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○御土砂を掛けるおどしゃをかける🔗⭐🔉
○御土砂を掛けるおどしゃをかける
おべっかを述べ立てて相手の心をひきつける。おべんちゃらを言う。
⇒お‐どしゃ【御土砂】
おと・す【落とす・墜す・貶す】
〔他五〕
➊ささえをはずして、上から下へ物の位置を変える。
①落ちさせる。落下させる。伊勢物語「滝―・し水走らせなどして」。「橋の上から石を―・す」
②(花・葉などを)散らす。また、(涙などを)こぼす。宇津保物語俊蔭「涙を―・し、ながめわたる」。玉葉集冬「もみぢ葉を―・す時雨の降るなへに」
③勢いよくくだす。おろす。平家物語9「馬ども―・いて見んとて鞍置き馬を追ひ―・す」
④光・視線などをあるものにそそぐ。また、影などを物の上に映す。「電灯が畳の上に暗い光を―・す」「名月や破れ障子に影―・す」
➋物事の位置・程度をさげる。
①さげる。低くする。減らす。狭衣物語2「衣更へ(催馬楽の曲名)を一わたり―・して…と歌ひつつ」。「肩を―・す」「品位を―・す」「音程を―・す」
②堕落させる。太平記37「この仙人も一度后に―・されけるより…通力もなく」
③劣らせる。わるくする。源氏物語桐壺「春宮の御元服、南殿にてありし儀式のよそほしかりし御響に―・させ給はず」。「品質を―・す」「話を―・す」
④見下げる。悪く言う。侮る。枕草子82「すずろなるそらごとを聞きていみじういひ―・し」
➌物・事柄・人などを、ある所からなくなす。他へうつす。
①ついているものを取り除く。狂言、二人大名「両人共に首を―・いてやらう」。「汚れを―・す」
②(必要なものをうっかりして)もらす。のこす。枕草子102「一つな―・しそといへば、いかがはせむ」。日葡辞書「モウシヲトス」「カキヲトス」
③紛失する。失う。なくす。源氏物語若菜下「よべのかはほりを―・して、これは風ぬるくこそありけれ」。「財布を―・す」「信用を―・す」「力を―・す」「命を―・す」
④なくなるようにする。「田の水を―・す」「溶鉱炉の火を―・す」
⑤見捨てる。また、あとに残して去る。源氏物語総角「捨てがたく、―・しおき奉り給へりけむ心苦しさを」。「観光地に客が金を―・してゆく」
⑥ひそかに逃れさせる。にがす。謡曲、仲光「何と仰せ候とも、一まづ―・し申さばやと存じ候」。日葡辞書「ヒトヲヲトス」
⑦落第させる。不合格にする。「30点以下の生徒は―・す」
⑧はぶく。「名前を名簿から―・す」
⑨予算を執行する。「経費を予備費から―・す」
➍(穴などにおとしこむ意から)仕掛け・はかりごと・罪などにおとしいれる。宝物集「一日一夜も悪道に―・し給ふな」
➎《落・墜》物事をある終局にまで達せさせる。
①おちいらせる。攻めとる。天智紀「其の西の塁そこを輸おとすこと獲ず」。日葡辞書「シロヲセメヲトス」
②問いつめて自白させる。甲陽軍鑑5「問ひ―・されて顕はるるも道理は一つ所へ参り候」。「容疑者を―・す」
③自分の意に従わせる。なびかせる。東海道中膝栗毛発端「真実らしくいひかけて、欺して見るは女を―・すおさだまりの口上」。「美女を―・す」
④鳥獣などを殺す。両京俚言考「鳥・獣・鶏・豚の類を殺すを―・すといふ」
⑤柔道で、気絶させる。
⑥精進を終わらせる。「精進を―・す」
⑦落語の最後に、しゃれなどで話の結末をつける。おちをつける。さげる。
➏《落》物・事柄の所属・結果をきめる。
①落ち着ける。帰着させる。決着をつける。平家物語10「心すこし―・し据ゑて、追様おっさまに参り候ふべし」
②手に入れる。自分の物とする。とらえる。日葡辞書「タカ(鷹)ヲヲトス」。浮世風呂4「江戸子の声色使うたばかりに高札で―・した」。「名画を―・す」
おど・す【威す・脅す】
〔他五〕
①恐れさせる。おびやかす。こわがらせる。宇治拾遺物語2「―・して走らせて笑はん」。「―・して金を奪う」
②驚かせる。びっくりさせる。枕草子9「御猫は…ねぶりてゐたるを―・すとて」
おど・す【縅す】ヲドス
〔他四〕
よろいの札さねを革または糸などでつづり合わせる。「威す」とも書く。
おと‐ず・る【訪る】オトヅル
〔自下二〕
⇒おとずれる(下一)
おと‐ずれ【訪れ】オトヅレ
①たずねて来ること。古今和歌集冬「冬草のかれにし人は―もせず」。「春の―」
②消息。たより。風雅和歌集恋「情をかくる―ぞなき」
おとずれ‐す・つ【訪れ捨つ】オトヅレ‥
〔自下二〕
訪れて語らいもせず立ち去る。新拾遺和歌集冬「とばかりを―・てて行く時雨かな」
おと‐ず・れる【訪れる】オトヅレル
〔自下一〕[文]おとづ・る(下二)
①音をたてる。音がする。六百番歌合「雲の上に鶴のもろ声―・れて」
②人のもとをたずねる。訪問する。伊勢物語「年ごろ―・れざりける人の、桜のさかりに見に来たりければ」。「恩師の家を―・れる」
③(ある時期・状況などが)やってくる。「春が―・れる」「世界に平和が―・れる日」
④手紙で安否を問う。便りをする。源氏物語須磨「―・れ聞え給はず、御とぶらひにだに渡り給はぬを」
おとたちばな‐ひめ【弟橘媛】
日本武尊やまとたけるのみことの妃。穂積氏忍山宿祢ほづみのうじおしやまのすくねの女むすめ。記紀の伝説で尊東征の時、相模海上(浦賀水道の辺)で風波の起こった際、海神の怒りをなだめるため、尊に代わって海に投じたと伝える。橘媛。
おと‐たなばた【弟棚機】
年若く美しいたなばたひめ。古事記上「あめなるや―のうながせる玉のみすまる」
おと‐つ‐い【一昨日】ヲトツヒ
⇒おととい。万葉集17「―もきのふもありつ」
おと‐づき【弟月】
⇒おとうづき
お‐とっ‐さん【御父様】
父親に対する親しみをこめた敬称。近世後期、江戸で用いられた。「おとっつぁん」とも。
おと‐つづみ【弟鼓】
こつづみ。↔兄鼓えつづみ
おと‐と【弟】
(オトウトの約)
①(同性の)おとうと。また、いもうと。更級日記「あね―(妹)の中につとまとはれて」
②(中世以後)兄または姉から見て、年下のきょうだい。
⇒おとと‐い【弟兄】
⇒おとと‐え【弟兄】
⇒おとと‐むすめ【弟娘】
お‐と‐と
[一]〔感〕
ついでもらった酒がこぼれそうになった時に発する語。おっとっと。
[二]〔名〕
酒のこと。燕石雑志「酒を―といふは、酌を辞する言葉をとれり」
おとど【大殿・大臣】
(オホトノ(大殿)の転か。一説にオホトノド(大殿門)の約)
①貴人の邸宅の尊敬語。宇津保物語俊蔭「大曲一つを弾くに―の上の瓦砕けて花の如く散る」
②(大殿おとどに住む人の意。「…(の)―」の形で用いることが多い)
㋐大臣だいじん・公卿くぎょうの敬称。宇津保物語俊蔭「さぶひら給ふ右大将の―」
㋑貴婦人の敬称。源氏物語玉鬘「母―あけくれなげきいとほしがれば」
③「おとどや」の略。源氏物語葵「馬場の―の程に」
⇒おとど‐がね【大臣がね】
⇒おとど‐まち【大殿町】
⇒おとど‐や【大殿屋】
おとと‐い【弟兄】
(オトトエの転)兄弟。また、姉妹。平家物語1「祇王・祇女とて―あり」
⇒おと‐と【弟】
おと‐と‐い【一昨日】ヲトトヒ
(ヲチツヒ(遠つ日)の転という)昨日の前の日。おとつい。いっさくじつ。
⇒一昨日来い
広辞苑 ページ 2885 での【○御土砂を掛ける】単語。