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かしこ‐どり【畏鳥】🔗🔉

かしこ‐どり畏鳥】 鷹たかの異称。

かしこまり【畏り】🔗🔉

かしこまり畏り】 ①恐れ慎むこと。畏敬。遠慮。枕草子3「今日はみな乱れて―なし」 ②もったいなく思うこと。ありがたいこと。また、お礼。謝辞。竹取物語「かたじけなく、きたなげなる所に、年月を経て物し給ふこと、きはまりたる―」。源氏物語若紫「かう問はせ給へる―はこの世ならでも聞えさせむ」 ③わびごと。いいわけ。落窪物語3「この家の―も聞ゆべく侍るを」 ④とがめをうけて謹慎すること。勘気。勘当。枕草子9「―ゆるされて、もとのやうになりにき」 ⑤仰せ言などを、つつしんでお受けすること。枕草子86「…など仰せられたる御返りに、―のよし申して」 ⇒かしこまり‐だこ【畏り胼胝】

かしこまり‐お・く【畏り置く】🔗🔉

かしこまり‐お・く畏り置く】 〔自四〕 遠慮する。源氏物語胡蝶「―・きて、け近くもさぶらはず」

かしこまり‐だこ【畏り胼胝】🔗🔉

かしこまり‐だこ畏り胼胝】 正座のため足のくるぶしの辺りにできた、たこ。すわりだこ。 ⇒かしこまり【畏り】

かしこま・る【畏まる】🔗🔉

かしこま・る畏まる】 〔自五〕 ①敬しうやまう。畏敬する。枕草子158「やむごとなき人の、よろづの人に―・られ、かしづかれ給ふ」 ②おそれつつしむ。恐れ入る。宇津保物語藤原君「年月聞えさせむと思ふを、―・りてなむ、えかくとも聞えぬ」。「叱言を―・ってきく」 ③(緊張して)正座する。威儀を正してすわる。宇津保物語忠乞「忠君のおりたまふところに五位六位ひざまづき―・る」。「―・っていないで楽らくになさい」 ④もったいなく思う。また、御礼を述べる。源氏物語若紫「わざとかう御文あるを僧都も―・り聞え給ふ」 ⑤わび入る。いいわけをする。源氏物語初音「常にをりをりかさねて心まどはし給ひし世のむくいなどを仏に―・り聞ゆるこそくるしけれ」 ⑥(勘気を蒙り)謹慎する。源氏物語須磨「おほやけに―・り聞ゆる人は明らかなる月日の影をだに見ず」 ⑦気兼ねする。遠慮する。源氏物語明石「ここには―・りて、みづからもをさをさまゐらず」 ⑧つつしんで目上の人の言葉を承る。拝承する。承知する。謡曲、熊野ゆや「急いでこなたへと申し候へ。―・つて候」。「はい、―・りました」

広辞苑 ページ 3683