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しっぽう‐やき【七宝焼】🔗🔉

しっぽう‐やき七宝焼】 (七宝をちりばめたように美しい焼物の意)金属などにガラス質の釉を焼きつけて装飾する技法。また、その製品。銅・青銅・金・銀・磁器などの表面にくぼみをつくり、そこに金属の酸化物を着色材として用いたガラス質の釉を埋め、熱して熔着させ種々の模様を表す。模様の輪郭に針金を用いた有線七宝のほか無線七宝・省胎七宝などがある。牽牛子塚古墳出土の金具が日本最古の遺品。平安以降中絶したが、慶長(1596〜1615)年間に、平田道仁が朝鮮の工人から製法を学び、代々江戸幕府の七宝工として世襲した。幕末には、尾張の梶常吉がオランダ七宝の技法を研究し、明治以降、並河靖之・濤川なみかわ惣助らにより精巧な工芸品が作られた。中国で琺瑯ほうろう、西洋でエマーユ(エナメル)という。 ⇒しっ‐ぽう【七宝】

広辞苑 ページ 8843 での七宝焼単語。