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え‐まき【絵巻】ヱ‥🔗🔉

え‐まき絵巻ヱ‥ 巻物に絵を描き、繰り拡げてゆくことによって次々と変化する画面を鑑賞させるもの。内容は、経典の絵解き、作り物語、説話文学、高僧伝、社寺の縁起、儀式の記録など多種多様。多く画面に詞章を書き添え書体の美しさをも鑑賞。8〜9世紀に中国の画巻がかんの形にならい、10〜12世紀に独得の構成力を持つ絵巻芸術を創出。12世紀は黄金期で、源氏物語絵巻・信貴山縁起絵巻・伴大納言絵巻・鳥獣戯画などの傑作を残す。13〜14世紀には宗教的な教化の手段として寺社の縁起、高僧伝などの絵巻が多量に作られたが次第に形式化し、15世紀以降お伽草子に受け継がれた。古代・中世には多く「…絵」と称され、「絵巻」「絵巻物」の用語は近世に出現。 ⇒えまき‐もの【絵巻物】

広辞苑 ページ 2275 での絵巻単語。