 みそじ‐ひと‐もじ三十一文字‥ヂ‥ (→)「みそひともじ」に同じ。謡曲、志賀「―の神」 ⇒みそ‐じ【三十・三十路】 みそ‐しる味噌汁】 野菜・豆腐などを実として、出し汁に味噌を溶かしたもの。 みそ‐すり味噌擂り】 ①味噌を擂鉢すりばちですること。 ②へつらうこと。また、その人。「―がうまい」 ③「味噌擂り坊主」の略。歌舞伎、三人吉三廓初買「吉祥院の―で弁長といつた小坊主さ」 ⇒みそすり‐ぼうず【味噌擂り坊主】 みそすり‐ぼうず味噌擂り坊主‥バウ‥ ①寺で、炊事などの雑役に当たる下級の僧。 ②僧をののしっていう語。 ⇒みそ‐すり【味噌擂り】 みそ‐せんべい味噌煎餅】 味噌と小麦粉と砂糖とをこねて焼いた煎餅。 味噌煎餅 撮影:関戸 勇 みぞ‐そば溝蕎麦】 タデ科の一年草。溝など水辺に生え、高さ40センチメートル内外。葉は三角形でソバに似、秋、白色で上部紅色の小花をつける。若葉は食用。かつて俗間ではリウマチの治療薬とした。〈[季]秋〉 ミゾソバ 撮影:関戸 勇 みそ‐だま味噌玉】 大豆を煮てつきつぶし、玉状にしたもの。これを藁わらで包んで乾燥、麹菌を繁殖させ味噌をつくる。玉味噌たまみそみそっ‐かす味噌っ滓】 ①味噌をこした、かす。 ②(遊びの中で)一人前に扱われない子供。みそっこ。みそっちょ。 みそ‐つき味噌搗き】 味噌を作るために、煮た大豆を搗くこと。〈[季]冬〉 みぞつき‐じく溝付軸‥ヂク 〔機〕(→)スプライン軸に同じ。 みそ‐づけ味噌漬】 野菜・魚肉類などを味噌に漬けたもの。 みそっ‐ぱ味噌っ歯】 乳歯および虫歯の俗称。また、子供などの欠けて黒くなった歯。みそば。 みそな・う見そなふミソナフ 〔他四〕 (→)「みそなわす」に同じ。新古今和歌集釈教「神も仏も我を―・へ」 みそ‐なおし小槐花‥ナホシ マメ科の落葉小低木。西日本から東南アジアに広く分布。高さ約80センチメートル。葉は3小葉。夏の末、蝶形で、淡黄色を帯びた小花を総状につけ、長い莢さやを生ずる。節ごとにくびれていて切れやすい。古来、葉を味噌の蛆うじを殺すのに使ったのでこの名がある。ウジコロシ。ミソクサ。ウジクサ。 みそなわ・す見そなはすミソナハス 〔他四〕 (ミソコナワスの約)「見る」の尊敬語。御覧になる。古今和歌集「今も―・し、後の世にも伝はれとて」 みそ‐に味噌煮】 味噌を入れて煮ること。また、そのもの。みそだき。 み‐その御園】 ①園の尊敬語。御苑ぎょえん。 ②皇族や神社の所領で、果実・野菜などを貢進する土地。みくりや。 み‐そのう御園生‥フ 園生の尊敬語。万葉集19「―の竹の林に鶯はしば鳴きにしを雪は降りつつ」 みそ‐の‐や三十の輻】 一つの車輪に輻が30本あるもの。太平記23「―も少々折れにければ」 みそ‐ば味噌歯⇒みそっぱ みそ‐はぎ溝萩】 (禊萩みそぎはぎの意か。ミゾハギとも)ミソハギ科の多年草。日本全土、朝鮮半島に分布。高さ80センチメートル。夏、淡紅紫色6弁の小花を長い花穂に密生。盂蘭盆会うらぼんえに仏前に供える。春、若葉を食用。精霊花。ミズカケグサ。漢名、千屈菜。〈[季]秋〉 ミソハギ 提供:OPO みぞ‐ばこ御衣筥(→)「みぞびつ」に同じ。 みぞ‐びつ御衣櫃】 御衣を入れておく櫃。ころもばこ。みぞばこ。宇津保物語蔵開下「―に女の装束一具」 みそひと‐もじ三十一文字】 (1首が31文字から成るところから)短歌の異称。源氏物語行幸「―の中にこともじは少なくそへたる」 みぞ‐ひめ御衣姫】 (ミソヒメとも)御衣につけるひめ糊。枕草子141「とり所なきもの…―の塗りたる」 みぞ‐ぶた溝蓋】 溝をおおうふた。 みそ‐べや味噌部屋】 味噌を貯えておく部屋。 み‐そぼらし・い 〔形〕 ミスボラシイの転。 みそ‐まめ味噌豆】 ①味噌をつくる原料として煮た大豆。 ②大豆の異称。味噌の原料とするのでいう。 みそ‐みそ ①(味噌のような状態になることによるか)破れくずれたさま。沙石集7「あらゆる蛇一口づつ噛みて、―と噛みなして」 ②静かなさま。ひっそりとしたさま。愚管抄6「―としてさてやみにけり」 みそ‐みそ味噌味噌】 (女房詞)あえもの。 みぞ‐むぐら溝葎(→)「やえむぐら」1に同じ。 み‐そ・める見初める】 〔他下一〕[文]みそ・む(下二) ①初めて見る。はじめて会う。源氏物語胡蝶「―・め奉りしは、いとかうしもおぼえ給はずと思ひしを」 ②初めて男女の契りを結ぶ。源氏物語少女「殿の御心おきてを見るに、―・め給ひてん人を御心とは忘れ給ふまじきにこそ」 ③初めて見た異性に恋心を抱く。一目見て恋いしたうようになる。「お茶の会で―・める」

広辞苑 ページ 18849 での○晦日に月が出る単語。