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○迎いが掛かるむかいがかかる🔗🔉

○迎いが掛かるむかいがかかる 遊里で、遊びの時間が切れて、座敷に出ている芸娼妓を呼びに来ること。 ⇒むかい【迎い】 むかい‐かぜ向い風ムカヒ‥ 進行する前方から吹いてくる風。妨げとなるもののたとえにも用いる。むこうかぜ。逆風ぎゃくふう。「原油の値上げが―となる」↔追い風。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐からもん向い唐門ムカヒ‥ 妻入つまいりの唐門。前後に唐破風からはふがあるのでいう。むこうからもん。↔平ひら唐門。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐がわ向い側ムカヒガハ (→)「むこうがわ」に同じ。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐きょらい向井去来‥ヰ‥ 江戸中期の俳人。名は兼時。字は元淵。別号、落柿舎など。蕉門十哲の一人。長崎生れ。京都に住み、堂上家に仕え、致仕後、嵯峨に落柿舎を営んで芭蕉を招き、凡兆とともに「猿蓑さるみの」を撰。その作風は蕉風しょうふうの極致に達した。俳論「旅寝論」「去来抄」など。(1651〜1704) →作品:『去来抄』 →作品:『猿蓑』 ⇒むかい【向井】 むかい‐ぐるわ向い郭ムカヒ‥ 二の丸の虎口こぐちの向こうへ本丸の郭を張り出し、または二の郭・三の郭などを張り出したもの。その郭の櫓やぐらを向い櫓という。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐ざ向い座・向い坐ムカヒ‥ ①向かい合ってすわること。また、向かい合う席。対座。 ②土間の向こう側の小室。下座敷したざしき。厩座敷うまやざしき⇒むかい【向かい】 むかい‐ざま向い様ムカヒ‥ 面と向かい合うこと。正面に対するさま。むこうざま。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐しお向い潮ムカヒシホ 進む船に逆らって流れる潮。 ⇒むかい【向かい】 むがい‐しゃ無蓋車】 屋根のない貨車。無蓋貨車。 ⇒む‐がい【無蓋】 むかい‐じろ向い城ムカヒ‥ 敵の城を攻める時、それと対して築く城。付けじろ。太平記17「敵の―に、五百余箇所に東西火を懸けて」 ⇒むかい【向かい】 むかい‐じん向い陣ムカヒヂン 敵陣に相対する陣。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐だな向い棚ムカヒ‥ 床脇に設ける棚の一種。二つの短い棚を左右向い合せに設けたもの。 ⇒むかい【向かい】 むがい‐つうこうけん無害通航権‥カウ‥ 沿岸国の利益を害さない限り、その領海を外国船舶が自由に通航できる権利。領海上空の航行や領海水面下の潜航は含まれない。→通過通航権 ⇒む‐がい【無害】 むかい‐づけ向付ムカヒ‥ 俳諧の付合つけあいの一つ。前句中から趣向を求めないで、別の方面から求めて対立させ、しかも前句に連ねうるように付けること。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐づち向い鎚ムカヒ‥ (→)「あいづち」2に同じ。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐つぶて向い礫ムカヒ‥ 二手に分かれて礫を投げあう子どもの遊び。印地いんじ。石合戦。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐どなり向い隣ムカヒ‥ 道・川などを隔てて向かい合っている家。また、近隣。近所。むこう隣。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐なみ向い波ムカヒ‥ 航走中の船が船首方向から受ける波。また、その状況。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐のぼり向い幟ムカヒ‥ 近世、戦陣の幟の横上よこがみの端につけた小形の旗。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐のみ向呑ムカヒ‥ 売買の取引などを依頼された証券会社が、その注文を市場に出さず、自己が相手方となって売買を成立させること。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐ば向い歯ムカヒ‥ (→)「むかば」に同じ。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐ばら向い腹ムカヒ‥ (「嫡妻腹むかいめばら」の意から転じたという)側女でなく、正妻が生んだこと。また、その子。源氏物語賢木「―の限りなくとおぼすは」 ⇒むかい【向かい】 むかい‐び向い火ムカヒ‥ ①野火などの、焼け来る火に向かい、こちらからも火を放って焼き、あちらの火勢を弱らせること。火退ほそけ。古事記「火を打ち出でて―をつけて焼き退けて」 ②人が怒った時、その勢いをおさえるためにこちらからも怒ること。源氏物語真木柱「ふすべ恨みなどし給はば、なかなかことつけて我も―つくりてあるべきを」 ③敵陣の篝火かがりびと向かい合って、こちらの陣にも焚く火。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐め正妃・嫡妻ムカヒ‥ (「向い女」の意)正妻。本妻。神武紀「五十鈴媛命を納めしいれて―としたまふ」 ⇒むかい【向かい】 むかい‐やぐら向い櫓ムカヒ‥ ①敵城を攻めるために、城に向かって構えた櫓。太平記17「逆茂木引き―を掻いて」 ②「向い郭ぐるわ参照。 ⇒むかい【向かい】 むかい‐りゅう向井流‥ヰリウ 日本泳法の一派。江戸初期の幕府御船手組頭、向井兵庫頭正綱を流祖とし、平泳ぎ・抜手・肩指かたさし・平水へいすいなどを基本泳法とする。船手(水軍)操船術の付属技術として発達。俗に御船手泳ぎともいう。 ⇒むかい【向井】 むかい‐りゅう無海流‥リウ 剣術の一派。正徳(1711〜1716)の頃、越前の無一坊海円の創始。初め富田流とだりゅう無海派と称し、門人平山亦四郎康吉が改称したと伝える。 むがい‐りゅう無外流‥グワイリウ 剣術の一派。江戸中期、近江甲賀郡の人都治資茂つじすけもち、号無外(1649〜1727)の創めたもの。京都で学んだ山口流から出たと伝える。のち、高知藩で広まる。辻無外流。 むかい‐わたり向い辺ムカヒ‥ 向かいの辺。近所。頼政集「―なりける女」 ⇒むかい【向かい】 む‐か‐う無何有】 (「何有」は何か有らん、すなわち何物もない意)自然のままで、なんらの作為もないこと。また、そのような楽土。無何。 ⇒むかう‐の‐さと【無何有の郷】 むか・う向かう・対うムカフ [一]〔自五〕 ①そのものの正面に顔やからだを向ける。向き合う。万葉集17「ぬばたまの月に―・ひてほととぎす鳴く音はるけし里遠みかも」。大鏡後一条「あかくみがける鏡に―・ひてわが身の顔を見るに」。「机に―・う」「―・って左」 ②ある場所や方向を目ざして進む。また、ある状態に近づく。源氏物語夢浮橋「母の尼のらうけ俄かに起りて…来たりしかば、まかり―・ひたりしに」。平家物語9「しからずは西国へ―・うて」。「目標に―・って進む」「快方に―・う」 ③相当する。匹敵する。肩を並べる。万葉集4「ただにあひて見てばのみこそたまきはる命に―・ふわが恋やまめ」 ④はむかう。さからう。抵抗する。万葉集2「まつろはず立ち―・ひしも露霜の消なば消ぬべく」。華厳音義私記「与敵、下牟可布」。源平盛衰記3「高範車を廻してあやつり禦ぎけるを、難波太刀を振つて御車に―・ひけり」。日葡辞書「テキニムカウ」。「―・って来る者もない」 ⑤対する。大鏡為光「我に―・ひてあるまじきよしをはかりけるぞと思すに」 ⑥ちょうどその時になる。万葉集1「日並の皇子の命の馬なめて御猟立たしし時は来―・ふ」。風雅和歌集「うちむれて天とぶ雁のつばさまで夕べに―・ふ色ぞかなしき」 [二]〔他下二〕 向かわせる。向かうようにする。源氏物語若菜上「母屋の御座に―・へて、大臣の御座あり」 ⇒向かう鹿に矢が立たぬ ⇒向かう所敵なし むか・う迎ふ・邀ふムカフ 〔他下二〕 ⇒むかえる(下一)

広辞苑 ページ 19083 での○迎いが掛かる単語。