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よわ・る【弱る】🔗🔉

よわ・る弱る】 〔自五〕 ①からだが弱くなる。また、勢力や気力が衰える。源氏物語夕顔「二三日になりぬるに、むげに―・るやうにし給ふ」。「足腰が―・る」「雨脚が―・る」 ②肉・魚などが腐る。日本永代蔵2「―・りし鯛の腹に針の立て所」 ③こまる。困却する。閉口へいこうする。「金かねが足りなくて―・っている」 ○世を挙げてよをあげて 世の中の人がすべて。「―のお祭り気分」 ⇒よ【世・代】 ○世を出づよをいづ 俗世をのがれ出る。遁世とんせいする。出家する。千載和歌集「世をいではてぬ関となるらむ」 ⇒よ【世・代】 ○世を籠むよをこむ これから先、命が長い。年が若い。源氏物語手習「世を籠めたる盛にては、つひにいかがとなむ見給へ侍る」 ⇒よ【世・代】 ○夜を籠むよをこむ まだ夜が深い。まだ夜が明けない。枕草子136「夜をこめて鳥のそらねははかるとも世に逢坂の関はゆるさじ」。日葡辞書「ヨヲコメテモノヲスル」 ⇒よ【夜】 ○世を去るよをさる 死ぬ。「失意のうちに―」 ⇒よ【世・代】 ○世を忍ぶよをしのぶ 世間の人の目を避けて、隠れて暮らす。「―仮の姿」 ⇒よ【世・代】 ○世を知るよをしる ①世の中のことをさとる。世情を知る。 ②男女の情を解する。世づく。源氏物語夕顔「世をまだ知らぬにもあらず」 ③国を治める。国政を執る。栄華物語「世をしりそめさせ給ひて後」 ⇒よ【世・代】 ○世を捨てるよをすてる 出家する。または隠遁する。 ⇒よ【世・代】 ○世を背くよをそむく ①俗世間に背をむける。隠遁する。出家する。 ②他界する。死ぬ。 ⇒よ【世・代】 ○世を保つよをたもつ 国を治める。大鏡文徳「世を保たせ給ふこと八年」 ⇒よ【世・代】 ○世を尽くすよをつくす 一生を送る。新古今和歌集「白浪の寄するなぎさに―」 ⇒よ【世・代】 ○夜を徹するよをてっする 一晩中寝ないで物事をする。徹夜する。「夜を徹して歩く」 ⇒よ【夜】 ○世を遁れるよをのがれる 俗塵の世から身を去る。出家する。世を離れる。「戦乱の―」 ⇒よ【世・代】 ○世を離れるよをはなれる 「世を遁のがれる」に同じ。→世(成句) ⇒よ【世・代】 ○世を憚るよをはばかる 人前に出るのを遠慮して慎む。世間に気がねして、ひっそりと暮らす。「―二人の仲」 ⇒よ【世・代】 ○世を張るよをはる 見栄みえを張る。世間体をとりつくろう。 ⇒よ【世・代】 ○夜を日に継ぐよをひにつぐ [孟子離婁下]昼も夜も休まずつづけて物事をする。狂言、石神「世帯のことと申せば、夜を日に継いで油断なうかせぎまする」 ⇒よ【夜】 ○世を響かすよをひびかす 世間に大評判を立てる。 ⇒よ【世・代】 ○世を済すよをわたす 衆生を済度する。栄華物語鶴林「仏の世に出で給ひて、世を済し給へる、涅槃の山に隠れ給ひぬ」 ⇒よ【世・代】 ○世を渡るよをわたる 生計を立てる。生きていく。「―術すべを知らない」 ⇒よ【世・代】

広辞苑 ページ 20395 での弱る単語。