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○読みと歌よみとうた🔗🔉

○読みと歌よみとうた 「歌と読み」に同じ。→歌(成句) ⇒よみ【読み】 よみ‐と・く読み解く】 〔他五〕 ①文章を読んで理解する。文章の意味を明らかにする。「古文書を―・く」 ②広く、物事の状況などを解釈し理解する。 よみ‐とば・す読み飛ばす】 〔他五〕 一部を読まずに飛ばして先へ進む。また、熟読せず速く読む。 よみ‐と・る読み取る】 〔他五〕 ①読んで内容を理解する。「筆者の意図を―・る」 ②表面にあらわれている事柄から、隠れている本質や意味を推しはかる。「グラフから―・る」「真相を―・る」 ③機械が文字や記号を判断して処理する。「コンピューターが―・る」 よみ‐なが・す読み流す】 〔他五〕 ①滞りなくすらすらと読む。 ②こまかに考えず、全体をざっと読む。 よみ‐なら・う読み慣ふ‥ナラフ 〔他四〕 読むことになれる。源氏物語橋姫「法文ほうもんを―・ひ給へば」 よみ‐な・れる読み馴れる】 〔自下一〕[文]よみな・る(下二) 読むことに馴れる。読みつける。「―・れた筆跡」 よみ‐にく・い読み悪い】 〔形〕[文]よみにく・し(ク) ①読むのがむずかしい。読みづらい。 ②(「詠み悪い」とも書く)詩歌を作ることがむずかしい。 よみ‐の‐くに黄泉の国(→)黄泉よみに同じ。 よみ‐はな宿花】 かえり咲きの花。かえりばな。二度咲き。和泉式部続集「―の咲きたるを見て」 よみ‐びと詠み人・読み人】 詩歌などを詠んだ人。作者。源氏物語蓬生「題をも―をもあらはし心えたるこそ」 ⇒よみびと‐しらず【詠人知らず】 よみびと‐しらず詠人知らず】 歌の撰集で、作者が不明の場合に記載する語。作者を明らかに示しにくい事情のある場合にも用いた。古今集以下の勅撰集に多い。 ⇒よみ‐びと【詠み人・読み人】 よみ‐ふけ・る読み耽る】 〔自五〕 夢中になって読む。耽読たんどくする。「推理小説に―・る」 よみ‐ふだ読み札】 カルタで読む方の札。↔取り札 よみ‐ぶり読み振り・詠み振り】 ①よむようす。よみくせ。よみかた。 ②詩歌などの作風。よみくち。 よみ‐ほん読本】 (ヨミボンとも) ①絵本・語り本・謡い本などに対して、読むことを主とした文芸書の総称。 ②江戸中期〜後期の小説の一種。体裁は、大部分は半紙本、ほかに大本・中本のものもある。5〜6巻を1編とし、各巻に口絵および数葉の挿絵がある。空想的な構成、複雑な筋を興味の中心としたものが多く、仏教的因果応報・道徳的教訓などを内容とする。寛延(1748〜1751)・宝暦(1751〜1764)の頃から行われ、上田秋成・山東京伝・曲亭馬琴らが代表的な作者。「南総里見八犬伝」の類。 ③読み習っている本。 ④古文書を現代人にわかりやすいように今の文字に書き写したもの。 よみ‐もの読み物】 ①読むべき書物。読みごたえのある文章。「なかなかの―だ」 ②平家(平曲)のうち、文書を読みあげる部分を中心に置く曲。「康頼祝詞」など。 ③能の構成部分の一つ。拍子に乗せて文書を読みあげる謡。「安宅」の勧進帳など。 ④講釈師などが演ずる題目。 ⑤新聞・雑誌などで、興味本位の記事・文章。また、気楽に読める小説類。 よ‐みや夜宮・宵宮】 (ヨイミヤの転)祭日の前夜に行う小祭。よいまつり。よいみや。〈[季]夏〉 ⇒よみや‐まつり【夜宮祭】 よみ‐やぶ・る読み破る】 〔他四〕 (「読破どくは」の訓読)全部読む。読みとおす。また、十分に読みこなす。 よみや‐まつり夜宮祭(→)夜宮に同じ。 ⇒よ‐みや【夜宮・宵宮】 よみ‐わた・す読み渡す】 〔他五〕 ①文書を読んできかせる。 ②広く書物を読む。 よ・む読む・詠む】 〔他五〕 ①数をかぞえる。万葉集17「春花のうつろふまでにあひ見ねば月日―・みつつ妹待つらむそ」。日葡辞書「メ(目)ヲヨム。また、カゾユル」。「票を―・む」 ②文章・詩歌・経文などを、1字ずつ声を立てて唱える。源氏物語手習「大徳たち経―・めなど宣ふ」。栄華物語浦々別「声をどよみ泣きたる程の有様、この文―・む人もあわてたり」 ③《詠》詠ずる。詩歌を作る。土佐日記「浪の立つなることと憂へいひて―・める歌」。平家物語9「旅宿の花と云ふ題にて一首の歌をぞ―・まれたる」。「俳句を―・む」 ④文字・文書を見て、意味をといて行く。蘭学事始「志学垂統と私かに題せる冊子に録せり。後の人々これを―・んで知るべし」。「古典を―・む」 ⑤(「訓む」とも書く)漢字を国語で訓ずる。訓読する。平家物語7「春の日と書いてかすがと―・めば、法相擁護の春日大明神」 ⑥(講釈師が)講ずる。「義士伝を―・む」 ⑦(外面にあらわれたものから)了解する。さとる。「腹を―・む」「顔色を―・む」「敵の作戦を―・む」 ⑧囲碁・将棋などで、先の手を考える。 ヨム‐サンソプ廉想渉】 (Yŏm Sang-sŏp)朝鮮の作家。本名、廉尚燮。号、横歩。ソウル出身。15歳で渡日。写実主義的作風で、作「標本室の青蛙」「万歳前」「三代」など。(1897〜1963) よめ 馬の前脚の膝の内側にある白い節状のもの。〈日葡辞書〉 よめ嫁・娵・婦】 ①息子の妻。〈倭名類聚鈔2〉 ②結婚したばかりの女。新婦。更級日記「越前の守の―にて下りしが」 ③結婚の相手としての女。嫁した女。妻。 ④「嫁が君」の略。風俗文選「鼠、一つの名はよめが君、又―ともよめり」 よ‐め良目】 見た目のよいさま。浄瑠璃、薩摩歌「すこし―なる女房の」 よ‐め夜目】 夜、暗い中で見ること。万葉集10「霞たなびく―に見れども」。「―にも鮮やかな梅の花」 ⇒夜目遠目笠の内 よめ‐あたり嫁当り】 姑しゅうとめなどが嫁に向かってつらくあたること。 よ‐めい余命】 残りのいのち。これから先死ぬまでの生命。余生。「―いくばくもなし」 よめ‐いびり嫁いびり】 嫁をいびること。特に、姑しゅうとめや小姑がいじめること。 よめ‐いり嫁入り・娵入り】 嫁となって夫の家へ入ること。また、その儀式。 ⇒よめいり‐ざかり【嫁入り盛り】 ⇒よめいり‐どうぐ【嫁入り道具】 ⇒よめいり‐どき【嫁入り時】 ⇒よめいり‐ぼん【嫁入り本】 ⇒よめいり‐まえ【嫁入り前】 よめいり‐ざかり嫁入り盛り】 嫁入りにもっとも適当な年頃。女の結婚適齢期。 ⇒よめ‐いり【嫁入り・娵入り】 よめいり‐どうぐ嫁入り道具‥ダウ‥ 嫁入りの時に持参する、箪笥たんす・鏡台などの道具。 ⇒よめ‐いり【嫁入り・娵入り】 よめいり‐どき嫁入り時】 嫁入りの時。また、嫁入りに適当な時。 ⇒よめ‐いり【嫁入り・娵入り】 よめいり‐ぼん嫁入り本】 大名・公家の姫君、または上級の武家・町人の娘が嫁入り道具として持って行く書物。極彩色の絵入り本や、料紙・装訂・書風などの美麗な写本が中心で、多くは蒔絵の箱入り。 ⇒よめ‐いり【嫁入り・娵入り】 よめいり‐まえ嫁入り前‥マヘ 嫁入りする前。結婚しないうち。 ⇒よめ‐いり【嫁入り・娵入り】 よめ‐い・る嫁入る】 〔他五〕 嫁に行く。とつぐ。「旧家に―・る」 よめ‐いわい嫁祝‥イハヒ 正月15日、新嫁のある家を祝うこと。祝い棒で新嫁の尻をたたく習俗もある。→嫁の尻叩き よめおしえ‐どり嫁教え鳥‥ヲシヘ‥ セキレイの異称。 よめがかさ‐がい嫁が笠貝‥ガヒ ツタノハガイ科の巻貝。潮間帯の岩礁上に着生。笠形で、殻長約5センチメートル。細い放射肋がある。日本各地に普通。ヨメガカサ。ヨメノサラ。 よめ‐かがみ嫁鑑】 嫁の手本となるべきもの。浄瑠璃、持統天皇歌軍法「夫を思ふ山鳥のはつ尾の鏡、―」 よめ‐がかり嫁掛り】 嫁に養われること。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「年はよる、目は見えず、連れ合には離るる、子は養子なり、―」 よめ‐が‐きみ嫁が君】 鼠の異称。特に正月三が日の忌詞。〈[季]新年〉。「明くる夜もほのかにうれし―」(其角) よめ‐かたぎ嫁担ぎ】 (四国で)嫁盗みをいう。 よめ‐が‐はぎ嫁が萩】 ヨメナの別称。〈[季]春〉。書言字考節用集「薺蒿、ヨメガハギ、ヨメナ」 よめ‐くらべ嫁比べ】 嫁の優劣を比較すること。 よ‐めぐり夜巡り(→)「よまわり」に同じ。 よめ‐ご嫁御】 嫁の尊敬語。 ⇒よめご‐だいこん【嫁御大根】 よめ‐ごぜ嫁御前】 (ヨメゴゼンの転)嫁の尊敬語。 よめご‐だいこん嫁御大根】 東北・北陸地方で、12月8日または9日の大黒祭に供える二股大根。まっか大根。股がり大根。嫁大根。→妻迎え ⇒よめ‐ご【嫁御】 よめ‐ごりょう嫁御寮‥レウ 嫁の尊敬語。また、美称。 よめ‐ざしき嫁座敷】 囲炉裏端いろりばたの嫁の座席。土間に添った面で、最も下位の席とされる。木尻きじり。猫の横座。 よめ‐じょ嫁女‥ヂヨ (→)「よめ」に同じ。 ⇒よめじょ‐きび【嫁女黍】 よめじょ‐きび嫁女黍‥ヂヨ‥ トウモロコシの異称。 ⇒よめ‐じょ【嫁女】 よめ‐ぜっく嫁節供】 8月1日(八朔)に新嫁が遣い物を持って里帰りすること。→生薑しょうが節供 よめ‐そしり嫁誹り】 姑しゅうとめが他人に自家の嫁の悪口を言うこと。 よめ‐だいこん嫁大根(→)嫁御よめご大根に同じ。 よめたたき‐ぼう嫁叩き棒‥バウ 「嫁の尻叩き」に用いる祝い棒。 よめ‐つき嫁突き】 羽つき遊びで、「ひとこ、ふたこ、みわたし、よめご」と数えながら突くこと。 よめ‐とおめ四目十目‥トヲ‥ 縁組に際し、男女の年齢が一方から数えて他が4年目または10年目に当たるもの、すなわち三つ違い、九つ違いのものを不縁として忌む俗信。

広辞苑 ページ 20358 での○読みと歌単語。