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かん‐ろ【甘露】🔗⭐🔉
かん‐ろ【甘露】
①中国古来の伝説で、王者が仁政を行えば、天がその祥瑞しょうずいとして降らすという甘味の液。平治物語「澄憲説法には竜神も感応を垂れ、―の雨を降らす」
②〔仏〕(梵語amṛta)ヴェーダでは、ソーマの汁を指す。神々の飲料で、不死の霊薬とされる。仏の教法をたとえる。アムリタ。三教指帰「金閣・銀閣倏忽として翔り聚まつて、授くるに―を以てす」
③転じて、美味なこと。「ああ――」
④煎茶せんちゃの上等のもの。
⑤甘露水の略。
⑥甘露酒の略。
⑦夏、カエデ・エノキ・カシなどの樹葉から甘味のある液汁が垂れて樹下を潤すもの。アブラムシが植物内の養分を吸収して排泄する、ブドウ糖に富む汁。
⇒かんろ‐しゅ【甘露酒】
⇒かんろ‐すい【甘露水】
⇒かんろ‐に【甘露煮】
⇒かんろ‐にち【甘露日】
⇒かんろ‐ばい【甘露梅】
⇒かんろ‐ほう【甘露法】
広辞苑 ページ 4611 での【甘露】単語。