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申す】マウス🔗⭐🔉
申す】マウス
〔他五〕
(上代はマヲス。マウスはマヲスの転)目上の者などに実情を打ちあける意。
①「言う」「告げる」の謙譲語。申し上げる。言上する。仁徳紀「山城の筒城の宮に物まをす」。万葉集20「旅ゆきに行くと知らずて母父あもししに言まをさずて今ぞ悔しけ」
②お願い申し上げる。所望申し上げる。源氏物語玉鬘「『はゝ君の御ゆくへを知らむ』と、よろづの神・仏に―・して」。平家物語9「いけずきを―・さばやとは思へども」
③政をとり行なって仕える。政事を執奏する。万葉集5「万代に坐し給ひて天の下まをしたまはね朝廷みかど去らずて」
④「…という名である」の尊敬語。竹取物語「かの寮つかさの官人くらつまろと―・す翁」。徒然草「若しこの御中にいろをし坊と―・すぼろやおはします」
⑤「する」の謙譲語。貴人に対して行い奉る。いたす。御伽草子、唐糸草子「何とてもとすけは風呂の奉行は―・さぬぞ」。日葡辞書「ヒトニメシ(飯)ナンドヲマウス」。「お味方を―・す」
⑥「言う」を丁寧にいう語。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「よい折故に、これまでの不奉公の段々を―・し聞かして」。「今の言葉で―・せば」
⑦「言う」の尊大語。「生意気を―・すな」
⑧動詞の連用形に添えて用いる。
㋐謙譲の意を表す。申し上げる。万葉集5「あま飛ぶや鳥にもがもや都まで送りまをして飛びかへるもの」。「お宅までお送り―・します」
㋑改まった気持で丁寧に言うのに用いる。歌舞伎、唐崎八景屏風「然らば伏見にゐ―・す」
もう・ず【
広辞苑 ページ 19442 での【申す】】単語。