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○足が向くあしがむく🔗🔉

○足が向くあしがむく 知らず知らずその方へ行く。 ⇒あし【足・脚】 あし‐がも葦鴨】 ①鴨のこと。多く葦の生えた所にいるからいう。〈[季]冬〉。万葉集17「なぎさには―騒き」 ②(「―の」の形で)群れつどうさまを形容する語。土佐日記「をしと思ふ人や止まると―のうち群れてこそ我は来にけれ」 あじ‐がもアヂ‥ トモエガモの別称。 あしがら足柄】 神奈川県南西部の地方名。 ⇒あしがら‐おぶね【足柄小舟】 ⇒あしがら‐の‐せき【足柄関】 ⇒あしがら‐やま【足柄山】 あし‐がら足搦(→)「あしがらみ」に同じ。 あしがら‐おぶね足柄小舟‥ヲ‥ 足柄山の杉材で造った小舟。船脚が軽くて速いという。万葉集14「―歩き多み」 ⇒あしがら【足柄】 あしから‐ず悪しからず】 相手の意向にそえないで申し訳ないという気持を表す語。悪く思わないでほしい。「―御了承願います」「出席できませんが、どうぞ―」 あしがら‐の‐せき足柄関】 神奈川県南足柄市にあった関。足柄山東麓に位置する。古代の東海道の要衝。899年(昌泰2)設置。 ⇒あしがら【足柄】 あし‐がらみ足搦み】 柔道や相撲などで足を相手の足にからみつけて倒すこと。あしがら。 あしがら‐やま足柄山】 神奈川県南西部に位置し、南は箱根山に連なる山。古代から東西交通の要路。峠の標高759メートル。新羅三郎義光の物語や、坂田金時(金太郎)の伝説で有名。 ⇒あしがら【足柄】 あし‐かり葦刈・蘆刈】 晩秋から冬にかけて、葦を刈ること。また、その人。〈[季]秋〉。万葉集20「―に堀江漕ぐなる」 ⇒あしかり‐おぶね【葦刈小舟】 あしかり蘆刈】 ①能。世阿弥作の直面物ひためんもの。難波の蘆売におちぶれた日下くさか左衛門が、立身して探しに来た妻とめでたく再会する。 ②上方舞。地歌。「新蘆刈」とも。一部に1の文句を借りて恋に狂うさまを描く。 あしかり‐おぶね葦刈小舟‥ヲ‥ 刈った葦を積む小舟。後撰和歌集「―さしわけて」 ⇒あし‐かり【葦刈・蘆刈】 あし‐がる足軽】 ①歩行が軽快なこと。太平記22「―に出立つ時もあり」 ②(足軽く疾走する者の意)平常は雑役に従い、戦時は歩卒となる者。戦国時代には弓・鉄砲の訓練を受け、部隊を編制した。江戸時代には武士の最下位をなした。雑兵ぞうひょう。徒同心かちどうしん。平家物語4「―共四五百人先立て」。三河物語「―計ばかり出して戦いけるに」 ⇒あしがる‐ぐそく【足軽具足】 ⇒あしがる‐だいしょう【足軽大将】 あしがる‐ぐそく足軽具足】 足軽がつける粗末な具足。 ⇒あし‐がる【足軽】 あしがる‐だいしょう足軽大将‥シヤウ 弓組・鉄砲組・槍組など足軽の部隊を指揮した武士。 ⇒あし‐がる【足軽】 あし‐がわ足革‥ガハ (→)足緒あしお2に同じ。 あじ‐かわ安治川アヂカハ 淀川下流の分流。大阪市堂島の南から南西流して大阪湾に入る。貞享(1684〜1688)年間河村瑞賢が開削。河口部南側に天保山がある。 あじ‐かん阿字観‥クワン 密教で、万物の根源である阿字を観想する行法。普通は、月輪がちりん中の蓮華上に阿字を描いて眼前に掲げ、阿字と行者の心が一体となる瞑想法。→阿字→阿字本不生 あじ‐きき味利き・味聞きアヂ‥ 酒などの味の具合・よしあしを判別すること。また、その人。 ア‐しき‐しゅうきゅうア式蹴球‥シウキウ (アソシエーション‐フットボールの日本的呼称)サッカーのこと。 あじき‐な・いアヂキ‥ 〔形〕[文]あぢきな・し(ク) (アヅキナシの転) ①事の度合がひどい。どうにもならない。武烈紀「百済の末多王、―・くして、百姓に暴虐しいわざす」 ②無意味である。無益・無用である。古今和歌集「―・く待つ人の香にあやまたれけり」 ③(「味気ない」と当てる)面白くない。なさけない。やるせない。あじけない。源氏物語帚木「ねたく、心とどめて問ひ聞けかしと、―・くおぼす」 あじきな‐が・るアヂキ‥ 〔他四〕 やるせながる。恋う。切愛する。毛詩抄「女は我を―・る者があれば形づくる」 あし‐ぎぬ】 (悪し絹の意)太糸で織った粗製の絹布。↔かとり(縑) あしき‐みち悪しき道】 (仏語「悪道あくどう」を訓読した語)(→)悪趣あくしゅ。源氏物語帚木「―にもただよひぬべくぞ覚ゆる」 あしき‐もの悪しき鬼】 荒らぶる国つ神。神代紀「葦原の中つ国の邪鬼あしきものを撥はらひ平けしめむ」 あし‐きり】 中国、殷周の五刑の一つで、片足もしくは手足を斬り落とすもの。剕。刖げつとも書く。 あし‐きり足切り】 ①子供の遊戯の名。二人の足切役が竹または綱の端を膝の高さに持ち、人々の並んだ列を前から後に走る。この際、列の者は足を切られないようにおどり上がってこれを避けるもの。 ②(選抜試験で)一定の基準を設けて、それ以下は切り捨てること。 あじ‐きり鰺切アヂ‥ 鰺切庖丁の略。幸田露伴、天うつ浪「随分―で突つっつかれる位の事は出来ても是非が無いよ」 ⇒あじきり‐ぼうちょう【鰺切庖丁】 あじきり‐ぼうちょう鰺切庖丁アヂ‥バウチヤウ アジなどを切るのに使う小さい出刃庖丁。鰺出刃。 ⇒あじ‐きり【鰺切】 あし‐くせ足癖】 ①歩き方や足の置き方のくせ。 ②相撲で、足を相手の足にかけるわざ。 あし‐くび足首】 足の踝くるぶしの上の所。また、足の踝から下の称。 あしくぼ‐ちゃ足久保茶・蘆窪茶】 駿河の足久保(いま静岡市)から産する茶。足久保。南総里見八犬伝133「盹覚ねむりさましの―、助飲くちとりには団子の醤炙つけやきあし‐くらべ足競べ】 かけ競べ。かけっこ。 あし‐げ足蹴】 ①足で蹴ること。 ②転じて、他人にひどい仕打ちをすること。「人を―にする」 あし‐げ葦毛】 馬の毛色で、白い毛に黒色・濃褐色などの差し毛のあるもの。「連銭―」 ⇒あしげ‐ひばり【葦毛雲雀】 あし‐げい足芸】 仰臥して、足で種々のわざを自在に演ずる曲芸。江戸末期に発達、欧米でも注目をあびた。爪先で矢を射たり文字を書いたりする芸もある。 あじけ‐な・い味気ないアヂケ‥ 〔形〕 (「味気」は当て字)面白くない。つまらない。「―・い仕事」「―・い世の中」→あじきない3 あしげ‐ひばり葦毛雲雀】 馬の毛色で、黄と白とのまじった葦毛。 ⇒あし‐げ【葦毛】 あし‐こ彼処】 〔代〕 (指示)あそこ。かしこ。源氏物語若菜上「―に籠りなむ後」 ⇒あしこ‐もと【彼処許】 あし‐ごい葦五位‥ヰ 〔動〕ヨシゴイの別称。 あし‐こし足腰】 (体を動かす基盤となる)足と腰。比喩的に、組織を支える基礎的な活動力。「―を鍛える」「―の弱い政党」 あし‐ごしらえ足拵え‥ゴシラヘ 歩きやすいように準備を整えること。 あしこ‐もと彼処許】 あちらの方。源氏物語宿木「なほ―になど、そそのかしきこゆ」 ⇒あし‐こ【彼処】 あじさい紫陽花アヂサヰ ユキノシタ科の観賞用落葉低木。ガクアジサイの改良種とされる。幹は叢生、高さ約1.5メートル。葉は広卵形で対生。初夏、球状の集散花序に4枚の萼片だけが発達した装飾花を多数つける。色は青から赤紫へ変化するところから「七変化」ともいう。花は解熱薬、葉は瘧おこりの治療薬用。広くはサワアジサイ・ガクアジサイなどの総称で、ヨーロッパでの改良品種をセイヨウアジサイ・ハイドランジアなどと呼ぶ。あずさい。四片よひら。〈[季]夏〉。万葉集20「―の八重咲く如く」 アジサイ 撮影:関戸 勇 あし‐さぐり足探り】 足先の感覚で探したり調べたりすること。長谷川時雨、西洋の唐茄子「片つぽ飛ばした下駄を―したりして」 あじ‐ざけ味酒アヂ‥ (「味酒うまさけ」の誤読から)うまい酒。七十一番職人尽歌合「―の霞みし空に似たるかな」 あじ‐さし鰺刺アヂ‥ チドリ目カモメ科アジサシ亜科の鳥の総称。飛翔性の水鳥で翼は細長く尖り、尾は燕尾。空中から水中に突入して魚をとる。世界に約40種。日本では河川・海岸性で夏鳥のコアジサシが最も普通。また、その一種のアジサシは、コアジサシに似るが大形で、渡りの途中で日本に姿を現す。〈[季]夏〉 コアジサシ 撮影:小宮輝之 あし‐さばき足捌き】 武道・芸事での、足の動かし方・使い方。「見事な―」 あし‐ざま悪し様】 悪意をもって見るさま。源氏物語総角「―なる御心あらむやは」。「―に言う」 あじ‐さわうアヂサハフ 〔枕〕 (一説に、アヂはトモエガモ、サハフはサ(障)フの未然形に接尾語フの付いたもので、トモエガモを夜昼遮りつづけている網の目という意からか)「め(目)」「よるひる(夜昼)」にかかる。万葉集2「―目言めことも絶えぬ」。万葉集9「―夜昼知らず」 あし‐ざわり足触り‥ザハリ 足に触れる感覚。 あし‐ざわり足障り‥ザハリ 歩く時のさまたげとなるもの。 あし‐しげく足繁く】 間をおかず同じ所へ何度も行くさま。「―通う」

広辞苑 ページ 319 での○足が向く単語。