複数辞典一括検索+

かしこま・る【畏まる】🔗🔉

かしこま・る畏まる】 〔自五〕 ①敬しうやまう。畏敬する。枕草子158「やむごとなき人の、よろづの人に―・られ、かしづかれ給ふ」 ②おそれつつしむ。恐れ入る。宇津保物語藤原君「年月聞えさせむと思ふを、―・りてなむ、えかくとも聞えぬ」。「叱言を―・ってきく」 ③(緊張して)正座する。威儀を正してすわる。宇津保物語忠乞「忠君のおりたまふところに五位六位ひざまづき―・る」。「―・っていないで楽らくになさい」 ④もったいなく思う。また、御礼を述べる。源氏物語若紫「わざとかう御文あるを僧都も―・り聞え給ふ」 ⑤わび入る。いいわけをする。源氏物語初音「常にをりをりかさねて心まどはし給ひし世のむくいなどを仏に―・り聞ゆるこそくるしけれ」 ⑥(勘気を蒙り)謹慎する。源氏物語須磨「おほやけに―・り聞ゆる人は明らかなる月日の影をだに見ず」 ⑦気兼ねする。遠慮する。源氏物語明石「ここには―・りて、みづからもをさをさまゐらず」 ⑧つつしんで目上の人の言葉を承る。拝承する。承知する。謡曲、熊野ゆや「急いでこなたへと申し候へ。―・つて候」。「はい、―・りました」

広辞苑 ページ 3683 での畏まる単語。