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けしから‐ず【怪しからず】🔗🔉

けしから‐ず怪しからず】 (打消の助動詞ズが加わってケシの、普通と異なった状態であるという意味が強調された語とも、ズの打消の作用が「…どころではない」の意となった語ともいう) ①あやしい。異様である。常軌を逸している。大鏡伊尹「御本性のけしからぬさまに見えさせ給へば」。日葡辞書「ケシカラヌテイ」 ②よくない。感心できない。わるい。宇津保物語忠乞「けしからぬ所に通ひいきて」。日葡辞書「ケシカラヌテンキ」 ③不法である。不都合である。不当である。落窪物語3「何か―侍らむ、道理なきことにも侍らばこそあらめ」。「けしからぬ言い方だ」 ④はなはだしい。謡曲、土蜘蛛「―血の流れて候」 ⑤並はずれている。すごい。狂言、蚊相撲「この間のいずれもの御参会は、けしからぬことではないか」

広辞苑 ページ 6164 での怪しからず単語。