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さる【猿】🔗🔉

さる】 (和訓栞に「獣中に智のまさりたる義なるべし」とある) ①サル目(霊長類)のヒト以外の哺乳類の総称。特に、ニホンザルをいうこともある。万葉集3「酒飲まぬ人をよく見れば―にかも似る」 ②ずるく、模倣の小才ある者。特に、ののしりに使う。「あの―め」 ③自在鉤じざいかぎを吊す竹に取りつけて、鉤を望むままの高さに留めおく具。 ④戸じまりのために戸の框かまちに取りつけ、柱や敷居の穴に突き挿して、しまりとする木片。竪猿・横猿・送猿の別がある。くるる。 猿 ⑤小紙片の四隅を折り返して、括猿くくりざるのような形をつくり、その中央に穴を穿ち、揚げた凧たこの糸に通して、凧の糸目の所まで上り行かせる装置の玩具。 ⑥蜜柑みかんの実の袋を髪の毛で括って猿の形をこしらえる遊び。好色一代男6「自らが黒髪を抜かせられ、―などして遊びし夜は」 ⑦(浴客の垢を掻くのを、猿がよく物を掻くのにたとえていう)江戸で湯女ゆなの異称。 ⑧岡っ引きの異称。(俚言集覧) ⇒猿に烏帽子 ⇒猿の尻笑い ⇒猿の人真似 ⇒猿も木から落ちる

広辞苑 ページ 8106 での単語。