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む・く【向く】🔗⭐🔉
む・く【向く】
[一]〔自五〕
①対象が正面にあるようになる。欽明紀「大葉子は領巾ひれ振らすも日本やまとへ―・きて」。源氏物語浮舟「ふみに心いれて、とみにも―・き給はぬに」。日葡辞書「コチヘムケ」。「右を―・く」
②その方向を指す。その方向に進む。万葉集2「玉床の外に―・きけり妹が木枕」。日葡辞書「コノイエキタヘムイタ」。「足の―・くまま」「運が―・く」
③その傾向になる。おもむく。かたむく。風雅和歌集恋「わが心うらみに―・きて恨みはてよあはれになればしのびがたきを」。「気が―・く」
④従う。服従する。神武紀「此の如くせば、虜あた自づからに平むき伏したがひなむ」
⑤似合う。ふさわしくなる。適する。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「髪…曲輪やう今は―・かぬと」。「中年に―・く柄がら」
[二]〔他下二〕
⇒むける(下一)
広辞苑 ページ 19111 での【向く】単語。