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○近所に事なかれきんじょにことなかれ🔗⭐🔉
○近所に事なかれきんじょにことなかれ
近所に変事があれば、自分も迷惑するから、無事であるように望むのにいう。
⇒きん‐じょ【近所】
きんじょ‐めいわく【近所迷惑】
近所の人にとって迷惑なこと。また、そのような行為。「夜中のピアノは―だ」「―なひとりごと」
⇒きん‐じょ【近所】
きん‐しりょう【金史良】‥リヤウ
⇒キム=サリャン
きん・じる【禁じる】
〔他上一〕
「禁ずる」に同じ。
ぎん・じる【吟じる】
〔他上一〕
「吟ずる」に同じ。
きんしろく【近思録】
宋の朱熹・呂祖謙の共編。14巻。1176年刊。周敦頤しゅうとんい・程顥ていこう・程頤ていい・張載らの文章から日常に緊要な章句622条をとり、初学者に分かりやすいように14部門に分類した書。朱子学では「小学」とともに入門書として尊重する。
きん‐しん【近臣】
主君のそば近く仕える臣下。侍臣。
きん‐しん【近信】
①近ごろのたより。
②近づけて信用すること。
きん‐しん【近親】
①血統の近い親族。
②そば近く仕える親しい臣下。近臣。
⇒きんしん‐けっこん【近親結婚】
⇒きんしん‐こん【近親婚】
⇒きんしん‐そうかん【近親相姦】
きん‐しん【金針・金鍼】
金製の針。鍼術しんじゅつに用いる。
きん‐しん【金簪】
金のかんざし。きんかん。
きん‐しん【琴心】
琴を弾じて思う心を表すこと。琴意。
きん‐しん【謹慎】
①言行をつつしむこと。特に、悪行の罰として、またそのつぐないとして行う。「自宅で―する」
②学校が学生・生徒に対して行う、停学に準ずる処分。
③江戸時代の刑罰の一種。士分以上に科し、一定の住所を定め、門戸を閉鎖し、公用のほかには外出を許さないもの。つつしみ。
きん‐じん【金人】
①金属で鋳造した人の像。
②〔仏〕
㋐仏陀。
㋑金色の仏像。仏像。
きん‐じん【菌蕈】
きのこのこと。菌類の中でよく発達した子実体を形成する種類の総称。
ぎん‐しん【銀針・銀鍼】
銀製の針。鍼術しんじゅつに用いる。日葡辞書「ギンシンヲヒネル」
ぎん‐しん【銀簪】
銀のかんざし。ぎんかん。
ぎん‐じん【銀人】
陰陽師が禊みそぎや祈りの時に用いた紙などで作った人形。なでて身の災いをそれに移して水に流す。なでもの。ひとかた。
きんしん‐けっこん【近親結婚】
(→)近親婚に同じ。
⇒きん‐しん【近親】
きんしん‐こん【近親婚】
親族関係の緊密な者の間の婚姻。いかなる民族も近親婚禁忌の規定をもっているが、日本の民法は直系血族および3親等内の傍系血族ならびに直系姻族との婚姻を近親婚として禁じている。
⇒きん‐しん【近親】
きんしん‐しゅうこう【錦心繍口】‥シウ‥
詩文の才のすぐれていること。錦心繍腸。
きんしん‐そうかん【近親相姦】‥サウ‥
通常禁忌として禁じられた近親者との性的関係。禁じられる範囲は時代・社会によって異なる。近親姦。インセスト。
⇒きん‐しん【近親】
きん‐す【金子】
①金の貨幣。「―百両」
②貨幣。金銭。「―を調える」
ぎん‐す【銀子】
①銀貨。
㋐白銀。
㋑丁銀ちょうぎん。
②貨幣。金銭。
きん‐すじ【金筋】‥スヂ
①刀の刃文を光に透かして見た時、特に光が強い糸屑状の沸にえの長い曲線。
②金色の筋。制服の襟・袖またはズボンなどに縫いつけたものなど。
ぎん‐すじ【銀筋】‥スヂ
①刀の金筋に似て鉛色を呈するもの。
②銀色の筋。制服の襟・袖またはズボンなどに縫いつけたものなど。
ぎん‐すすだけ【銀煤竹】
染め色の名。銀色を帯びた煤竹色。好色五人女2「―の袷あわせ」
Munsell color system: 9.5YR4.5/4
ぎん‐すだれ【銀簾】
ガラスの細い棒を簾のように編んだもの。夏季に刺身皿の上に敷き、刺身・あらいなどを盛るのに用いる。
きん‐すなご【金砂子】
金箔を細粉としたもの。絵画・蒔絵・ふすま地などに使う。金砂。
ぎん‐すなご【銀砂子】
銀箔を細粉としたもの。絵画・蒔絵・ふすま地などに使う。銀砂。
ギンズバーグ【Allen Ginsberg】
アメリカの詩人。1950年半ば以降のサン‐フランシスコを中心とするビート‐ジェネレーションの文学の代表。作「吠える」など。(1926〜1997)
ギンズブルグ【Ginzburg】
⇒ギンツブルグ
きん・ずる【禁ずる】
〔他サ変〕[文]禁ず(サ変)
①他人の言動をさしとめる。とどめる。「外出を―・ずる」
②(「―・じ得ない」の形で)自ら抑えることができない。「失笑を―・じ得ない」
ぎん・ずる【吟ずる】
〔他サ変〕[文]吟ず(サ変)
詩歌などをうたう。また、詩歌をつくる。「自作の短歌を―・ずる」
きん‐せい【均斉・均整】
つりあいがとれて整っていること。「―のとれた体」
きん‐せい【均勢】
双方の勢力の等しいこと。つりあい。
きん‐せい【近世】
①今に近い世。近時。近頃。
②(modern age; early modern)歴史の時代区分の一つ。古代・中世のあとに続く時期。広義には近代と同義で、狭義には近代と区別して、それ以前の一時期を指すことが多い。一般にヨーロッパ史ではルネサンスから絶対王政期、日本史では江戸時代(安土桃山時代を含む場合もある)を指す。→近代。
⇒きんせい‐ぶんがく【近世文学】
きん‐せい【金声】
音楽における金属の音。また、よくとおる美しい声。
きん‐せい【金星】
(Venus ラテン)太陽系の惑星。地球のすぐ内側に軌道を持つ。太陽からの距離は1億821万キロメートル、内合の時の地球からの距離は4000万キロメートル。225日で太陽を1周。直径は地球よりわずかに小さく、質量は約0.8倍、表面は厚い雲でおおわれ、光の反射率は0.78。衛星はない。中国や日本の古記録に「太白昼見ゆ」とあるように、最大光度は1等星の数十倍になる。夕方西空に見える時、「宵の明星」または「ゆうずつ(長庚)」、明け方東天に見える時、「明けの明星」または「明星あかぼし」という。漢名、太白星。
金星
撮影:NASA
きん‐せい【禁制】
(室町時代にはキンゼイ)ある行為をさしとめること。また、その法規。法度はっと。万葉集8「酒は、官―していはく、京中の閭里、集宴すること得ざれ」。日葡辞書「キンゼイヲソムク」。「―を犯す」
⇒きんせい‐げんり【禁制原理】
⇒きんせい‐せん【禁制線】
⇒きんせい‐ひん【禁制品】
⇒きんせい‐ぶつ【禁制物】
きん‐せい【禁省】
①禁中の役所。
②禁中。宮中。
きん‐せい【謹製】
つつしんで製造すること。また、その製品。「弊店―の銘菓」
きん‐ぜい【禁制】
⇒きんせい。「女人にょにん―」
きん‐ぜい【謹請・謹誓】
つつしんで勧請かんじょうすること。謡曲、道成寺「―東方、青竜清浄」
ぎん‐せい【吟声】
詩歌を吟ずる声。
きんせいきじんでん【近世畸人伝】
江戸時代の徳行家・儒家・僧家・詩人・歌人・隠者など約200人の奇異な行状を記した書。正編5巻(1790年刊)は伴蒿蹊ばんこうけい著。続編5巻(1798年刊)は三熊思孝原著、蒿蹊加筆。
きんせい‐げんり【禁制原理】
〔理〕(→)「パウリの原理」に同じ。
⇒きん‐せい【禁制】
きんせい‐せき【菫青石】
マグネシウム・鉄・アルミニウムから成るケイ酸塩鉱物。斜方晶系。ガラス光沢があり青・青紫・紫色。変成岩などの中に存在する。
菫青石
撮影:松原 聰
きんせい‐せん【禁制線】
原子・分子などのエネルギー準位間の遷移によるスペクトル線のうち、ある近似のもとでは起こらないはずなのに実際には別の効果で弱く起こるもの。大気上層や惑星状星雲のような希薄な状態では比較的強く現れる。
⇒きん‐せい【禁制】
きん‐せいたん【金聖嘆】
明末清初の文芸評論家。江蘇蘇州の人。名は人瑞。聖嘆は号。「西廂記」「水滸伝」などについての批評本を刊行、好評を博したが、のち反逆罪に問われ刑死。( 〜1661)
きんせい‐ひん【禁制品】
①輸入または輸出を禁止されている物。
②禁制物。
⇒きん‐せい【禁制】
きんせい‐ぶつ【禁制物】
法令によって、所持・取引を禁止されている物。麻薬・偽造貨幣・猥褻わいせつ文書図画の類。→不融通物
⇒きん‐せい【禁制】
きんせい‐ぶんがく【近世文学】
江戸時代文学のこと。
⇒きん‐せい【近世】
ぎん‐せかい【銀世界】
雪が降りつもってあたり一面真白になっている景色を形容する語。「一面の―」
きん‐せき【金石】
①金属と岩石。鉱物。
②金属器と石器。石碑・鼎・鐘など。
③堅固なことのたとえ。
⇒きんせき‐がく【金石学】
⇒きんせき‐しちく【金石糸竹】
⇒きんせき‐の‐まじわり【金石の交わり】
⇒きんせき‐ぶん【金石文】
⇒きんせき‐へいよう‐き【金石併用期】
きんせき‐がく【金石学】
①(epigraphy)金石に刻した文字・文章などを研究する学問。→金文きんぶん→石文せきぶん。
②鉱物学の旧称。
⇒きん‐せき【金石】
きんせき‐しちく【金石糸竹】
[礼記楽記「金石糸竹、楽の器なり」](「金」は金属製打楽器、「石」は石製打楽器、「糸」は弦楽器、「竹」は竹製管楽器)鐘・磬けい・琴・簫しょうなど、楽器の総称。
⇒きん‐せき【金石】
きんせき‐の‐まじわり【金石の交わり】‥マジハリ
[漢書韓信伝]堅く破れることのない友情。金石の交こう。
⇒きん‐せき【金石】
きんせき‐ぶん【金石文】
金文と石文。鼎・鐘・石碑・仏像など金石に刻された文字・文章。銘。
⇒きん‐せき【金石】
きんせき‐へいよう‐き【金石併用期】
金属器が使用されはじめたが、まだ石器が圧倒的に多い時代。
⇒きん‐せき【金石】
きんせせつびしょうねんろく【近世説美少年録】‥セウ‥
読本よみほん。曲亭馬琴作。15冊。1829〜32年(文政12〜天保3)刊。大内義隆を滅ぼした陶晴賢すえはるかた(末朱之介晴賢)に毛利元就(大江杜四郎成勝)を配する。続いて「新局玉石童子訓」と改題して45〜48年(弘化2〜5)刊、30冊を出したが未完。
きん‐せつ【近接】
①近くにあること。「住宅地に―した工場」
②近づくこと。接近。
⇒きんせつ‐さよう【近接作用】
⇒きんせつ‐しんかん【近接信管】
きん‐せつ【筋節】
①(myotome)脊椎動物の胚の体節の一部で、将来筋肉を作る原基。筋板。
②(sarcomere)横紋筋の筋原繊維を構成する1単位。サルコメア。
きん‐せつ【緊切】
①きびしく迫り近づくこと。ぴったりとつくこと。
②非常に大切なこと。
きん‐ぜつ【禁絶】
禁じて根絶させること。
ぎん‐せつ【銀雪】
銀色に輝く雪。つもった雪のことをいう。
きんせつ‐さよう【近接作用】
二つの物体の相互作用の一形態。一つの物体が力の場を作りだし、この場が媒質の物理的変化を通して他の物体に到達し、力を及ぼす機構。現代物理学では、すべての相互作用はこの機構によると考える。↔遠隔作用。
⇒きん‐せつ【近接】
きんせつ‐しんかん【近接信管】‥クワン
第二次大戦中に対空砲弾用に開発された信管。ドップラー効果を利用して、砲弾が目標に接近した段階で自動的に炸裂する。VT(variable time)信管。
⇒きん‐せつ【近接】
きん‐せん【京銭】
中世末から近世初頭に通用した銭貨の一種。明代に南京ナンキン付近で通用した私鋳銭が輸入され、南京銭と称されたものの略称といわれる。悪銭として嫌われ、近世に入っては鐚銭びたせんと同様に使用された。きょうせん。
きん‐せん【金扇】
地紙じがみに金箔を置いた扇。
きん‐せん【金銭】
①金で鋳造した銭。
②かね。ぜに。通貨。貨幣。
⇒きんせん‐さいけん【金銭債権】
⇒きんせん‐さいむ【金銭債務】
⇒きんせん‐しょうけん【金銭証券】
⇒きんせん‐しんたく【金銭信託】
⇒きんせん‐すいとうちょう【金銭出納帳】
⇒きんせん‐すいとうぼ【金銭出納簿】
⇒きんせん‐ずく【金銭尽】
⇒きんせん‐とうろく‐き【金銭登録機】
⇒きんせん‐のべばいばい‐かいしょ【金銭延売買会所】
きん‐せん【欽羨】
(「欽」は敬う意)尊敬し慕うこと。うらやむこと。
きん‐せん【琴線】
①琴の糸。
②感じやすい心情。心の奥に秘められた、感動し共鳴する微妙な心情。「―に触れる」
きん‐せん【謹撰】
歌集・書物などを謹んで撰述すること。
きん‐せん【謹選】
謹んで選択すること。
きん‐ぜん【欣然】
よろこんで快く物事を行うさま。「―として死地に赴く」
ぎん‐せん【吟箋】
詩を書くのに用いる紙。詩箋。
ぎんせん【銀川】
(Yinchuan)中国寧夏回族自治区の区都。宋代には西夏の首都(興慶)。新興工業都市で、西北地域の交通上の要地。人口80万7千(2000)。
ぎん‐せん【銀扇】
地紙じがみに銀箔を置いた扇。
ぎん‐せん【銀銭】
銀で鋳造した銭。
ぎん‐ぜん【銀髯】
銀白のひげ。
きん‐せんい【筋繊維・筋線維】‥ヰ
筋組織を構成する収縮能をもつ細胞。筋細胞。骨格筋では10センチメートルにもなる繊維状の形態をとる。
きんせん‐か【金盞花】‥クワ
キク科の観賞用一年草。高さ約30センチメートル。葉はへら状、無柄。花は頭状花で、帯赤黄色。地中海沿岸の原産。房総半島・淡路島などで切花用に大規模に栽培。春から数カ月にわたって咲く。時知らず。長春花。カレンジュラ。〈[季]春〉
きんせん‐さいけん【金銭債権】
金銭の給付を目的(内容)とする債権。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐さいむ【金銭債務】
金銭の給付を目的(内容)とする債務。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐しょうけん【金銭証券】
金銭の受取を目的とする権利を表した有価証券。手形・小切手・社債の類。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐しんたく【金銭信託】
金銭を受け入れて運用し、信託終了時に運用利益を合わせて金銭を受益者に交付する信託。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐すいとうちょう【金銭出納帳】‥タフチヤウ
(→)現金出納帳に同じ。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐すいとうぼ【金銭出納簿】‥タフ‥
(→)現金出納帳に同じ。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐ずく【金銭尽】‥ヅク
金銭の多少を唯一の条件として物事を判断しようとすること。ぜにずく。勘定ずく。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐とうろく‐き【金銭登録機】
自動的に金銭出納の記録を行う機械。レジスター。
⇒きん‐せん【金銭】
きんせん‐のべばいばい‐かいしょ【金銭延売買会所】‥クワイ‥
江戸時代、金相場の延売買すなわち定期取引を行なった大坂の会所。1764年(明和1)設立。
⇒きん‐せん【金銭】
きん‐そう【巾箱】‥サウ
①絹張りの小箱。
②巾箱本の略。
⇒きんそう‐ほん【巾箱本】
きん‐そう【金瘡】‥サウ
①刀・槍など金属製の武器で受けた傷。切り傷。
②外科医術。また、外科医。日葡辞書「キンサウスルヒト」
きん‐そう【謹奏】
つつしんで奏聞すること。
きん‐ぞう【金蔵】‥ザウ
①⇒かねぐら。
②江戸時代、幕府の御用金を納めた蔵。御金蔵。
きんそう‐がく【金相学】‥サウ‥
金属の顕微鏡的組織と、それらの物理的・機械的諸性質などとの関係を研究する学問。金属組織学。
きん‐そうば【金相場】‥サウ‥
金の相場。江戸時代は金貨対銀貨の比価が標準価格となった。
⇒きんそうば‐かいしょ【金相場会所】
きんそうば‐かいしょ【金相場会所】‥サウ‥クワイ‥
江戸時代、金相場および銭相場を建てるために大坂に設けた立会所。直取引に限られた。寛文(1661〜1673)初年ごろ始まるという。1868年(明治1)廃止。
⇒きん‐そうば【金相場】
きんそう‐ほん【巾箱本】‥サウ‥
(南斉の衡陽王蕭鈞しょうきんが五経全部を1巻に細書して巾箱中に置いたが、のち南宋の書店からこれを模した冊子本が出版されて流布した)小形細字の本。袖珍しゅうちん本。巾箱。
⇒きん‐そう【巾箱】
きん‐そうん【金素雲】
⇒キム=ソウン
きん‐そく【禁足】
外出を禁ずること。また、その罰。足留め。「―令」
きん‐そく【禁則】
規則として禁じられた事柄。禁止すべき事柄をきめた規則。
⇒きんそく‐しょり【禁則処理】
きん‐そく【緊束】
きびしくしめくくること。
きん‐ぞく【金属】
(metal)固体状態で金属光沢・展性・延性をもち、種々の機械的工作を施すことができ、かつ電気および熱の良導体であるなどの性質をもつ物質の総称。常温・常圧の下で不透明な固体(水銀のみ液体)。比重4〜5より重いものを重金属、軽いものを軽金属という。
⇒きんぞく‐おん【金属音】
⇒きんぞく‐おんどけい【金属温度計】
⇒きんぞく‐かい【金属灰】
⇒きんぞくかん‐かごうぶつ【金属間化合物】
⇒きんぞく‐きあつけい【金属気圧計】
⇒きんぞくき‐じだい【金属器時代】
⇒きんぞく‐けつごう【金属結合】
⇒きんぞく‐げんそ【金属元素】
⇒きんぞく‐こうたく【金属光沢】
⇒きんぞく‐こうぶつ【金属鉱物】
⇒きんぞく‐せい【金属性】
⇒きんぞく‐せっけん【金属石鹸】
⇒きんぞく‐たんちき【金属探知機】
⇒きんぞく‐バット【金属バット】
⇒きんぞく‐ひろう【金属疲労】
⇒きんぞく‐へいはん【金属平版】
きん‐ぞく【勤続】
同じ勤め先に継続的に勤務すること。「―給」「永年―者」「―年数」
きんぞく‐おん【金属音】
金属に衝撃を与えた時に発するような、甲高く固い音。「ジェット機が高い―を残して去る」
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐おんどけい【金属温度計】‥ヲン‥
バイメタルを利用して温度を測定する装置。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐かい【金属灰】‥クワイ
金属またはその原鉱を焼いて生じる灰状物質。多くは金属の酸化物。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞくかん‐かごうぶつ【金属間化合物】‥クワガフ‥
2種類以上の金属元素または金属元素と半金属元素から成る化合物。組成比に幅がある場合も含む。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐きあつけい【金属気圧計】
金属製の気圧計。水銀気圧計に対していう。普通はアネロイド気圧計を指す。金属晴雨計。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞくき‐じだい【金属器時代】
人類文化の発展段階で、青銅器・鉄器を用いた時代をいう。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐けつごう【金属結合】‥ガフ
金属内での原子の結合。自由電子を媒介として、陽イオンとなった金属原子が結びつく。→イオン結合→共有結合。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐げんそ【金属元素】
単体が金属としての性質をもつ元素の総称。化合物をつくるとき陽イオンになりやすい。ナトリウム・鉄・銀など。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐こうたく【金属光沢】‥クワウ‥
金属類に特有な光沢。よく研磨した金属面に見られる。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐こうぶつ【金属鉱物】‥クワウ‥
①金属を取り出すための鉱物。
②重金属元素を主成分とする鉱物。黄銅鉱・黄鉄鉱の類。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんそく‐しょり【禁則処理】
ワープロなどで、文章を表示する場合に、行の先頭に句読点や閉じ括弧、拗音、促音などが来ないように、また、行の最後に起こしの括弧が来ないようにする機能。
⇒きん‐そく【禁則】
きんぞく‐せい【金属性】
金属特有の性質。また、金属に似た性質。「―の音」
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐せっけん【金属石鹸】‥セキ‥
石鹸の一種。高級脂肪酸をアルカリ金属以外の金属塩としたもの。アルカリ石鹸溶液に金属塩を加えるか、または油脂を金属酸化物とともに加熱して製する。水にはほとんど溶けない。アルミニウム石鹸・カルシウム石鹸の類。塗料乾燥剤・防水剤・ポリ塩化ビニル安定剤・薬用などの用途がある。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐たんちき【金属探知機】
外部から見えない金属を感知する装置。凶器の持込み防止のため航空旅客の保安検査などに用いられる。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐バット【金属バット】
アルミニウムを主体にした合金製の野球バット。高校野球では1974年より使用。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐ひろう【金属疲労】‥ラウ
金属材料に繰り返して力を加えたとき、はじめ小さな傷が生じ、やがて大きな破壊に至る現象。
⇒きん‐ぞく【金属】
きんぞく‐へいはん【金属平版】
金属を版材とした平版。ジンク平版・アルミ平版など。
⇒きん‐ぞく【金属】
きん‐そげつ【金素月】
⇒キム=ソウォル
きん‐そしき【筋組織】
筋細胞が集合して作る組織。細い横条のある横紋筋組織と、無紋で一様な外観を呈する平滑筋組織との2種がある。筋肉組織。
きん‐だ【勤惰】
つとめることとなまけること。出勤と欠勤。出席と欠席。勤怠。
きん‐たい【近体】
①近頃行われる体裁・様式。
②漢詩で、唐初に確立された新しい形式。律詩・排律・絶句をいう。近体詩。今体。↔古体↔古詩。
③印刻で、宋・元の印の称。
きん‐たい【勤怠】
勤めることと怠けること。勤惰。
きん‐たい【襟帯・衿帯】
①襟えりと帯おび。
②(襟は首をめぐり、帯は腰にまとうものであるところから)山河のめぐり囲んで、自然の要害をなすこと。「山河―」
きん‐だい【近代】
①今に近い時代。近ごろ。「―秀歌」
②(modern age)歴史の時代区分の一つ。広義には近世と同義で、一般には封建制社会のあとをうけた資本主義社会についていう。日本史では明治維新から太平洋戦争の終結までとするのが通説。→近世→現代。
⇒きんだい‐か【近代化】
⇒きんだい‐けいざいがく【近代経済学】
⇒きんだい‐げき【近代劇】
⇒きんだい‐けんちく【近代建築】
⇒きんだい‐ごしゅきょうぎ【近代五種競技】
⇒きんだい‐こっか【近代国家】
⇒きんだい‐さんぎょう【近代産業】
⇒きんだい‐し【近代詩】
⇒きんだい‐しゅぎ【近代主義】
⇒きんだい‐てき【近代的】
⇒きんだい‐とし【近代都市】
⇒きんだいは‐けいほうがく【近代派刑法学】
⇒きんだい‐ぶんがく【近代文学】
きん‐だい【金台】
①金で飾った台。美しく飾った台。
②金を土台として細工すること。また、その物。
きん‐だい【禁内】
宮中。禁裏。禁中。
ぎん‐だい【銀台】
①銀で飾った台。美しい台。
②銀を土台として細工すること。また、その物。
③香をたいて後、銀葉ぎんようをのせておく台。
きんたい‐えん【錦袋円】‥ヱン
痛み止めの丸薬の名。江戸の下谷池之端仲町通にあった勧学屋大助方で、宝永(1704〜1711)頃から売っていた。
きんだい‐か【近代化】‥クワ
近代的な状態への移行とそれに伴う変化。産業化・資本主義化・合理化・民主化など、捉える側面により多様な観点が存在する。
⇒きん‐だい【近代】
きんたい‐きょう【錦帯橋】‥ケウ
山口県岩国市を貫流する錦川に架かる反橋そりばし。石造の橋脚4基と両岸との上に、アーチ式の5橋を連ね架する。全長193.3メートル(橋面に沿って210メートル)、幅5メートル。1673年(延宝1)岩国藩主吉川広嘉ひろよしの創建。20年ごとに造替された。1950年、風水害で中央部を流失、のち修築。きんたいばし。算盤橋。五竜橋。
錦帯橋
撮影:山梨勝弘
きんだい‐けいざいがく【近代経済学】
1870年代以降、ヨーロッパやアメリカにおいて発達してきた経済学。マルクス経済学と対比される。代表的な学派としてはオーストリア学派・ローザンヌ学派・ケンブリッジ学派など。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐げき【近代劇】
19世紀末にヨーロッパで起こったリアリズム演劇。主として個人主義または自然主義の立場から切実な人生問題や社会問題を取り扱うもの。イプセンに始まり、ストリンドベリ・ハウプトマン・チェーホフ・ゴーリキー・ショー・シングらの作家、また、フランスの「自由劇場」、ロシアの「芸術座」などはこれに属し、日本の「文芸協会」「自由劇場」もこの運動の影響下に成立した。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐けんちく【近代建築】
近代的な建築。19世紀末以降の建築で、過去の様式重視を否定し、効率と技術を重んじた合理主義・機能主義による設計と鉄・コンクリート・ガラスなどの使用を特徴とする。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐ごしゅきょうぎ【近代五種競技】‥キヤウ‥
(modern pentathlon)一人の競技者が、射撃(エアピストル)・水泳(300メートル自由形、女子は200メートル)・フェンシング(エペ)・馬術(障害飛越)・陸上(4000メートルクロス‐カントリー、女子は2000メートル)の5種目を連続して行い、総合得点を競う競技。オリンピック種目の一つ。モダン‐ペンタスロン。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐こっか【近代国家】‥コク‥
中世末期の封建国家の崩壊後に、絶対主義下の近代ヨーロッパに成立した、領土・国民・主権を備えた中央集権的な国家。日本では、幕藩体制の崩壊と明治維新によって樹立された中央集権的な天皇制的統一国家。市民革命を経た市民国家・国民国家を含めて呼ぶ場合もある。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐さんぎょう【近代産業】‥ゲフ
産業革命を経て、工場制大工業として成立した産業。→産業革命。
⇒きん‐だい【近代】
きんたい‐し【錦袋子】
明みんから伝来したという秘薬。元禄(1688〜1704)頃に流行。京坂に本舗あり、万病にきくとされた。
きんだい‐し【近代詩】
明治時代に、伝統の拘束から脱して、欧米の詩体にならい、新時代の思想感情を自由に歌った詩。
⇒きん‐だい【近代】
きんだいしゅうか【近代秀歌】‥シウ‥
歌論書。1巻。藤原定家の著作として最も信頼すべきものの一つ。1209年(承元3)成立。元来、源実朝のための作歌指導書で、詞ことばは古きを慕い、心は新しきを求めるべきことを主張、経信・俊頼以下の近代歌人の秀歌を挙げる。後に定家は、例歌を入れかえた。
きんだい‐しゅぎ【近代主義】
(modernism)
①20世紀初期のローマ‐カトリック教会内で、歴史科学や自由主義思想とスコラ的教義とを調和させようとした運動。代表はフランスのロワジー(A. Loisy1857〜1940)、イギリスのティレル(G. Tyrell1861〜1909)ら。教皇ピウス10世の反対を受けた。現代主義。
②封建制に反対して近代的自我の確立など近代化を追求する立場。→モダニズム。
⇒きん‐だい【近代】
きん‐たいしゅつ【禁帯出】
図書館の書籍などにラベルなどで表示し、そのものの持出しを禁ずる文言。帯出禁止。
きんだいち【金田一】
姓氏の一つ。
⇒きんだいち‐きょうすけ【金田一京助】
きんだいち‐きょうすけ【金田一京助】‥キヤウ‥
言語学者。盛岡生れ。東大・国学院大教授。アイヌ語・アイヌ文学の研究を開拓。石川啄木と親交があった。著「ユーカラの研究」「国語音韻論」など。文化勲章。(1882〜1971)
金田一京助
提供:毎日新聞社
⇒きんだいち【金田一】
きん‐だいちゅう【金大中】
⇒キム=デジュン。
⇒きんだいちゅう‐じけん【金大中事件】
きんだいちゅう‐じけん【金大中事件】
1973年、韓国の政治家金大中が、韓国中央情報部によって日本から韓国へ拉致らちされた事件。
金大中氏が連れ去られたグランドパレスホテル2210号
提供:毎日新聞社
⇒きん‐だいちゅう【金大中】
きんだい‐てき【近代的】
近代の特徴を有しているさま。また、古くさくなく、新しい感じをもっているさま。モダン。「―な建築」「―なものの考え方」
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐とし【近代都市】
近代に発達した都市。また、近代社会の構造・機能を有する都市。
⇒きん‐だい【近代】
きんだいのうがくしゅう【近代能楽集】‥シフ
三島由紀夫が能楽に触発されて書いた一幕物戯曲の総称。1950〜60年作。「邯鄲かんたん」「綾の鼓」「卒塔婆小町」「葵上」「班女」「熊野ゆや」「道成寺」「弱法師よろぼし」の8編。
きんだいは‐けいほうがく【近代派刑法学】‥ハフ‥
19世紀後半に登場した刑法学派。自由意思を否定する決定論の立場から、行為者の反社会的性格を重視する主観主義、目的刑主義・教育刑主義を説いた。新派刑法学。↔古典派刑法学。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐ぶんがく【近代文学】
ヨーロッパではルネサンス以後の文学、とりわけフランス革命以後(バルザック・トルストイなど)、中国では20世紀初めの文学革命以後(魯迅など)、日本では明治維新以後の文学。(誌名別項)
⇒きん‐だい【近代】
きんだいぶんがく【近代文学】
文芸雑誌。荒正人・平野謙・埴谷雄高ら7人により1946年1月創刊。過去の日本文学、特にプロレタリア文学を批判的に受けとめ、人間の主体性を重視。64年8月終刊。→戦後派文学
きん‐だか【金高】
金銭で表した量。かねだか。金額。
ぎん‐だか【銀高】
銀子で表した量。きんだか。
きん‐たく【金柝】
銅鑼どらと拍子木。ともに陣中で夜警のためにうつもの。
きん‐だく【欣諾】
よろこんで承諾すること。
きん‐だく【金諾】
[史記季布伝]信頼できる承諾。→一諾千金
ぎん‐だし【銀出し】
「銀出し油」の略。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「揚屋町の―にて、さつと水髪にゆひ」
⇒ぎんだし‐あぶら【銀出し油】
ぎんだし‐あぶら【銀出し油】
ビナンカズラの蔓つるの皮を浸してねばりをつけた頭髪用の油。鬢びん付け油に似て、それより固く芳香が高い。ぎんだし。まつがね。
⇒ぎん‐だし【銀出し】
きん‐だち【公達】
(キミタチの音便)
①諸王。また、王家の一族。皇極紀「―の中に接まじわりて」
②摂家せっけ・清華せいがなど貴族の子息の称。竹取物語「あたりを離れぬ―夜をあかし日をくらす多かり」
⇒きんだち‐け【公達家】
⇒きんだち‐ずりょう【公達受領】
きんだち‐け【公達家】
清華せいが家の異称。
⇒きん‐だち【公達】
きんだち‐ずりょう【公達受領】‥リヤウ
公達で国司に任ぜられたもの。今昔物語集30「品賤しからぬ―の年若き有りけり」
⇒きん‐だち【公達】
きん‐たつ【禁闥】
宮中の小門。禁門。
きん‐たつじゅ【金達寿】
⇒キム=ダルス
きん‐だて【金建て】
価格が金の価値または金本位の貨幣単位により表示される相場の建て方。
ぎん‐だて【銀建て】
価格が銀の価値または銀本位の貨幣単位により表示される相場の建て方。
きん‐たま【金玉】
睾丸こうがんの俗称。
⇒きんたま‐ひばち【金玉火鉢】
ぎん‐だま【銀玉】
豆板銀まめいたぎんの別称。
きんたま‐ひばち【金玉火鉢】
寒い時火鉢を股の間に入れて温まること。また、そのための小形の火鉢。股火鉢。
⇒きん‐たま【金玉】
きん‐だみ【金彩】
金泥または金箔でいろどること。また、その物。
⇒きんだみ‐じ【金彩地】
ぎん‐だみ【銀彩】
銀泥または銀箔でいろどること。また、その物。
⇒ぎんだみ‐じ【銀彩地】
きんだみ‐じ【金彩地】‥ヂ
地に金粉を蒔まいたもの。きんぷんまきじ。
⇒きん‐だみ【金彩】
ぎんだみ‐じ【銀彩地】‥ヂ
地に銀粉を蒔まいたもの。ぎんぷんまきじ。
⇒ぎん‐だみ【銀彩】
ぎん‐だら【銀鱈】
ギンダラ科の海産の硬骨魚。全長約1メートル。タラ類とは縁遠く、アイナメの仲間。体の背側は暗褐色、腹側は白色。肉は白身で脂質を多く含み、食用。北日本から北太平洋にかけて深海に分布。
キンタル【quintal】
質量の単位。
①アメリカでは100ポンド。
②イギリスでは112ポンド。
③メートル法で100キログラム。記号q
きんたろう【金太郎】‥ラウ
①源頼光の四天王の一人坂田金時(または公時)の幼名。また、それにまつわる怪童伝説の主人公。相模の足柄山あしがらやまに住んだ山姥やまうばの子といい、全身赤くて肥満し、怪力を有し、熊・鹿・猿などを友とし、常に鉞まさかりを担ぎ、腹掛をかけ、角力すもう・乗馬を好んだ。歌舞伎では怪童丸という。
②(金太郎のものと同形の)小児用の腹掛。
③芸人の隠語で、あほう。
④近世上方で、うぬぼれている人。
⇒きんたろう‐あめ【金太郎飴】
⇒きんたろう‐いわし【金太郎鰯】
⇒きんたろう‐だい【金太郎鯛】
きんたろう‐あめ【金太郎飴】‥ラウ‥
どこで切っても同じ金太郎の顔が出てくるように作った棒状の飴。
金太郎飴
撮影:関戸 勇
⇒きんたろう【金太郎】
きんたろう‐いわし【金太郎鰯】‥ラウ‥
京都府北部の近海で捕獲する小形のマイワシの俗称。味は淡泊。金樽鰯。
⇒きんたろう【金太郎】
きんたろう‐だい【金太郎鯛】‥ラウダヒ
キントキダイの別称。
⇒きんたろう【金太郎】
きんたろう‐やき【金太郎焼】‥ラウ‥
寛政(1789〜1801)の頃、佐渡の相川で黒沢金太郎の創始した陶器。土質・釉うわぐすりともに堅牢で、鼠色をおびる。明治期まで続いた。相川焼。
きん‐たん【金丹】
道士などが調製したという、金の妙剤。長寿の妙薬。
きん‐たん【金緞】
金で模様を織り出した緞子どんす。
きん‐たん【釁端】
(「釁」はすきまの意)不和のいとぐち。争いの始まり。「―をひらく」
きん‐だん【金談】
金銭の貸借などについての相談。
きん‐だん【禁断】
ある行為をさしとめること。法度はっと。禁制。「殺生を―する」
⇒きんだん‐しょうじょう【禁断症状】
⇒きんだん‐の‐このみ【禁断の木の実】
きんだん‐しょうじょう【禁断症状】‥シヤウジヤウ
アルコール・モルヒネ・コカイン・ニコチン等の慢性中毒にかかった者が、これらの摂取の中断によっておこす症状。苦悶・不眠・幻覚・妄想などの精神症状のほか、流涎・動悸・疼痛・嘔吐など種々の自律神経系症状を呈する。離脱症状。退薬症状。
⇒きん‐だん【禁断】
きんだん‐の‐このみ【禁断の木の実】
旧約聖書に記される、神が禁断していた知恵の木の実。アダムとエバが蛇に誘惑されてこの実を食い、楽園から追放された。転じて、試みることを許されていない歓楽などをいう。
⇒きん‐だん【禁断】
きん‐ち【禁池】
禁中の池。禁苑の池。太平記13「朝には―に水飼ひ」
きん‐ち【錦地】
相手の住居地の尊敬語。貴地。
きんちさん‐しゃ【禁治産者】
〔法〕心神喪失の常況にあるため家庭裁判所の審判により禁治産の宣告を受けた者。1999年民法改正により成年被後見人と改称。
きんち‐てん【近地点】
月や人工衛星がその軌道上で地球に最も近づく位置。惑星の近日点に相当する。↔遠地点
きん‐ちゃ【金茶】
①金色を帯びた茶色。金茶色。
Munsell color system: 9YR5.5/10
②⇒きんちゃく(巾着)3。
⇒きんちゃ‐きんじゅうろう【金茶金十郎】
きんちゃ‐きんじゅうろう【金茶金十郎】‥ジフラウ
江戸の遊郭で金銀を浪費すること。また、そのようなあほう者。ばか。
⇒きん‐ちゃ【金茶】
きん‐ちゃく【巾着】
①布・革などでつくり、口をひもでくくり、中に金銭などを入れて携帯する袋。横襞よこひだ。狂言、花子「この間慰みに守袋や―を縫うておいた」
巾着
②江戸時代の私娼の一つ。
③江戸時代、遊里などで客を指す隠語。略して「きんちゃ(金茶)」とも。
⇒きんちゃく‐あみ【巾着網】
⇒きんちゃく‐がね【巾着銀】
⇒きんちゃく‐がわ【巾着革】
⇒きんちゃく‐きり【巾着切り】
⇒きんちゃく‐そう【巾着草】
⇒きんちゃく‐だい【巾着鯛】
⇒きんちゃく‐むすび【巾着結び】
きん‐ちゃく【近着】
最近到着したこと。また、そのもの。「―の外国雑誌」
きんちゃく‐あみ【巾着網】
巻網の一種。網裾に多くの真鍮製の環を付け、その環に1本の綱を通した長方形の網。綱を引き締めて巾着の口をくくったようにし、魚群を捕獲する。アメリカで開発。イワシ・サバ・カツオ・マグロなどの捕獲に用いる。→揚繰網あぐりあみ。
巾着網
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きんちゃく‐がね【巾着銀】
へそくりがね。きんちゃくぜに。西鶴織留3「蜆川に遊び―をつかふと聞きて」
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きんちゃく‐がわ【巾着革】‥ガハ
鐙あぶみの尾錠金びじょうがねを覆う力革ちからがわの端。
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きんちゃく‐きり【巾着切り】
往来の人の懐中物などをすりとる者。すり。ちぼ。日本永代蔵4「―も集れば」
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きんちゃく‐そう【巾着草】‥サウ
カルセオラリアの和名。また、その属の和名。
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きんちゃく‐だい【巾着鯛】‥ダヒ
キンチャクダイ科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。体高く、側扁、うちわ状。黄褐色に青色の縦すじが多く美しい。南日本の沿岸産。
キンチャクダイ
提供:東京動物園協会
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きんちゃく‐むすび【巾着結び】
子供のさげ巾着につけ、飾りを兼ねた、紐の結び方。
⇒きん‐ちゃく【巾着】
きん‐ちゅう【禁中】
禁闕きんけつの中。皇居。宮中。
⇒きんちゅう‐ならびに‐くげ‐しょはっと【禁中並公家諸法度】
きんちゅう‐ならびに‐くげ‐しょはっと【禁中並公家諸法度】
1615年(元和1)徳川家康が天皇と公家の守るべき法を定めたもの。全17条。以心崇伝らが起草。第1条に天子は学問を第一とすべきことを述べ、以下に公卿・寺家の席次・任用・衣服などを定めた。公家諸法度。禁中方御条目。
→文献資料[禁中並公家諸法度]
⇒きん‐ちゅう【禁中】
きん‐ちょ【近著】
最近の著作物。
きん‐ちょう【金打】‥チヤウ
①江戸時代、約束をたがえぬという証拠に、武士が両刀の刃または鍔つばなどを打ち合わせ、また小柄こづかの刃で刀の刃を叩いたこと。









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