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さ・く【裂く・割く】🔗⭐🔉
さ・く【裂く・割く】
[一]〔他五〕
一つにまとまったものに切れ目などを入れ、強引に二つ(以上)に引き離す行為をいう。
①ひきやぶる。伊勢物語「うへのきぬのかたをはり―・きやりてけり」。日葡辞書「クチヲサク」「ライクヮ(雷火)ヲチテキ(木)ヲサイタ」。「絹を―・くような悲鳴」
②刃物などで切り開く。切り割る。神代紀上「其の尾を―・きて視みそなわせば」。日葡辞書「トリヲサク」。「魚の腹を―・く」
③(男女の仲などを)へだてる。宇津保物語蔵開中「―・くとは聞かぬ逢ふ事を今日あらはるるかみは何ぞも」。「相思のなかを―・く」
④一部をわけて、他の用途に当てる。継体紀「もし削さきて他ひとくにに賜はば、本の区域さかいにたがひなむ」。「時間を―・く」「紙面を―・く」
⑤(「目―・く」などの形で)目のふちに入れ墨をする。播磨風土記「この二つの山を見れば、よく人の眼を―・きさげたるに似たり」
[二]〔自下二〕
⇒さける(下一)
◇[一]2・4は、ふつう「割く」と書く。
広辞苑 ページ 7839 での【裂く】単語。