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ゆいぶつ‐ろん【唯物論】🔗⭐🔉
ゆいぶつ‐ろん【唯物論】
〔哲〕(materialism)
①精神に対する物質の根源性を主張する立場。従って物質から独立の霊魂・精神・意識を認めず、意識は高度に組織された物質(脳髄)の所産と考え、認識は客観的実在の脳髄による反映であるとする。古くインド・中国にも見られ、西洋では古代ギリシア初期の哲学者たち以来、近世の機械的唯物論(特に18世紀のイギリス・フランスの唯物論)やマルクス主義の弁証法的唯物論を経て、脳科学に基礎を置く現代の創発的唯物論に至るまでさまざまな形態をとって、哲学史上絶えず現れている。↔観念論↔唯心論。→反映論。
②通俗的用法としては、卑俗な処世法としての打算的・享楽主義的な態度を指す。
⇒ゆい‐ぶつ【唯物】
広辞苑 ページ 19946 での【唯物論】単語。