○気色覚ゆけしきおぼゆ
①情趣深く感じる。徒然草「ことばの外にあはれに気色覚ゆるはなし」
②不気味に感じる。大鏡
道長「かく人がちなるにだに―」
⇒け‐しき【気色】
けしき‐ざけ【
気色酒】
人の機嫌を損ずることを恐れて強いて飲む酒。
⇒け‐しき【気色】
けしき‐だ・つ【
気色立つ】
〔自五〕
①気配が生ずる。きざす。源氏物語
賢木「初時雨いつしかと―・つ日」
②心持が態度に現れる。いろめき立つ。源氏物語
賢木「親しき人々も―・ちいふべかめる事どももあるに」
③気どる。堤中納言物語「いみじく―・ちてものいふいらへをのみして」
⇒け‐しき【気色】