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○やっとの事でやっとのことで🔗🔉

○やっとの事でやっとのことで ようやくのことで。「―試験に受かる」 ⇒やっ‐と やっと‐まかせ 〔感〕 体を動かし始める時の掛け声。うんとこしょ。浄瑠璃、伊賀越道中双六「―は声ばかり」 ⇒やっ‐と やっぱ 〔副〕 ヤッパリの略。やはり。 やつ‐はし八橋】 ①湿地などに幅の狭い橋板を数枚、折れ折れに継ぎ渡した橋。 ②香銘。木所きどころは羅国。 ③八橋織の略。 ④八橋煎餅の略。 ⇒やつはし‐おり【八橋織】 ⇒やつはし‐せんべい【八橋煎餅】 やつはし八橋】 愛知県知立ちりゅう市の東部、逢妻川の南の地名。伊勢物語の東下りにカキツバタの名所として詠まれたところ。丘に業平塚がある。(歌枕) やっ‐ぱし 〔副〕 ヤッパリの訛。洒落本、深川手習草紙「是でも―懲りねへのさ」 やつはし‐おり八橋織】 斜文織の表裏の組織によって方形ないし長方形の市松模様を表した綾織物。練織と生織との2種があり、下着・羽織裏・座布団地などに用いる。宮城県仙台・山梨県甲府が主な産地。 ⇒やつ‐はし【八橋】 やつはし‐けんぎょう八橋検校‥ゲウ 近世箏曲の創始者。八橋流の始祖。磐城平たいら(一説に豊前小倉)生れ。名は城秀じょうひで、山住勾当、上永検校城談を経て八橋検校。初め上方で三味線の名手として活躍。寛永(1624〜1644)頃、江戸へ出て法水から筑紫箏つくしごとを学び、近世箏曲を樹立。「菜蕗ふき」「雲井の曲」など13曲の組歌のほか、段物「六段の調」、「雲井弄斎」などを作曲。(1614〜1685) やつはし‐せんべい八橋煎餅】 米の粉を練って蒸し、砂糖・肉桂粉・蜂蜜を加えてこね、伸ばして琴の形の短冊形に焼いた煎餅。京都聖護院の名産。 八橋煎餅 撮影:関戸 勇 ⇒やつ‐はし【八橋】 やつはし‐りゅう八橋流‥リウ 箏曲の一流派。八橋検校を始祖とする。古八橋流・新八橋流などがあったが衰退し、信州松代に伝えられた系統のみが遺存。 やつ‐ばち八桴・八撥】 日本中世の巷間芸能。羯鼓かっこなど太鼓の類を胸にして、両手の桴ばちで打ちながら踊る。 やつはな‐がた八花形】 円形の周囲に花弁のような稜かどの八つある形。八花鏡はっかきょうの類。大鏡後一条「今様の葵―の鏡」 やつ‐ばら奴原・奴儕】 (バラは複数を示す接尾語で、「原」は当て字)「やつ」の複数。多くの人を卑しめていう語。やつら。やつども。竹取物語「遅く来る―を待たじ」 やっぱらかい 何もしないで静かにしているさま。日葡辞書「ヤッパラカイデゴザレ」 やっ‐ぱり 〔副〕 (「矢っ張り」と当てる)ヤハリの促音化。 ヤッピーyuppie アメリカ】 (young urban professionalsから)大都市周辺に住み、知的職業に携わる裕福な若者たち。1980年代アメリカで生まれた語。 やつ‐ひがた谷津干潟】 千葉県習志野市にある干潟。東京湾に飛来するシギ・チドリの生息地で、ラムサール条約湿地。 やっぴし 〔副〕 やたらに。しきりに。誹風柳多留2「薬取り―犬に手を貰ひ」 やつ‐びょうし八拍子‥ビヤウ‥ 謡曲の基本の拍子。→地拍子じびょうし ヤッファJaffa イギリス・Yāfā アラビア】 イスラエル西部の都市テル‐アヴィヴ‐ヤッフォの南部地区。→テル‐アヴィヴ‐ヤッフォ やつ‐ぶさ八房】 ①八つの房をなすこと。多くの実が房状をなすもの。 ②トウガラシの一品種。果実は細長く、上向きに多数が密生してつき、秋に赤く熟す。辛味が強い。てんじょうまもり。 やつぶさ ⇒やつぶさ‐うめ【八房梅】 やつぶさ‐うめ八房梅】 ウメの一品種。一花に3〜4個の果実を結ぶもの。ザロンバイ。ザロンウメ。 ⇒やつ‐ぶさ【八房】 ヤップ‐とうヤップ島‥タウ (Yap)ミクロネシア、カロリン諸島西部の島。四つの島から成る。ミクロネシア連邦に属する。石貨で有名。面積100平方キロメートル。 やつべ ①(山形県庄内地方で)子分こぶん。手下。 ②(青森県津軽地方で)実子。やつめ。 や‐つぼ矢壺・矢坪】 矢を射る時にねらう所。やどころ。平家物語4「姿かたちも見えざれば、―をいづくともさだめがたし」 ヤッホーyo-ho】 山での呼び声。互いの所在を明らかにし、あるいは歓喜を表すときに発する。 や‐づま屋端】 ①家のつま。軒のつま。のきば。栄華物語岩蔭「あやめ草長きためしに引きなして―にかかるものとのみ」 ②転じて、家。謡曲、胡蝶「人ありとも見えぬ―より」 やつ‐まと八的】 騎射の時、木の葉・土器などを挟み物とした的を8カ所に立てること。また、その的。 やつむね‐づくり八棟造】 (八棟は棟の数が多い意)複雑な屋根をもった建物の称。神社では八坂神社本殿や権現造の社殿をいい、民家にも使われる。 やつ‐め八目】 目が八つあること。目が多くあること。 ⇒やつめ‐うなぎ【八目鰻】 ⇒やつめ‐かぶら【八目鏑】 ⇒やつめ‐の‐わらんじ【八目の草鞋】 ⇒やつめ‐らん【八目蘭】 やつ‐め奴め】 「やつ」を卑しめていう語。 やつめ‐うなぎ八目鰻】 ヤツメウナギ科の無顎むがく類の魚の総称。日本にはカワヤツメ・スナヤツメ・ミツバヤツメ・シベリアヤツメなどがいる。カワヤツメは、通称ヤツメウナギで、全長50〜60センチメートル。鉛青色。胸びれも腹びれもなく、口は吸盤状。眼の後ろに7個の鰓孔えらあながある。他魚に吸着して害を与える。口で小石を運び、産卵場を作る。食用・薬用とし、殊に鳥目とりめに有効という。日本海に注ぐ川に多産、幼魚は海に下る。〈[季]冬〉。浮世物語「赤蝦あかがえる―色々与へて養性ようじょういたしければ」 かわやつめ カワヤツメウナギ 提供:東京動物園協会 ⇒やつ‐め【八目】 やつめ‐かすやつめ滓】 (青森県で)末子。すそご。 やつめ‐かぶら八目鏑】 矢の鏑に八つの孔を穿うがったもの。〈倭名類聚鈔13⇒やつ‐め【八目】 やつめ‐さす 〔枕〕 「いづも(出雲)」にかかる。古事記「―出雲たけるが」 やつめ‐の‐わらんじ八目の草鞋‥ワランヂ3の八つあるわらじ。謡曲、安宅「さてまた―は、八葉の蓮華を踏まへたり」 ⇒やつ‐め【八目】 やつめ‐らん八目蘭】 〔植〕(→)ノキシノブの別称。 ⇒やつ‐め【八目】 やつやつ‐し・い窶窶しい】 〔形〕[文]やつやつ・し(シク) ひどくやつれている。甚だみすぼらしい。鶉衣「さばかり物の―・しからぬを」 や‐つ‐よ弥つ世】 多くの年。多くの代。やちよ。万葉集18「橘のとをの橘―にも吾あれは忘れじこの橘を」 やつ‐ら奴等】 「やつ」の複数。多くの人を卑しめていう語。やつばら。 やつら‐の‐まい八佾の舞‥マヒ 古代中国の雅楽の舞の一形式。8人ずつ8列に並んで舞う方形の群舞。これを行うのは天子だけで、日本でも天皇の特権とされた。八佾はちいつ。皇極紀「蘇我大臣蝦夷、己が祖廟を葛城の高宮に立てて―をす」 や‐づり穴釣】 穴にいる鰻うなぎを釣る漁法。小竿の尖端に鉤かぎをひそませた餌蚯蚓えみみずを付け、穴に差し入れて釣る。あなづり。 やつ・る窶る】 〔自下二〕 ⇒やつれる(下一) や‐づる矢弦】 ゆみづる。つる。 やつれ窶れ】 やつれること。やつれた姿。「所帯―」 やつれ‐ば・む窶ればむ】 〔自四〕 やつれて見える。やつれたさまになる。源氏物語匂宮「いと―・み、ただありなるやはあるべき」 やつ・れる窶れる】 〔自下一〕[文]やつ・る(下二) ①目立たないように質素な服装になる。みすぼらしい様子になる。竹取物語「いと忍びてただ舎人二人召継めしつぎとして―・れ給ひて」。源氏物語若紫「いといたう―・れたまへれど、しるき御さまなれば」 ②見苦しくなる。みにくい様子になる。源氏物語玉鬘「ふとり、黒みて―・れたれば」 ③痩せ衰える。憔悴しょうすいする。「長い間の病気ですっかり―・れた」 やつ‐わり八つ割り】 ①8等分。 ②四斗樽しとだるを8分した容積の樽。すなわち5升入りの樽。 や‐て矢手】 矢をつがえる方の手。右の手。馬手めてや‐てい野体】 いなかくさい姿。やぼな風体。好色一代男5「風俗も―にて出でしに」 や‐てい野亭】 小休止などするための野中の小屋。「山館―」

広辞苑 ページ 19793 での○やっとの事で単語。