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かべ【壁】🔗🔉

かべ】 ①家の四方を囲い、または室と室の隔てとするもの。ことに塗壁ぬりかべ、すなわち下地したじをわたし、木舞こまいをかき、土を塗って作ったものをいう。源氏物語帚木「火ほのかに―に背そむけ」 ②(壁を「塗る」と「寝る」とをかけて)夢。後撰和歌集哀傷「寝ぬ夢に昔の―を見てしよりうつつにものぞ悲しかりける」 ③(女房詞)豆腐。おかべ。 ④登山で、直立した岩壁。「北側の―に取りつく」 ⑤障壁しょうへき。障害物。「研究上の―を破る」 ⑥吉原の女郎屋の張見世はりみせの末席(壁ぎわの席)。新造女郎などが座っていた。 ⑦近世後期、江戸で野暮・不粋をいった語。洒落本、一目土堤「野暮を―とはさていかに」 ⇒壁と見る ⇒壁に馬を乗りかける ⇒壁にする ⇒壁に突き当たる ⇒壁に塗られた田螺 ⇒壁に耳 ⇒壁の中の書 ⇒壁の物言う世

広辞苑 ページ 4059 での単語。