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○藪から棒やぶからぼう🔗🔉

○藪から棒やぶからぼう 物事のしかたが思いがけないさまのたとえ。だしぬけであるさま。突然なさま。「藪から棒を出す」とも。「―に何を言う」 ⇒やぶ【藪】 やぶ‐かんぞう藪萱草‥クワンザウ ユリ科の多年草。原野や土手、道路ぎわなどに自生。高さ約80センチメートル。根は黄色、末端は往々塊状となる。葉は狭長。夏、茎頂にユリに似た橙赤色の八重咲きの花を1日だけ開く。若葉は食用。ワスレグサ。カンゾウナ。→萱草 ヤブカンゾウ 提供:OPO やふき野府記】 (著者の藤原実資さねすけが小野宮右府と称せられたからいう)「小右記しょうゆうき」の別名。 や‐ふく野服】 野人の着る衣服。野良着。 やぶ・く破く】 〔他五〕 (「破る」と「裂く」との混成語)破り裂く。やぶる。 やぶ‐くぐり藪潜り】 ①藪をくぐって行くこと。また、そのもの。 ②額が小さく角つのが後方へなびいた牛の称。 ③韮山笠にらやまがさの別称。 やぶ‐くすし藪薬師(→)藪医者に同じ。 やぶ・ける破ける】 〔自下一〕 やぶれ裂ける。破れる。 やぶ‐こうじ藪柑子‥カウ‥ ヤブコウジ科の常緑小低木。高さ約30センチメートル。夏、葉の付け根に乳白色または淡紅色の小合弁花を総状につけ、球形の液果を結んで、冬、紅く熟す。山地に自生し、また、観賞用に栽培。アカダマノキ。ヤマタチバナ。深見草。漢名、紫金牛。〈[季]冬〉。物類称呼「紫金牛、からたちばな、…関東西国共に、―と云」 やぶこうじ やぶ‐こぎ藪漕ぎ】 登山で、道のない藪の密生地をかきわけて進むこと。 やぶ‐こざん藪孤山】 江戸中期の儒学者。肥後の人。江戸と京都に遊学後、熊本藩校時習館教授。朱子学を奉じ、徂徠学を批判。著「崇孟」「孤山先生遺稿」など。(1735〜1802) ⇒やぶ【藪】 やぶさか吝か】 ①物惜しみするさま。けちなこと。吝嗇りんしょく。〈文明本節用集〉 ②未練なさま。思い切りの悪いさま。 ③(「…に―でない」の形で)…する努力を惜しまない。ためらうことなく…する。「過ちを認めるに―でない」 やふさが・る悋がる・慳がる】 〔自四〕 物惜しみをする。惜しがる。西大寺本最勝王経平安初期点「心に施するに悋ヤフサガルこと無かりき」 やふさ・し悋し・慳し】 〔形ク〕 物惜しみする性質である。けちである。〈新撰字鏡3やぶ‐さめ藪雨・藪鮫】 スズメ目ウグイス科の鳥。小形で、外形はややミソサザイに類似し、背面濃褐色、顔に黄白色の眉斑があり、下面は黄白色。山地の叢間に生息する夏鳥で、「しいしい」と虫の声に似た鳴き声を発する。東アジアに分布。シオサザイ。カワリウグイス。 やぶさめ 撮影:小宮輝之 やぶさ‐め流鏑馬】 騎射の一種。馬上で矢継ぎ早に射る練習として、馳せながら鏑矢かぶらやで的を射る射技。的は方板を串に挿んで3カ所に立て、一人おのおの三的みつまとを射る。平安末期から鎌倉時代に武士の間で盛行。現在は、神社などで儀式として行う。三的。 流鏑馬 撮影:関戸 勇 やぶさめ 提供:NHK やふ‐じまり八節結】 八節やふ、すなわち多くの結び目で結いかためること。古事記「大君のみこの柴垣―しまり廻もとおし」 やぶ‐じらみ藪蝨】 セリ科の越年草。広く山野に自生。高さ約50センチメートル、全株に細毛がある。葉は細裂した羽状複葉。夏、茎上に複散形花序を出し、白色の小五弁花を密生。果実は刺毛のある痩果そうかで、衣服など他物に付着しやすい。果実を乾したものは漢方生薬の蛇牀子じゃしょうしで、消炎・強壮剤。草蝨くさじらみ。漢名、窃衣。〈[季]秋〉 ヤブジラミ 撮影:関戸 勇 や‐ぶしん家普請】 家を普請すること。家屋の建築。 やぶ‐すずめ藪雀】 藪にいる雀。 や‐ぶすま矢衾】 ①射手が隙間もなく並び重なった列。 ②少しの空隙もなく一面に矢を飛ばすさま。太平記10「陣を隔てて―を作つて遠矢に射殺さんとしける間」 ③矢を立て並べて垣のように作ること。また、そのもの。五月人形の大将飾りの囲いなどに用いる。 や‐ふせぎ射乏】 (「矢防ぎ」の意)射芸しゃげいで、流れ矢を避けるために的まとの辺りに立てておくもの。板または革で作る。やさえ。〈倭名類聚鈔4やぶ‐そてつ藪蘇鉄】 ①オシダ科の常緑シダ。山地・林野に自生。葉は羽状複葉で、長さ約50センチメートル。羽片は楔形。下面に円形の胞子嚢群を散生。漢名、貫衆。 ヤブソテツ 撮影:関戸 勇 (→)シシガシラ3の別称。 やぶ‐そば藪蕎麦】 「藪」系統の蕎麦屋で、蕎麦の実の甘皮の色を入れた淡緑色の蕎麦。更科さらしな蕎麦とともに東京蕎麦の代表。 やぶ‐だたみ藪畳】 ①一面に茂った藪。 ②劇場の大道具。木の枠わくに葉竹を隙間なく取り付け笹藪に似せたもの。藪垣。 やぶ‐タバコ藪煙草】 キク科の越年草。林縁に自生し、高さ約80センチメートル、細毛を密生。葉はタバコの葉に似るが、小さい。秋、葉腋に黄色の頭状花を下向きにつける。実は生薬の鶴虱かくしつと称し、漢方で寄生虫駆除剤。漢名、天名精。 やぶタバコ やぶ‐ぢから藪力】 法外の力量。馬鹿力。毛吹草2「十七八は―」 やぶ‐つばき藪椿】 山野に自生する椿。やまつばき。〈[季]春〉。笈日記「―門はむぐらの若葉かな」 ヤブツバキ 提供:ネイチャー・プロダクション やぶ‐でまり藪手毬】 スイカズラ科の落葉低木。高さ約3メートル。葉は卵形。春、茎上にアジサイに似た花序を出し、白色の小花と、周囲に大形で実らない装飾花をつける。果実は赤く熟す。園芸品種テマリバナの母種とされる。やまでまり。胡蝶樹。 ヤブデマリ(花) 撮影:関戸 勇

広辞苑 ページ 19824 での○藪から棒単語。