複数辞典一括検索+

○上手を行くうわてをいく🔗🔉

○上手を行くうわてをいく 技能・学力・性格などの程度が、人より一段すぐれている。 ⇒うわ‐て【上手】 うわ‐なげし上長押ウハ‥ 内法うちのり長押の別称。鴨居かもいの上の長押。↔下長押 うわ‐なみ上波ウハ‥ 水面に立つ波。続古今和歌集「―立たぬ物をこそ思へ」↔下波 うわ‐なり上鳴り・表鳴りウハ‥しょうなどで、正音に伴って発するかすかな上音。 うわ‐なり後妻・次妻ウハ‥ ①最初の妻に対して後にめとった妻。めかけにもいう。のちぞい。ごさい。古事記「―が魚はさば」↔こなみ。 ②「うわなりねたみ」の略。〈文明本節用集〉 ③怨霊おんりょう。松屋筆記「人の怨霊を―とは中古より云ふ詞也」 ⇒うわなり‐うち【後妻打】 ⇒うわなり‐ねたみ【後妻嫉妬】 うわなりウハナリ 歌舞伎十八番の一つ。1699年(元禄12)中村座の「一心五界玉」で初代市川団十郎が初演。男一人に女二人の嫉妬の所作しょさで、筋はその時に応じて定められる。 うわなり‐うち後妻打ウハ‥ 本妻や先妻が後妻をねたんで打つこと。室町時代、妻を離縁して後妻をめとった時、先妻が親しい女どもをかたらって後妻の家を襲う習俗があった。相当打。騒動打。謡曲、葵上「六条の御息所の御身にて―の御振舞」 後妻打 ⇒うわ‐なり【後妻・次妻】 うわなり‐ねたみ後妻嫉妬ウハ‥ ①先妻または本妻が後添いの妻をねたむこと。古事記「其の神の嫡后おおきさき…いたく―したまひき」 ②ねたみそねむこと。嫉妬しっと。舒明紀「一ひとりの尼、―して」 ⇒うわ‐なり【後妻・次妻】 うわ‐に上荷ウハ‥ ①馬・車・船などの積荷。特に、他の荷物の上に積んだ荷。万葉集5「ますますも重き馬荷に―うつと」 ②上荷船の略。 ⇒うわに‐さし【上荷差】 ⇒うわに‐ぶね【上荷船】 うわに‐さし上荷差ウハ‥ 船の上荷を運搬する人夫。好色一代男3「世をうかうかと暮し、その果ては中衆・―など夫婦となりて」 ⇒うわ‐に【上荷】 うわに‐ぶね上荷船ウハ‥ 江戸時代、河岸場と廻船との間を往復して、上積みの荷物などを運ぶ小舟で、2、30石積のもの。主として大坂付近で用いた。 ⇒うわ‐に【上荷】 うわ‐ぬり上塗りウハ‥ ①壁などの中塗りの上にする仕上げの塗り。仁徳紀「宮垣室屋みかきおおとのの―せず」 ②わるいことの上に更にわるいことを重ねること。浄瑠璃、女殺油地獄「悪性に―する」。「恥の―」 うわ‐ね上値ウハ‥ (取引用語)今までの相場より高い値段。「―を張る」 うわ‐のせ上乗せウハ‥ ある金額・数量に更にいくらかを追加すること。取引・賃上げ交渉などの際に行われる。 ⇒うわのせ‐じょうれい【上乗せ条例】 うわのせ‐じょうれい上乗せ条例ウハ‥デウ‥ 法律の定める基準を上回る強い規制を定める条例。公害規制条例に多い。 ⇒うわ‐のせ【上乗せ】 うわ‐の‐そら上の空ウハ‥ ①天の上。空中。源氏物語夕顔「山の端の心も知らで行く月は―にて影や絶えなむ」 ②他のことに心が奪われて、そのことに精神が集中しない状態。心が浮き立っておちつかないさま。源氏物語薄雲「川面のすまひ、いとど心細さまさりて―なる心ちのみしつつ」。「親の意見など―で聞いている」 ③いいかげんなさま。根拠がなく、不確かなさま。平家物語6「御書を給はらで申さむには、―にや思し召され候はんずらむ」 うわ‐のり上乗りウハ‥ ①江戸時代、航海中、積荷とともに船に乗って荷主のためにそれを所管し、かつ荷主から取引の委任を受けた人。 ②車などで運搬中の荷物とともに乗って行くこと。また、その人。 うわ‐は上端ウハ‥ (ウワバとも) ①物の上部のはし。夫木和歌抄11「狩人の笠の―になびく荻原」 ②端数。特に、金額のはした。〈日葡辞書〉 うわ‐ば上葉ウハ‥ 草木の上の方の葉。金葉和歌集「しのすすき―にすがくささがにの」↔下葉 うわ‐ば上歯ウハ‥ 上あごにある歯。 うわ‐ばい上這いウハバヒ 表面に出て這い歩くこと。浮世風呂「千手観音の―はあるべき歟」 うわ‐ばき上履きウハ‥ 屋内で用いるはきもの。上草履・スリッパの類。「―を持参すること」 うわ‐ばみ蟒蛇ウハ‥ (ハミはヘミ・ヘビと同源) ①大蛇だいじゃ。特に熱帯産のニシキヘビ・王蛇などを指す。〈日葡辞書〉 ②大酒飲みの喩え。 ⇒うわばみ‐そう【蟒草】 うわばみ‐そう蟒草ウハ‥サウ イラクサ科の多年草。高さ30センチメートル内外で陰湿地に群生し、柔らかく多汁。葉には切れ込みがある。6月頃淡黄緑色の小花を葉腋に密生。若い茎葉は美味。ミズナ。 ⇒うわ‐ばみ【蟒蛇】 うわ‐はらおび表腹帯ウハ‥ 唐鞍からくらの腹帯にそえる錦包みの化粧腹帯。 うわ‐はらまき上腹巻ウハ‥よろいの一種。狩衣かりぎぬ・直垂ひたたれなどの上につける腹巻。 うわ‐ばり上張りウハ‥ ①上にはおって着る着物。うわっぱり。好色一代男3「帷子かたびらの―、置き手ぬぐひして」 ②(「上貼り」とも書く)ふすま・天井・壁などの仕上げに紙や布をはること。また、その紙や布。↔下張り。 ③足袋の部分の名。 うわ‐ばん上盤ウハ‥ 傾斜した鉱脈・炭層などの直上の岩盤。水平に近いときは天盤という。↔下盤したばん うわ‐ひ上翳・外障眼ウハ‥ひとみの上に曇りを生じて物の見えぬ眼病。〈日葡辞書〉↔底翳そこひ うわ‐び上火ウハ‥ 料理あるいは菓子をオーブンなどで焼くとき、上方から当てる熱。↔下火 うわ‐ひげ上髭ウハ‥ (あごひげに対して)唇の上にあるひげ。口ひげ。 ⇒上髭を食い反らす

広辞苑 ページ 2047 での○上手を行く単語。