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あえ‐な・い【敢え無い】アヘ‥🔗🔉

あえ‐な・い敢え無いアヘ‥ 〔形〕[文]あへな・し(ク) (アヘはア(敢)フの連用形。どうにも対処できない、こらえられないの意) ①今さらしかたがない。どうしようもない。源氏物語帚木「みづから額髪ひたいがみをかき探りて、―・く心細ければ、うちひそみぬかし」 ②折角の努力が実らず、物足りない。張合いがない。あっけない。源氏物語桐壺「絶えはて給ひぬるとて泣き騒げば、御使もいと―・くて帰り参りぬ」。謡曲、忠度「いたはしや、―・くも、六弥太太刀を抜き持ち、終におん首を打ち落とす」。「―・い最期」「―・く敗れた」 ③(「―・くなる」「―・くなす」の形で)死ぬ。死なす。浄瑠璃、卯月潤色「父長兵衛は一人子を―・くなせしその悔み」

広辞苑 ページ 87 での敢え無い単語。