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き・える【消える】🔗🔉

き・える消える】 〔自下一〕[文]き・ゆ(下二) ①霜・雪などがとけて、あとかたもなくなる。融解する。万葉集2「露こそば朝あしたに置きて夕べは―・ゆといへ」 ②熱や光が絶える。源氏物語夕顔「西の妻戸にいでて戸をおしあけ給へれば、わたどのの火も―・えにけり」。「電灯が―・える」 ③事物があとかたなく亡びる。形が無くなる。竹取物語「しひて仕うまつらせ給はば―・えうせなむず」。日葡辞書「ジガキエタ」。「人影が闇の中に―・える」 ④それまでの感覚がなくなる。「鐘の音が―・える」「痛みが―・える」 ⑤それまでの心情がなくなる。解消する。源氏物語賢木「ここら思ひ集め給へるつらさも―・えぬべし」。「わだかまりが―・える」 ⑥死ぬ。源氏物語若菜上「やがて―・え給ひなば、甲斐なくなむ」。平家物語2「さすが露の命―・えやらず」 ⑦悲しみなどのために我を失う。喪心する。平家物語2「信俊目もくれ心も―・えて覚ゆる」

広辞苑 ページ 4638 での消える単語。