しぜん‐てつがく【
自然哲学】
(Naturphilosophie ドイツ)自然的諸現象を統一的かつ主として思弁的に理解しようとする哲学。自然の統一的・包括的・根源的原理を探究する哲学(例えばシェリング)。古代ギリシア哲学は、万物の根源としての実体を探究する「自然学」として誕生したが、近世における自然科学の成立・分化後には、自然科学の根本概念と根本前提とに関する理論(例えばカント)、あるいは自然認識の論理を含む自然科学の原理論(例えばバシュラール)を意味する場合もある。
→科学哲学。
⇒し‐ぜん【自然】