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遣唐使廃止奏状     →遣唐使🔗🔉

遣唐使廃止奏状     →遣唐使  諸公卿をして遣唐使の進止を議定せしめんことを請ふの状 右、臣某、謹みて、在唐僧中、去年三月商客王訥等に附して到る所の録記を案ずるに、大唐の凋弊、これを載すること具(つぶさ)なり。(中略)  中、区々の旅僧と雖も、聖朝の為に其の誠を尽す。代馬越鳥、豈に習性に非ずや。臣等伏して旧記を検するに、度々の使等、或は海を渡りて命に堪へざる者有り、或は賊に遭ひて遂に身を亡す者有りしも、唯だ未だ唐に至りて難阻飢寒の悲しみ有りしことを見ず。中の申報する所の如くんば、未然の事、推して知るべし。臣等伏して願はくは、中録記の状を以て遍(あまね)く公卿・博士に下し、詳かに其の可否を定めしむことを。国の大事、独り身の為のみにあらず。且(しばら)く款誠を陳(の)べ伏して処分を請ふ。謹言。   寛平六年九月十四日  大使参議勘解由次官従四位下              兼守左大弁行式部権大輔春宮亮              菅原朝臣某               〈日本古典文学大系〉菅家文草

広辞苑 ページ 24312 での遣唐使廃止奏状     →遣唐使単語。