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○限りを尽くすかぎりをつくす🔗🔉

○限りを尽くすかぎりをつくす あらゆるものにおよぶ。ありったけのものを出しつくす。源氏物語少女「春の花の木、限りを尽して植ゑ」 ⇒かぎり【限り】 かき・る掻入る】 〔他下二〕 (カキイルの約)髪をかきあげ整える。万葉集2「妹が髪この頃見ぬに―・れつらむか」 かぎ・る限る】 〔自他五〕 ①事物にさかいをつける。範囲を定める。しきる。拾遺和歌集「千とせまで―・れる松もけふよりは君にひかれて万代やへむ」。「日を―・る」 ②特にそれだけと定めて、他をしりぞける。詞花和歌集「山桜惜しむにとまるものならば花は春とも―・らざらまし」。日葡辞書「コレニカギラヌ」「コレニカギッテ」。「利用者は本校生徒に―・る」 ③窮まる。定まる。平家物語11「軍はけふぞ―・る。者ども少しも退く心あるべからず」 ④(多く否定の場合に用いられる)その事にきまっている。浮世風呂2「不断着の裾回しは秩父絹ぢやあ切れるに―・つてゐるから」。「どんな法則にも例外がないとは―・らない」 ⑤最もよい。他にまさるものがない。「疲れをとるには寝るに―・る」「酒は灘に―・る」 かぎろい陽炎・火光カギロヒ (「ちらちら光るもの」の意) ①日の出前に東の空にさしそめる光。万葉集1「東ひむかしの野に―の立つ見えて顧みすれば月西渡かたぶきぬ」 ②かげろう。 ③ほのお。 ⇒かぎろい‐の【陽炎の】 かぎろい‐の陽炎のカギロヒ‥ 〔枕〕 「春」「燃ゆ」にかかる。万葉集6「奈良のみやこは―春にしなれば」 ⇒かぎろい【陽炎・火光】 かぎろう蜉蝣・蜻蛉カギロフ (→)「かげろう」に同じ。〈本草和名かきわ堅磐カキハ 堅固な岩。永久に変わらぬことを祝っていう語。祝詞、祈年祭「手長てながの御世と―に常磐ときわにいはひまつり」 かき‐わかば柿若葉】 柿の美しい若葉。〈[季]夏〉 柿若葉 撮影:関戸 勇 かき‐わけ書分け】 かきわけること。区別して書くこと。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「段々の―はわたしが家の伝授事」 かき‐わ・ける書き分ける】 〔他下一〕 分けて書く。区別して書く。「二行に―・ける」「登場人物を―・ける」 かき‐わ・ける掻き分ける】 〔他下一〕[文]かきわ・く(下二) 左右へ分け開く。おしわける。万葉集2「天雲の八重―・けて」。「人ごみを―・ける」 かぎ‐わ・ける嗅ぎ分ける】 〔他下一〕 においをかいで、そのものを識別する。 かき‐わす・れる書き忘れる】 〔他下一〕[文]かきわす・る(下二) ①書くべきことを忘れて書かない。書きもらす。「番号を―・れる」 ②書いたことを忘れる。 かき‐わた・す掻き渡す】 〔他四〕 琴などをひとわたりかきならす。源氏物語竹河「をさをさ心にも入らず―・し給へる気色」 かぎ‐わらび鉤蕨】 頭部が鉤の手のように曲がったワラビの芽。古今著聞集12「山もりのひましなければ―盗人にこそ今はまかすれ」 かき‐わり欠割(→)「みがきにしん」に同じ。 かき‐わり書割】 大道具の一つ。背景の一種。いくつかに割れるところからいう。

広辞苑 ページ 3489 での○限りを尽くす単語。