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冥途の飛脚     →冥途の飛脚🔗🔉

冥途の飛脚     →冥途の飛脚 梅川涙にくれながら階子(はしご)駆下り、なう、すっきり私(わし)が聞きました。みな島八様のがお道理ぢゃ。これ手を合せる。梅川に許して下さんせと声をあげて泣きけるが、情なや忠兵衛様、なぜ其のやうに上らんす。そもや廓へ来る人のたとへ持丸長者でも金に詰るは有る習。ここの恥は恥ならず、何を当(あて)に人の金、封を切って撒散し詮議にあうて牢櫃の、縄かかるのといふ恥と此の恥と替へらるか。恥かくばかりか梅川は何となれといふことぞ。とっくと心を落しつけ八様に詫言し、金を束(つか)ねて其の主へ早う届けて下さんせ。わしを人手にやりともない、それは此の身も同じこと。…

広辞苑 ページ 24308 での冥途の飛脚     →冥途の飛脚単語。