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○蜘蛛の子を散らすくものこをちらす🔗⭐🔉
○蜘蛛の子を散らすくものこをちらす
(蜘蛛の子の入っている袋を破ると多くの子が四方に散ることから)群集などがちりぢりばらばらに逃げ散るさまなどにいう。
⇒くも【蜘蛛】
くも‐の‐す【蜘蛛の巣】
①蜘蛛のかけた網。
②クモがすむ場所。糸、網、管状・袋状の穴など。
⇒くものす‐かび【蜘蛛の巣黴】
⇒くものす‐ごこう【蜘蛛の巣後光】
くも‐の‐すがき【蜘蛛の巣がき】
蜘蛛が巣をかけること。また、その巣。拾遺和歌集雑秋「秋風は吹きなやぶりそ我が宿のあばら隠せる―を」
くものす‐かび【蜘蛛の巣黴】
接合菌類のかびの一種。菌糸は蜘蛛の巣状に這い、無性の散布体として胞子嚢胞子を長柄の胞子嚢内に、有性の散布体として接合胞子を形成する。
⇒くも‐の‐す【蜘蛛の巣】
くものす‐ごこう【蜘蛛の巣後光】‥クワウ
阿弥陀籤あみだくじの別称。
⇒くも‐の‐す【蜘蛛の巣】
くも‐の‐たより【雲の便り】
①雲に託すること。風のたより。伊勢物語集「―に見せましものを」
②雲を招くてがかり。続千載和歌集冬「もしほ焼く煙を―にてしぐれをいそぐ須磨の浦風」
くも‐の‐つかい【雲の使】‥ツカヒ
空ゆく雲を使いにみなしていう語。壬二みに集「夕べ行く―に言づてむ」
くも‐の‐とざし【雲の鎖し・雲の扃】
たちこめた雲がとざしとなっていること。雲に埋もれた草庵。続後拾遺和歌集雑「草の庵のさびしきは―の明け方の空」
くも‐の‐とばり【雲の帳】
①雲を帳にたとえていう語。
②宮中のとばり。続古今和歌集序「初めは―をかかげて」
くも‐の‐なみ【雲の波】
①雲を波に見立てていう語。万葉集7「天あめの海に―立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」
②立ち重なった波を雲に見立てていう語。雲居くもいの波。栄華物語浦々別「―煙の波を立ちへだて」
くも‐の‐なみじ【雲の波路】‥ヂ
①雲のただようさまを波路にたとえていう語。新勅撰和歌集冬「―にこほる月影」
②雲とひとつになっている遥かな波路。詞花和歌集雑「行く人もあまのと渡るここちして―に月を見るかな」
くも‐の‐はたて【雲の果】
①雲のはて。空のはて。狭衣物語1「―まで響きのぼる心地するに」
②(「はたて」を「旗の手」の意に解して)雲のたなびくさまが旗のなびくように見えるもの。拾遺和歌集恋「吹く風に―はとどむとも」
くも‐の‐はやし【雲の林】
雲のむらがり立っているさまを林に見立てていう語。雲林院にかけていうことが多い。蜻蛉日記上「思ひきや―にうち捨てて空の煙に立たむものとは」
くも‐の‐ふるまい【蜘蛛の振舞】‥マヒ
蜘蛛の巣をかける動作とも、蜘蛛が衣に這い寄る動作ともいう。それを、親しい人、特に夫や愛人の来訪の前兆とする俗信があった。くものおこない。古今和歌集墨滅歌「わがせこが来べき宵なりささがにの―かねてしるしも」
くも‐の‐まゆずみ【雲の黛】
雲がたなびいたように見える美しい黛。
くも‐の‐まよい【雲の迷い】‥マヨヒ
雲の乱れ立つこと。雲に遮られてはっきりしないこと。新古今和歌集夏「一声は思ひぞあへぬ子規ほととぎすたそがれ時の―に」
くも‐の‐みね【雲の峰】
夏、峰のように高く立つ雲。入道雲。〈[季]夏〉。奥の細道「―いくつ崩れて月の山」
雲の峰
撮影:高橋健司
くも‐の‐みやこ【雲の都】
①雲の中にあるとする想像上の都。新撰万葉集上「かき散らし花とのみふる白雪は―の玉の散るかも」
②神仙の住むという都。蓬莱ほうらい山。大弐高遠集「わたつみの波間にみゆる―を」
くも‐の‐よそ【雲の余所】
遥かにへだたった所。拾遺和歌集雑「かりがねの―にも聞えねば」
くも‐はく【雲箔】
雲のたなびく形においた箔。
くも‐ばなれ【雲離れ】
〔枕〕
雲が離れて行く意で、「退そく」「遠し」にかかる。古事記下「大和へに西風にし吹き上げて―退そき居りとも我忘れめや」。万葉集15「初尾花仮盧かりほに葺きて―遠き国辺の」

広辞苑 ページ 5773 での【○蜘蛛の子を散らす】単語。