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○恐れ入谷の鬼子母神おそれいりやのきしもじん🔗🔉

○恐れ入谷の鬼子母神おそれいりやのきしもじん 「恐れ入る」の洒落しゃれ。「入り」を地名の「入谷」にかけ、江戸人の信仰を集めて有名な鬼子母神と続けたもの。花暦八笑人「むかしから古いしやれの氏神は、今の―様だから」 ⇒おそれ‐い・る【恐れ入る・畏れ入る】 おそれ‐い・る恐れ入る・畏れ入る】 〔自五〕 ①大変恐れる。 ②あやまちをさとってわびる。また、恐縮する。「重ねてのお願いで―・りますが」 ③かたじけなく思う。もったいないと思う。「御教示―・ります」 ④相手の力量・実力に圧倒され、屈する。「―・りました」 ⑤全くあきれる。「―・った話だ」 ⇒恐れ入谷の鬼子母神 おそれ‐おお・い恐れ多い・畏れ多い‥オホイ 〔形〕[文]おそれおほ・し(ク) ①(高貴な人に対し)礼を失し大変申しわけない。「御迷惑をおかけして―・いことです」 ②(高貴な人に対し)大変ありがたく、もったいない。「―・いお言葉」 おそれ‐おのの・く恐れ戦く‥ヲノノク 〔自五〕 恐ろしさで震えあがる。 おそれ‐がま・し恐れがまし】 〔形シク〕 おそれおおい。もったいない。狂言、樽聟「それは―・しい事で御ざる」 おそれ‐げ恐れ気】 こわがっている様子。「―も無く」 ⇒おそれ【恐れ・畏れ・虞】 おそれ‐ざん恐山】 青森県北東部、下北半島にある火山。中央のカルデラに湖・温泉がある。死者の霊魂が集まる山とされ、夏の大祭には「いたこ」の口寄せが行われる霊場として有名。標高879メートル。宇曾利山。 恐山 撮影:山梨勝弘 おそれ‐ながら恐れ乍ら】 おそれ多いことですが。恐縮だが。 おそ・れる恐れる・畏れる・怖れる・懼れる】 〔自下一〕[文]おそ・る(下二) ①相手の力におされて、心がよわくなる。かなわないと思いこわがる。今昔物語集15「殺生を業として人に―・れられて」。「死も―・れない」 ②悪いことがおこるのではないかと気づかう。憂慮する。あやぶみつつしむ。今昔物語集15「ただ後世の事をのみ―・れけり」。「健康をそこなうことを―・れる」 ③うやまって近づかない。おそれ多く思う。恐懼きょうくする。今昔物語集11「昼は公に―・れ奉りて流所に居たり」。「神を―・れる」 ④(主に近世の用法)閉口する。まいってしまう。浮世風呂2「飲六さんの悪ふざけには―・れるねへ」 ◇一般には「恐」。畏敬・畏怖の意では「畏」も使う。恐怖・危懼などの意では「怖」「懼」も使う。

広辞苑 ページ 2810 での○恐れ入谷の鬼子母神単語。