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○輪にも葛にも掛からずわにもかずらにもかからず🔗⭐🔉
○輪にも葛にも掛からずわにもかずらにもかからず
(「かずら」も桶のたがの意)あまりにひどくて扱いようがない。箸にも棒にもかからない。譬喩尽「輪にも葛にもかからぬ者わろ」
⇒わ【輪・環】
わ‐にゅうどう【我入道・和入道】‥ニフダウ
入道を親しんで呼ぶ語。源平盛衰記5「かくのたまふ―は」
わ‐にょうぼう【我女房・和女房】‥バウ
婦人を親しんで呼ぶ語。沙石集3「―のなげきを」
ワニラ【vanilla】
⇒バニラ
ワニリン【Vanillin ドイツ】
⇒バニリン
わ・にる
〔自上一〕
はにかむ。恥かしがって尻ごみする。秘伝書「老若のあひしらひの事、余り親しくすれば―・にるものなり」
わ‐ぬ【倭奴】
⇒わど
わぬ【我】
〔代〕
(上代東国方言)われ。万葉集14「うべ子汝なは―に恋ふなも」
わ‐ぬけ【輪抜け】
高い所につるした輪をくぐりぬける軽業かるわざ。
わ‐ぬし【吾主・和主】
〔代〕
(二人称)相手を親しみ、また軽んじて呼ぶ語。同輩またはそれ以下に用いる。そなた。おまえ。おぬし。徒然草「―の問はれん程のこと、何事なりとも答へ申さざらんや」
わ‐の‐ごおう【倭の五王】‥ワウ
中国の文献に見える、5世紀に南朝の宋に朝貢した5人の倭国王。讃(賛)・珍(弥)・済・興・武で、仁徳・反正はんぜい・允恭いんぎょう・安康・雄略天皇に比定されるが、讃を応神または履中りちゅう、珍を仁徳にあてる説もある。
→資料:『宋書倭国伝』
わのな‐の‐こくおう‐の‐いん【倭奴国王印】‥ワウ‥
1784年(天明4)筑前国(福岡県)糟屋郡志賀島しかのしま(現、福岡市東区)から出土した金印。印面は2.3センチメートル平方で「漢委奴国王」の文字がある。後漢の光武帝が57年、同地方にあった小国家の君主に与えたものと見られている。漢委奴国王印。
倭奴国王印
→資料:『後漢書東夷伝』
わ‐のり【輪乗り】
庭乗りの乗法の一つ。輪形に馬を乗りまわすこと。
ワハービ‐は【ワハービ派】
⇒ワッハーブは
わ‐ばか【輪墓】
(→)丸塚まるかに同じ。
わ‐ばさみ【和鋏】
「握り鋏」のこと。洋鋏に対していう。
わ‐ばね【輪発条】
大小の輪を交互に積み重ねて作った発条。→発条ばね(図)
わはは
大口をあけて笑う声。
わばん‐こうしゅ【和蕃公主】
中国の皇帝や王族の娘で、異民族の君主を懐柔するため、それに嫁せしめた人をいう称。前漢から唐代まで漠北・西域の民族を対象とした。王昭君や文成公主らが有名。
わび【侘・詫び】
①思いわずらうこと。気落ちすること。落胆。万葉集4「今は吾は―そしにける」
②閑居を楽しむこと。また、その所。浄瑠璃、曾我扇八景「―のふせ屋の物ずき」
③閑寂な風趣。茶道・俳諧などでいう。さび。黄表紙、高漫斉行脚日記「とかく茶は―がおもでござります」
④(「詫び」と書く。思いわずらう意から)罪を謝すること。あやまること。また、そのことば。「お―の言葉」
▷「侘」と混用して、「佗」(「他」の本字)と書くことがある。
⇒詫びを入れる
わび‐い・る【詫び入る】
〔自五〕
ひたすらあやまる。
わび‐いんじゃ【侘隠者】
わびしく暮らす隠者。
わび‐うた【侘歌】
苦しい思いを詠んだ歌。わびしさに詠む歌。竹取物語「―など書きておこすれども」
わび‐ごえ【侘声】‥ゴヱ
わびしそうに発する声。大和物語「鳴くゆふつけの―に」
わび‐ごと【侘言・詫び言】
(古くはワビコト)
①侘びしそうなことば。恨み言。かこちごと。源氏物語胡蝶「いられがましき―どもを」
②謝罪の言。あやまることば。また、辞退の言。ことわり。かくれ里「降参して、―をなし給はば赦すべし」。「―を言う」
わび‐ごと【侘事・詫び事】
(古くはワビコト)
①わびしいことがら。散木奇歌集「―をたてぬきにして織る身と思へば」
②詫びること。わび。謝罪。
わび‐ざくら【侘桜】
わびしそうに立っている桜。新撰六帖6「ふか山の岩根にふせる―」
わび‐ざれ【侘戯れ】
困ったあげくのたわむれごと。蜻蛉日記中「―に青き紙を柳の枝にむすびつけたり」
わびし・い【侘しい】
〔形〕[文]わび・し(シク)
(動詞「侘ぶ」の形容詞形)
①力が抜ける感じである。万葉集12「君は来ず吾は故なみ立つ浪のしくしく―・しかくて来じとや」。源氏物語紅葉賀「宮いと―・しうこの事により身のいたづらになりぬべきこととおぼし嘆くに」。「結果を知ると―・くなる」
②心細い。頼りない。もの悲しい。古今和歌集秋「山里は秋こそ殊に―・しけれ鹿の鳴くねに眼をさましつつ」。「ひとり―・く暮らす」
③くるしい。つらい。四苦八苦する。竹取物語「またかく―・しき目を見ず。御舟海の底に入らずは、神落ちかかりぬべし」。源氏物語玉鬘「歩むともなく、とかくつくろひたれど、足の裏動かれず。―・しければ、せん方なくて休み給ふ」。中華若木詩抄「題の字を…出さじとて―・しく作るは出してゆうゆうとあるよりは劣りなり」
④(暮し向きが)見すぼらしい。貧しい。今昔物語集25「身の―・しければ盗人をもし」。「―・い暮し」
⑤やりきれない。困ったことだ。閉口する。源氏物語浮舟「所せき身こそ―・しけれ、かろらかなる程の殿上人などにて暫しあらばや」。今昔物語集27「奥の方より人来る音す。あな―・し。人のありける所をと思ふに」。徒然草「おのが身を引きかけて言ひいでたる、いと―・し」
⑥おもしろくない。つまらない。堤中納言物語「童の名は、例のやうなるは―・しとて」
⑦物静かである。心さびしい。猿蓑「湯殿は竹の簀子―・しき」(芭蕉)。「―・い山間の小駅」
わびし・む【侘しむ】
〔他下二〕
わびしがらせる。困らせる。山家集「寝ざめする人の心を―・めて」
わび‐じょう【詫状】‥ジヤウ
謝罪の書状。わびてがみ。
わび‐じょうもん【詫証文】
相手に詫びる意を記した証文。
わびし‐ら【侘しら】
わびしそうなさま。古今和歌集雑体「―に猿ましらな鳴きそ」
わび‐ずき【侘好き・侘数寄】
茶の湯などの閑寂な趣味を愛すること。また、その人。狂言、清水「扨て茶の湯には道具の揃うた程の事はなけれども、―などでは其のやうにもならぬによつて」
わびすけ【侘助】
〔植〕(文禄・慶長の役の際、侘助という人が持ち帰ったからという)椿つばきの一品種。葉も花も小ぶり。白・紅・絞りなどの一重の花を半開。花期はやや早く、晩秋から。茶花に賞用される。〈[季]冬〉
わび‐ずまい【侘住い】‥ズマヒ
わびしくすむこと。世間を離れてひっそり暮らすこと。また、貧しく心細い暮し。また、その住居。閑居。幽居。「世にかくれて―する」「掘建て小屋同然の―」
わび‐ぜんじ【侘禅師】
わびしく暮らす禅師。
ワピチ【wapiti】
(北米先住民の言葉から)シカ科の大形シカ。北アメリカの北部、アジア北東部に分布。肩高約1.5メートルに達し、雄の角は非常に大きく5本以上の枝を持つ。エルク。
わび‐ちゃ【侘茶】
茶の湯で、東山時代に流行した書院茶に対して、村田珠光以後、桃山時代に流行し、簡素静寂の境地を重んじたもの。千利休せんのりきゅうが完成したといわれる。
わび‐てがみ【詫手紙】
(→)詫状わびじょうに同じ。
わ‐びと【我人・和人】
〔代〕
(二人称)相手を親しみ、また軽んじて呼ぶ語。そなた。なんじ。目下に対して用いる。平家物語11「さ云ふ―どもこそ伊勢の鈴鹿山にて山賊やまだちして」
わび‐なき【侘鳴き】
わびしさに鳴くこと。わびしそうに鳴くこと。万葉集10「秋萩の散り過ぎゆかばさを鹿は―せむな」
わび‐な・す【詫びなす】
〔自四〕
詫びをする。詫びを言う。雲萍雑志「さまざまに―・しけれども」
わび‐にん【詫人】
わびを言う人。謝罪する人。
わび‐ね【侘寝】
わびしく寝ること。「嵐雪とふとん引き合ふ―かな」(蕪村)
わび‐びと【侘人】
①わびしく暮らす人。淋しく暮らす人。古今和歌集秋「―のわきて立ち寄る木のもとは」
②世に用いられない人。失意の人。拾遺和歌集雑「―はうき世の中に生けらじと」
③おちぶれた人。みすぼらしい人。古今和歌集雑「―の住むべき宿と見るなへに」
わ・びる【侘びる・詫びる】
〔自上一〕[文]わ・ぶ(上二)
①気落ちした様子を外に示す。がっくりする。万葉集15「ちりひぢの数にもあらぬ我ゆゑに思ひ―・ぶらむ妹がかなしさ」
②困りきる。迷惑がる。大和物語「国の司、民つかれ国滅びぬべしとなむ―・ぶると聞し召して」
③恨みかこつ。悲観して嘆く。他動詞的にも用いる。伊勢物語「男五条わたりなりける女を得ずなりにけることと―・びたりける人の返りごとに」。古今和歌集秋「秋の夜は露こそことに寒からし草むらごとに虫の―・ぶれば」。玉塵抄9「魯の国を―・びたぞ」
④気力を失って沈みこむ。淋しく心細い思いをする。万葉集4「さ夜中に友呼ぶ千鳥物思ふと―・び居る時に鳴きつつもとな」。古今和歌集雑「都人いかにととはば山高みはれぬ雲居に―・ぶと答へよ」
⑤失意の境遇にいる。零落している。拾遺和歌集物名「古は奢れりしかど―・びぬれば舎人が衣も今は着つべし」。玉塵抄4「杜詩は―・びたかなしい事ばかりぞ」
⑥(助けてくれるよう)嘆願する。福富長者物語「その御薬、まづ一度の芸、一つ勤むるほどたまはりてよ…としきりに―・ぶる」
⑦(「詫びる」と書く)(困惑のさまを示して)過失の許しを求める。あやまる。謝罪する。他動詞的にも用いる。天草本伊曾保物語「我幼少より少しの業をしたこともない、偏へに御免を蒙れ、と―・ぶれども各々憤り深うして」。玉塵抄16「罪を―・びて礼に出す宝は本の宝ではないぞ」。「泣いて―・びる」
⑧気の毒がる。ふびんがる。玉塵抄4「知りうとどもが来て笑止と云うて―・びたぞ」
⑨閑静な地で生活する。俗事から遠ざかる。謡曲、松風「此の須磨の浦に心あらん人は、わざとも―・びてこそ住むべけれ」
⑩(動詞連用形に付いて)…する気力を失う。…しかねて困惑する。万葉集11「里遠み恋ひ―・びにけり」。日葡辞書「ヒトヲタヅネワブル」「マチワブル」

広辞苑 ページ 21207 での【○輪にも葛にも掛からず】単語。