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○無作の大善むさのだいぜん🔗🔉

○無作の大善むさのだいぜん 菩薩がする、分別を離れた無為自然の善根。太平記24「憍慢を破つて―に帰せしむるなり」 ⇒む‐さ【無作】 むさぶり‐つ・く 〔自四〕 (→)「むしゃぶりつく」に同じ。狂言、猿座頭「とりつき―・きいたすほどに」 む‐さべつ無差別】 差別のないこと。差別をつけないこと。平等。むしゃべつ。「男女―に扱う」「―爆撃」 ⇒むさべつ‐きゅう【無差別級】 むさべつ‐きゅう無差別級‥キフ 柔道で、体重別階級制の一つ。体重の軽重に関係なく出場できる。 ⇒む‐さべつ【無差別】 むさぼ・る貪る】 〔他五〕 欲深く物をほしがる。際限なくほしがる。三蔵法師伝承徳点「濫みだりがわしく雲沢を叨ムサホル」。「―・るように食う」「暴利を―・る」「安逸を―・る」 むさ‐むさ ①もじゃもじゃしたさま。狂言、髭櫓「―とした大髭ぢやと言うて世間からも笑ふ」 ②物事をいい加減にするさま。日葡辞書「ムサムサトヒ(日)ヲクラス」 ③心が晴れないさま。心が楽しくないさま。むさくさ。四河入海「―とした心も」 むざ‐むざ 〔副〕 ①残念に思いながら何のなすこともないさま。また、分別や思慮のないさま。浄瑠璃、井筒業平河内通「我身を賢女よ貞女よと言はれんため―と二条の后を殺し」。「―と敵の手に渡す」 ②惜しげのないさま。無造作なさま。浄瑠璃、近江源氏先陣館「老先も見ず―とつぼみの花を散らすか」 む‐さわ親沢‥サハ (東北地方の山地で)小さな谷沢に分かれる元の大きな谷沢。 む‐さん無産】 ①職業のないこと。無職。 ②資産のないこと。 ③(→)無産階級の略。 ⇒むさん‐うんどう【無産運動】 ⇒むさん‐かいきゅう【無産階級】 ⇒むさん‐しゃ【無産者】 ⇒むさん‐せいとう【無産政党】 む‐さん無算】 ①数えきれぬほど数の多いこと。無数。 ②(→)無謀に同じ。 む‐さん霧散】 霧が晴れて散るように、あとかたもなく消えること。雲散霧消。 む‐ざん無慚・無慙・無残・無惨】 ①〔仏〕罪を犯しながら、みずから心に恥じないこと。源氏物語手習「我―の法師にて忌む事の中に破る戒は多からめど」。「破戒―」→無愧むぎ。 ②残酷なこと。保元物語(金刀比羅本)「悶絶躃地びゃくじして絶え入りけるこそ―なれ」。「―にも斬り殺す」 ③いたわしいこと。ふびんなこと。平家物語1「泣く泣く又出で立ちける心の内こそ―なれ」。「―な最期」 む‐さんあくしゅ無三悪趣】 〔仏〕(ムサンナクシュとも)地獄・餓鬼・畜生の三悪趣を極楽からなくそうという阿弥陀如来の誓願。四十八願の第1。平家物語10「始め―の願より終り得三宝忍の願に至るまで」 むさん‐うんどう無産運動】 無産者の地位の向上または解放を目的とする運動。無産者運動。 ⇒む‐さん【無産】 むさん‐かいきゅう無産階級‥キフ プロレタリアの訳語。生産手段をもたず、労働賃金によって生活する階級。労働者・貧農など。↔有産階級。 ⇒む‐さん【無産】 むさん‐しゃ無産者】 無産階級に属する人々。 ⇒む‐さん【無産】 むさん‐しょう無酸症‥シヤウ (→)胃酸欠乏症に同じ。 むさん‐せいとう無産政党‥タウ 無産階級の利益を代表する政党。無産党。 ⇒む‐さん【無産】 むし】 ①本草ほんぞう学で、人類・獣類・鳥類・魚介以外の小動物の総称。昆虫など。万葉集3「来む生には―に鳥にもわれはなりなむ」 ②その鳴き声を愛して聞く昆虫。鈴虫・松虫など。〈[季]秋〉。「―の声」 ③蠕形ぜんけい動物の称。特に回虫かいちゅう。 ④回虫などによって起こると考えられていた腹痛など。虫気むしけ。癇かんの俗称。狂言、煎じ物「―の薬も加へ加へて煎じたる煎じ物」 ⑤潜在する意識。ある考えや感情を起こすもとになるもの。古くは心の中に考えや感情をひき起こす虫がいると考えていた。「ふさぎの―」 ⑥癇癪かんしゃく。浮世風呂2「わつちも―を持つてる人間だから」 ⑦ひそかに持っている愛人。情夫。隠し男。 ⑧産気づいて起こる陣痛。 ⑨㋐ある事に熱中する人。「本の―」 ㋑ちょっとした事にもすぐにそうなる人、あるいは、そうした性質の人をあざけっていう語。「弱―」「泣―」 ⇒虫がいい ⇒虫が起こる ⇒虫が納まる ⇒虫が齧る ⇒虫が嫌う ⇒虫が知らせる ⇒虫が好かない ⇒虫が付く ⇒虫が取り上す ⇒虫の居所が悪い ⇒虫も殺さぬ ⇒虫を起こす ⇒虫を殺す ⇒虫をわずらう むし(→)「むしのたれぎぬ」の略。大鏡兼通「御―押しやりて仰がれさせ給へる御姿つき」 むし苧・枲麻】 〔植〕(→)「からむし」に同じ。建礼門院右京大夫集「七夕に今日やかすらん野辺ごとに乱れ織るなる―の衣も」 むし蒸し】 ①蒸すこと。 ②(→)「ちゃわんむし」の略。 ③(女房詞)味噌。おむし。 む‐し無死】 野球で、ノーダウンのこと。「―満塁」 む‐し無私】 私心のないこと。「―の精神」「公平―」 む‐し無始】 〔仏〕どこまでさかのぼっても、始めのないこと。限りなく遠い過去。宇治拾遺物語1「―よりこの方生死に流転するは」。「―無終」 む‐し無視】 存在や価値を認めないこと。ないがしろにすること。「信号―」「命令を―する」 む‐し夢死】 夢のように一生を送ること。何もせずに空しく死ぬこと。「酔生―」 む‐じ無地‥ヂ 全体が一色で模様のないこと。また、そのもの。「―の布」 む‐じ無字】 〔仏〕「狗子(犬)に仏性ありや」という問いに趙州じょうしゅう和尚が「無」と答えたこと。「無門関」第1則に出、無字の公案として看話禅かんなぜんで重視される。趙州無字。 むし‐あお虫青‥アヲ 玉虫の羽に似た色、すなわち緑紫色で光沢のあるもの。たまむしいろ。 むし‐あお虫襖‥アヲかさねの色目。山科流では、表は青、裏は二藍ふたあい、または薄色のやや濃いもの。 むし‐あつ・い蒸し暑い】 〔形〕[文]むしあつ・し(ク) 蒸されるように暑い。湿気が多く風がなくて暑い。「―・い夜」 むし‐あわせ虫合‥アハセ ①歌合の一つ。左右に分かれて、それぞれの出した虫にちなむ歌を詠んで競う。 ②物合の一つ。種々の虫を持ち寄って、その鳴き声・形状の優劣を競う。〈[季]秋〉 むし‐いい蒸飯‥イヒ こわいい。こわめし。 ムジークmuzhik ロシア】 ロシア帝政時代の農民。 むし‐いり虫入】 冬眠のため、虫が地中に入ること。また、そのころ鳴る雷。 むし‐うり虫売り】 松虫・鈴虫などを売りあるく商人。〈[季]秋〉 むし‐えらび虫選び】 殿上人たちが嵯峨野などに出て虫合むしあわせのための虫を捕らえ、籠に入れて宮中に奉ったこと。虫えらみ。選虫。〈[季]秋〉 むし‐おくり虫送り】 作物などの害虫を除くため、村人が大勢で松明たいまつをともし鐘鼓を鳴らして、村はずれまで稲虫の作り物を送り出す行事。〈[季]秋〉。→実盛さねもり送り→人形送り むし‐おさえ虫押え‥オサヘ ①子供の虫気むしけをなおす薬。 ②腹がへっているとき、少し食べて空腹を一時まぎらすこと。

広辞苑 ページ 19135 での○無作の大善単語。